2025年9月10日(現地時間) – Nvidia は、Studioドライバの最新アップデートをリリースしました。
9月の NVIDIA Studio Driver アップデート
9月のNVIDIA Studioドライバは、、最新のクリエイティブアプリケーションおよびアップデートに対し、最適なサポートを提供します。
今回の更新では、Microsoftのテキストまたは画像の入力から高品質の 3D アセットを生成する 3D AI モデル「TRELLIS NIM」へのサポートが含まれており、NVIDIA RTX GPU上での最適化されたパフォーマンスが実現されています。
ComfyUIのパフォーマンス向上と新AIモデル対応
オープンソースの生成AIワークフロー構築ツール「ComfyUI」は最近、NVIDIAとの連携により大幅なアップデートが実施されました。
この更新により、NVIDIA RTX GPUでのパフォーマンスが最大40%向上したほか、「Wan 2.2」や「Qwen-Image」、「FLUX.1 Krea [dev]」といった最新のAIモデルがサポートされるようになりました。ComfyUI v3.57 はv3.50と比較して次のようなパフォーマンス向上が見られます。

RTX によって加速される最先端の AI モデルには以下が含まれています。
- Wan 2.2: PC上でのビデオ生成において、高品質と優れた制御性を提供する新しいビデオモデルです。GeForce RTXおよびNVIDIA RTX PRO GPUは、ComfyUIでこのモデル(14B)を大きな遅延なく実行できる唯一のGPUとされています。
- Qwen-Image: Alibabaが開発した新しい画像生成基盤モデルで、複雑なテキストレンダリングや精密な画像編集に優れています。GeForce RTX 5090ではApple M3 Ultraと比較して7倍高速に動作します。
- FLUX.1 Krea [dev]: Black Forest LabsによるオープンウェイトのAIモデルで、リアルで多様性に富んだ画像を生成します。GeForce RTX 5090ではApple M3 Ultraと比較して8倍高速です。
- Hunyuan3D 2.1: 入力された画像やテキストから、PBR(物理ベースレンダリング)マテリアルで強化された忠実度の高い3Dアセットを生成する、完全にオープンソースの3D生成システムです。
また、ComfyUIでは専用ノード( TensorRTノード)を通じて、「Stable Diffusion 3.5」などの対応モデルをユーザーのGPUに最適化し、大幅な速度向上を実現することができます。これらのモデルは量子化バージョンも提供されており、ネットワークの圧縮バージョンではVRAM使用量が50~70%削減され、同等の品質を維持しながら推論速度が最大2倍向上します。現在、TensorRTノードはSDXL、SD3、SD3.5、およびFLUX.1-devとFLUX.1-schnellモデルをサポートしています。
さらに、量子化(圧縮)されたモデルを簡単に利用できるNIMマイクロサービスにも対応しており、ComfyUIのNIMノードを使用してコンテナを読み込み、 FLUX.1-dev、FLUX.1-schnell、FLUX.1 Kontext、SD3.5 Large、Microsoft TRELLISなどのモデルの量子化バージョンを使用できます。
NVIDIA RTX Remixのアップデート
クラシックゲームのリマスターを可能にするプラットフォーム「NVIDIA RTX Remix」にも、NVIDIA Appを通じてアップデートが提供されました。
今回の更新の目玉は、新たに追加された高度なパストレース・パーティクルシステムです。これにより、MOD制作者は従来の炎や煙といったエフェクトを、現代のゲームに見られるような、よりリアルなビジュアルにすることができます。新しいパーティクルはGPUによって駆動されるため、パフォーマンスに大きな影響を与えることなく数万個のパーティクルをレンダリングできます。さらに、パストレーシングによって正確な影や反射が描画され、物理シミュレーションによる環境との衝突も再現します。
修正リスト
今回のアップデートでは、特定のアプリケーションや一般的なシステム環境で発生していた多数の不具合が修正されています。
修正されたゲーム・アプリケーションのバグ
- Cyberpunk 2077: パストレーシングを有効にした状態でフォトモードを使用しスクリーンショットを撮影すると、ゲームがクラッシュする問題が解決されました。
- Marvel Rivals: 一部の旧バージョン(581.xx)ドライバ使用時に見られたパフォーマンスへの悪影響が改善されました。
- Forza Motorsport: 「スムーズモーション」を使用中にNVIDIA Appのオーバーレイ統計情報を表示させるとゲームがクラッシュする問題が修正されました。
- Gray Zone Warfare: ゲームの安定性に関する問題が修正されました。
- ARK: Survival Ascended: ゲームの安定性に関する問題が修正されました。
- Marvel’s Avengers – The Definitive Edition: ゲーム起動時にデスクトップへクラッシュする問題が解決されました。
修正された一般的なバグ
- NVENCハードウェアエンコーディング: 使用時に発生する可能性があったメモリリークの問題が修正されました。
- モニターのちらつき: NVIDIA Appがインストールされた環境で、モニターの電源を入れ直した際に発生することがあった画面のちらつきが解消されました。
- NVIDIA Appのゲームフィルター: ドライバアップデート後にゲームフィルターで発生していた問題が修正されました。
- HDMI接続時のちらつき: 特定のモニターをHDMIでホットプラグ接続した際に、ランダムなちらつきが表示されることがある問題が修正されました。
ダウンロード
以上の最新アップデートをサポートする新しい9月のNVIDIA Studioドライバ(581.29)が利用可能です。
ドライバはNVIDIA アプリまたはこちらのドライバのダウンロードページからダウンロードすることができます。
Get Started Using Generative AI for Content Creation With ComfyUI and NVIDIA RTX AI PCs

 
  
  
  
  



 
               
               
               
               
               
              




















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