2025年4月16日(現地時間) – Nvidia は、Studioドライバの最新アップデートをリリースしました。
4月の NVIDIA Studio Driver アップデート
4 月の NVIDIA Studio ドライバーは、新しい GeForce RTX 5060 Ti と、DaVinci Resolve 20 Studio ベータ版、最新の新しいクリエイティブ アプリケーションとアップデートのサポートを提供しています。
DaVinci Resolve 20 Studio ベータ版
DaVinci Resolve 20には、キーフレーム編集、ボイスオーバーパレット、マルチレイヤー合成ツール、新しいオプティカルフローベクターツール、マジックマスクやデプスマップなど100以上の新機能とAIツールが追加されました。詳細は以下の記事をご覧ください。
■Nvidia GPU がAI機能を加速
このアップデートでは、最新バージョンの NVIDIA TensorRT を統合し、クリエイティブなワークロード向けに AI パフォーマンスが最適化されています。
NVIDIA Blackwell アーキテクチャと第 5 世代 Tensor コアを搭載した GeForce RTX 50 シリーズおよび RTX PRO GPU は、ビデオ編集およびポストプロダクションにおける創造的なワークフローを強化する AI 機能を加速します。
特に、ビデオ映像内のデジタルノイズをインテリジェントにターゲットして低減し、特に動きのある画像において、画像の鮮明さを維持しながらソフト化を最小限に抑えることができるAI 駆動のノイズリダクションモードである UltraNR ノイズリダクションは、GeForce RTX 5090 GPU で前世代よりも最大 75% 高速に動作します。
他にも、最新の RTX アクセラレーションされた AI 機能の中には、元のプロジェクトスクリプトに基づいてタイムラインを自動生成する AI IntelliScript、アニメーションテキストを話し言葉に同期させる AI Animated Subtitles、および話者を検出してインテリジェントにカメラアングルを選択する AI Multicam Smartswitch などがあるとのことです。
■4:2:2 ビデオ カラー編集の GPU サポートと、5% 向上した HEVC および AV1 ビデオ品質
DaVinci Resolve Studio 20 ベータ版では、GeForce RTX 50 シリーズおよび RTX PRO Blackwell GPU 上でのハードウェアアクセラレーションされた 4:2:2 エンコードおよびデコードのサポートが追加されました。
これにより、クリエイターは映像を撮影し、DaVinci Resolve プロジェクトにすばやくインポートし、完成したプロジェクトを 4:2:2 カラーでエクスポートできます。
4:2:2 カラーフォーマットは、4:2:0 での作成と比較して大きな画質上の利点をもたらし、プロのビデオエディターに非常に求められています。これは、RAW ファイルサイズをわずか 30% 増やすだけで、2 倍の色情報を提供します。
追加の色情報により、ビデオエディターは、カラーグレーディングの精度向上、カラーコレクション中の柔軟性の向上、および強化されたクロマキーイングを実現すると同時に、クリエイターはより小さなファイルで作業できるため、効率と品質を最大化できます。
4:2:2 ビデオカメラは増加傾向にあり、価格は下落しています。クリエイターは、これまで以上に多くのカメラオプションをより低価格で利用できます。

さらに、GeForce RTX 50 シリーズの第 9 世代 NVIDIA ビデオエンコーダーを使用するビデオ編集ソフトでは、エクスポートの際、HEVC および AV1 エンコーディング(BD-BR)でビデオ品質が 5% 向上し、同じビットレートでより高品質のエクスポートが可能になります。最新の Blackwell エンコーダーで利用可能な新しいウルトラハイ画質(UHQ)モードでは、品質がさらに 5% 向上します。
これらの4:2:2 ビデオ カラー編集の GPU サポートと、HEVC および AV1 ビデオ品質の向上は、Adobe Premiere Pro、Adobe Media Encoderにも追加されています。
最後に、DaVinci Resolve Studio 20 ベータ版では、3 分割フレームエンコードのサポートが追加されました。これは、入力フレームを 3 つの部分に分割し、それぞれ異なる NVENC エンコーダーによって処理される手法です。
GeForce RTX 5090 デスクトップおよびラップトップ GPU にはそれぞれ 3 つの NVENC モジュールが搭載されており、エンコード速度が大幅に向上し、前世代よりも 37% 以上高速になるとされています。
Topaz Labs
Topaz labsの動画と画像品質を向上するための AIを活用したツールTopaz Video AI とTopaz Photo AI では、Blackwell GPU 上での TensorRT サポートにより AI パフォーマンスが大幅に向上しているとのことです。
最新のアップデートは以下の記事で確認できます。
Twinmotion
先日リリースされた Twinmotion 2025.1.1では、フレーム レートと画質を向上させる DLSS 4 が追加されました。
最新アップデートの情報は以下の記事をご覧ください。
GeForce RTX 5060 Ti をサポート
発売されたGeForce RTX 5060 Ti GPUのサポートが追加されました。
GeForce RTX 5060 Ti は、NVIDIA Blackwell アーキテクチャ、8GBまたは16GB GDDR7メモリを搭載しており、前旧世代のGeForce RTX GPUと比較して、DLSS 4を使用することで多くのゲームでフレームレートが2倍になり、以下のようなパフォーマンスの向上が見られます。

FLUX.1 NIM
生成AI優れたアプリケーションである画像生成モデルは、自然言語を幅広いスタイルの高品質なビジュアルに変換できが、課題としてモデルが大きく、実行に時間がかかるということがあります。ユーザーは多くの場合、より高速な推論を実現するために最適化されたモデルまたはプラグインを使用する必要がありますが、モデルを可能な限り最高の速度で実行するために必要なすべての要素を入手するのは難しい場合があります。
NVIDIA NIM マイクロサービスは、NVIDIA の技術を使って、AI モデルをより簡単に、より速く利用できるようにするための仕組みです。クリエイターや AI 愛好家は、これらのモデルで GPU の全パフォーマンスをより簡単に利用できます。
利用可能になった最新の NIM マイクロサービスの 1 つである Black Forest Labs の FLUX.1-dev には、次のようなモデルのコレクションが含まれています。
- FLUX.1-dev: テキストプロンプトから画像を生成します。
- FLUX.1-Depth-dev: より構造化された空間制御のための深度マップガイダンスを追加します。
- FLUX.1-Canny-dev: より正確に形状と構成を定義するために、キャニーエッジ検出を使用します。
NVIDIA ハードウェア向けに最適化された FLUX.1-dev NIM マイクロサービスは、TensorRT と Blackwell FP4 および NVIDIA Ada FP8 精度をサポートすることで、最大 2 倍のパフォーマンスを実現します。
画像生成 AI のための人気ツールのひとつであるComfyUI では、FLUX.1 NIM のサポートが追加されているようです。
修正リスト
■新しいサポートリスト
- DaVinci Resolve 20 Studio ベータ版では、4:2:2 ビデオ カラー編集の GPU サポート、最大 50% 高速なビデオ エンコードを実現する 3 分割エンコード、10% 向上した AV1 HQ 効率、5% 向上した HEVC および AV1 ビデオ品質、高速な AI パフォーマンスのための更新された TensorRT SDK、および新機能の RTX アクセラレーションが追加されました。
- Adobe Premiere Pro では、4:2:2 ビデオ カラー編集の GPU サポートと、5% 向上した HEVC および AV1 ビデオ品質が追加されました。
- Adobe Media Encoder では、4:2:2 ビデオ カラー編集の GPU サポートと、5% 向上した HEVC および AV1 ビデオ品質が追加されました。
- ComfyUI では、FLUX.1 NIM のサポートが追加されました。
- Twinmotion in Unreal Engine では、フレーム レートと画質を向上させる DLSS 4 が追加されました。
- Topaz Video AI では、Blackwell GPU 上での TensorRT サポートにより AI パフォーマンスが大幅に向上しました。
- Topaz Photo AI では、Blackwell GPU 上での TensorRT サポートにより AI パフォーマンスが大幅に向上しました。
■修正されたアプリケーションバグ
- [Octanebench] パフォーマンスの低下
- [DaVinci Resolve] Fusion ページで UI オーバーレイが正しく表示されない
■修正された一般的なバグ
- Windows 11 24H2 使用時の安定性の問題
- ‘エラー’ によりコンピュート シェーダー関連のテストが失敗する
- 長時間スリープ後、PC のディスプレイが復帰しない
- ドライバー 572.02 および 572.16 で 3D Mark をテストするとブラック スクリーンが発生する
- デイジーチェーンでディスプレイをホットプラグすると、プライマリ ディスプレイが空白になる
- デイジーチェーンが有効な場合、RR を 165/200Hz に設定するとディスプレイが空白になる
- ディスプレイがデイジーチェーン接続されている場合、2 台目のディスプレイに高い RR を適用すると、2 台目のディスプレイが空白になる
- ドライバーのインストール中および Windows 起動時にブラック スクリーンが発生する
もっと見る
- LGE 27GX790A-B で DP2.1-UHBR10/13.5 のリンク レートが不安定
- デイジーチェーンで 2 台目のディスプレイを HPD/電源再投入すると、プライマリ モニター (AOROUS FO32U2P) が空白になる
- 保護されたビデオを視聴しようとすると、GeForce RTX 5090 GPU の 2 つの DP 出力がブルースクリーンになる
- ‘FCH Spread Spectrum settings’ を無効にするとブラック スクリーンが発生すると複数のユーザーが報告
- ‘Display GPU Activity Icon in Notification Area’ の状態を変更しても、PC を再起動するまで反映されない
- DLSS 4 マルチフレーム ジェネレーションでゲームをプレイすると、PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA (50) のバグチェックが発生
- [LG 27GN950 特定]: 120Hz のリフレッシュ レートを適用するとディスプレイがブラックアウトする
- 一般的な GeForce RTX 50 シリーズ
- グラフィック負荷の高いゲームをプレイすると GPU がクラッシュしてブラック スクリーンになる
- HDR を使用した DisplayPort 2.1 モードで実行すると、LG 5k2k 45GX950A-B でディスプレイが空白になる
- 一部のシステム構成でわずかに高い DPC レイテンシが発生する可能性がある
- Varjo Aero VR ヘッドセットが接続を確立できない場合がある
- DLDSR 解像度を選択すると、ディスプレイがブラック スクリーンになる場合がある
- GPU がクラッシュしてブラック スクリーン/アンダーフローが発生する
- ランダムなブラック スクリーン問題
- ドライバー 572.16 がロードされた状態でシステムが完全にハングアップする
ダウンロード
以上の最新アップデートをサポートする新しい4月のNVIDIA Studioドライバ(576.02)が利用可能です。
ドライバはNVIDIA アプリまたはこちらのドライバのダウンロードページからダウンロードすることができます。

 
  
  
  
  







 
               
               
               
               
               
              




















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