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大規模なシーン作成時に役立つ Blender用GPUメモリ最適化/節約ツール『memsaver』

プラグイン

botaniqmaterialiq などのBlenderアドオンの開発で有名な polygoniq は、Blender用ツール『memsaver』の紹介です。

memsaverとは

memsaverは、BlenderユーザーのためのVRAMメモリ最適化/節約ツールです。

レンダリング品質にほとんど影響を与えることなく、より小さなテクスチャサイズを使用するようにシーンを自動的に変更することができます。テクスチャを最適化し、vRAMの消費を抑えるので大きなシーンを作成するときやハードウェアに制限がある場合に役立ちます。

Memsaver v1.0 | VRAM Memory Optimizer for Blender

どのように機能するのか

高解像度のテクスチャを扱うと、多くのVRAMを消費することがあります。

memsaver の「アダプティブ最適化(Adaptive Optimize)」は、シーン内のすべてのオブジェクトを考慮し、それぞれのテクスチャサイズを最終レンダリングにおける見え方に基づいて計算します。メッシュはカメラからの距離に応じて簡略化(デシメーション)されます。

memsaver は縮小処理されたすべての画像をキャッシュフォルダに保存し、元の画像ファイルには一切手を加えません。メッシュの簡略化(デシメーション)はモディファイアを使用して行われ、いつでも元の状態に戻すことが可能です。つまり、常にオリジナルの状態に復元できる非破壊型ワークフローの仕組みになっています。

主な機能

プレビュー適応最適化

シーンに適用する前に最適化の効果を確認することができます。

アダプティブメッシュデシメーション

カメラからの距離に基づいてメッシュを簡略化することができます。

アニメーションサポート

すべてのアニメーション フレームを考慮して必要な画像サイズを計算し、メモリを節約しながら、鮮明な結果を維持することができます。

メモリ推定

現在のシーン、選択した .blend ファイル、またはライブラリ全体のメモリ使用量を推定し、レンダリング時に各データブロックが持つ推定メモリ フットプリントをリストする HTML または JSON レポートを生成することができます。

Octane、UDIM、シーケンスのサポート

memsaver は Octane レンダリング エンジンをサポートし、UDIM およびイメージ シーケンスで作業できます。

より詳しい情報は公式ドキュメントページへ

アップデート情報

バージョン 1.3

2025/06/03: memsaver 1.3.0

Blender用のVRAM最適化アドオン「memsaver」バージョン1.3がリリース!プレビュー機能、メモリ使用量推定機能の改良など
Blenderユーザーにとって重要なVRAM(ビデオメモリ)の使用量を最適化するための人気アドオン「memsaver」が、新機能の追加と大幅な改善を含むメジャ...

改善点・追加機能:

  • 「Resize Images」と同様の「Decimate Meshes(メッシュ簡略化)」ボタンを追加
  • Octane レンダーエンジンに対応
  • すべての memsaver オペレーターが、最適化の結果(処理内容、最適化数、失敗数、節約されたメモリ量)をレポート
  • アダプティブ最適化プレビューに操作ヒントを追加
  • アダプティブ最適化オペレーターがアクティブカメラを使用可能に
  • Blender 4.4 / 4.5(アルファ版)をサポート
  • アダプティブ最適化のわずかな高速化

メモリ見積りの刷新:

  • 現在のファイルに加え、任意のディレクトリまたは .blend ファイルのメモリ推定が可能に
  • 折りたたみ式のツリーナビ付き UI でデータブロックやファイルを表示
  • ビジュアルを改善したインタラクティブなレポート(並べ替え・検索対応)
  • メッシュに対するメモリ推定アルゴリズムをより正確に
  • メモリ見積り結果の JSON 出力対応(自動処理用)

修正:

  • カメラ選択時のアダプティブ最適化プレビューでエラーが出ないように修正
  • カメラがなくてもプレビューが失敗しないように
  • プレビュー時にオブジェクトのワールド座標を使用するように改善
  • アクティブカメラに含まれない非シーンオブジェクトをターゲットに含めないように調整
バージョン 1.2

2024/07/19: memsaver 1.2.2

  • Blender 4.2.0 に対応
  • アドオンのパネルヘッダーに「Open Preferences」ボタンを追加
  • Blender データ内の memsaver 関連プロパティを正しくクリア

2023/11/20: memsaver 1.2.1

  • 特定状況下でカスタムプロパティが削除され、派生画像が元画像と認識されて .blend ファイルが破損する不具合を修正(1.2.0 で発生)

2023/11/14: memsaver 1.2

  • Blender 4.0.0 対応
  • バグ修正:画像を移動・置換した際の動作改善、存在しない画像によるプレビューフェイルの防止など
  • チェック&再生成オペレーターのラベル変更(ユーザーフィードバックによる)
  • アダプティブ最適化プレビューでパック画像をレポート
バージョン 1.1

2023/06/21: memsaver 1.1

  • アダプティブなメッシュ簡略化の追加
  • アニメーション、UDIM、連番画像のサポート
  • .bmp / .exr / .hdr / .tif / .webp フォーマットに対応
  • HDR/EXR 以外の全画像を選択可能に
  • 数値パラメータの負値や無効値を処理
  • バグ修正:ポイントオブジェクトのバウンディングボックス計算の失敗防止、カメラ背面のオブジェクトサイズ補正、キャッシュフォルダ存在チェックなど
バージョン 1.0

2023/04/28: memsaver 1.0

  • Resize Images、Adaptive Image Resize、自動キャッシュ対応
  • OpenImageIO または PIL/Pillow を使用した画像リサイズをサポート

価格とシステム要件

memsaver は、Blender 3.6以降で利用できます。

価格は、非商用の個人ライセンスが19ドル、商用利用可能のプロライセンスが39ドル、スタジオライセンスが、79ドルとなっています。

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