Topaz Labs、被写体本来のよりリアルな質感を再現することができる画像＆動画向けAIモデル群をリリース！

Topaz Labsは、画像および動画編集アプリケーション全体にわたる大規模なアップデート「The Realism Update」を発表しました。

ここでは、Topaz Labsアプリ全体のアップデート情報をまとめたいと思います。

主要な新モデル

このアップデートは、AI補正特有の「人工的な質感」を排除し、被写体本来のディテールと質感を忠実に再現することに焦点を当てたもので、5つのアプリケーションとエンタープライズ製品にわたり、20以上の新モデルと機能が追加されました。

以下、主なモデルとアップデート内容となります。

Webベースのアップスケーラー「Bloom」に、新モデル「Realism」が追加されました。

このモデルは、AIで生成された画像特有のプラスチックのような質感や不自然な滑らかさを低減することができます。

写真高画質化ソフト「Topaz Photo」には、被写体のタイプに特化したシャープニングモデルが導入されました。

Topaz Photoの最新アップデートについてより詳しい情報は以下の記事をご覧ください。

動画高画質化ソフト「Topaz Video」には、新しいデノイズモデル「Nyx」が搭載されました。

従来のモデルとは異なり、不必要なシャープ化やアップスケーリングを行わず、純粋にノイズ除去のみに特化しています。これにより、映像本来の質感を損なうことなくクリアな画質が得られます。

Topaz Videoの最新アップデートについてより詳しい情報は以下の記事をご覧ください。

エンタープライズ版向けには、人物の顔に特化した「Face Realism」モデルが提供されます。不自然な修正を避け、肌の質感、目、衣服の繊維などをリアルに再現することを目指しているとのことです。

クリエイティブアップスケーラー「Astra」には、AI生成動画の補正に特化した新モデル「Starlight Precise 2」が追加されました。

これまでで最もリアルな動画アップスケーラーとして設計されており、特に人物の描写において、不自然さを抑えた極めて自然なルックを実現するために広範囲にトレーニングされています。

Introducing Starlight Precise 2, a new video enhancement model that delivers next-gen REALISM

今回のアップデートでは、新モデルの導入に加え、各アプリケーションで機能追加やパフォーマンス改善が行われています。

Grain（グレイン）: 画像にわずかに粒子を加えることで、アップスケール時に発生しがちなプラスチックのような平坦な質感を取り除きます。
Intel Mac Support: インテル製チップ搭載のMacでも、再びすべてのGigapixelモデルが利用可能になりました。
Updated Wonder Model: 最新の「Wonder」モデルへのアップグレードにより、最高品質の結果を得ると同時に、GPUをフル活用して処理します。
Topaz Gigapixel Fixes: プラグイン使用時の完全なディスク管理機能が追加され、モデルのダウンロードエラーも解消されました。

Cinematic & Natural Grain: 輝度やRGBチャンネルの波長などのレベルに基づき刷新されたモデルにより、より本格的な映画的・自然な粒状感（グレイン）を追加できます。
After Effects + Resolve Plugin: Adobe After EffectsおよびDaVinci Resolveでのプラグイン動作が改善され、より高速で信頼性が高く、高品質な結果が得られるようになりました。

New API-Only Models: 以下のモデルがAPI経由で利用可能になりました。
・Image Colorization（画像着色）
・Image Object Matting（画像オブジェクト切り抜き）
・Transparent Image Upscale（透過画像アップスケール）
・Video Colorization（動画着色）
・Starlight HQ
・Face Realism
Face Detailer: 顔専用にトレーニングされた全く新しいBloomモデルにより、最もシャープで自然な顔の補正結果を提供します。現在はAPIで利用可能で、Bloomにも近日実装予定です。