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AI搭載高速リギングからゲームエクスポートまで!Blender定番のリギングアドオン「Auto-Rig Pro」

プラグイン

Artell による Blender定番のオールインワン・リギングアドオン「Auto-Rig Pro」の紹介です。

Auto-Rig Pro とは

Blenderでのキャラクターアニメーション制作に欠かせない、定番のオールインワン・リギングアドオンです。

直感的な自動リギング機能から、外部モーションのリターゲット、Unity、Unreal Engine、Godotといった主要ゲームエンジンへの最適化エクスポートまで、キャラクターセットアップに必要な機能を搭載しています。

Auto-Rig Pro: Overview [v3.75 – Blender 4.5]

主な機能

スマート機能(AI搭載)で高速リギング

ヒューマノイドキャラクターであれば、AIがメッシュを認識し、ボーンを自動で配置してくれます。これにより、リギングの初期段階にかかる時間を劇的に短縮することが可能です。

もちろん、自動配置後に手動で微調整することも可能です。非破壊ワークフローを採用しているため、いつでもリグの編集ができます。

モジュラー設計と柔軟なカスタマイズ

必要なパーツだけを組み合わせて、あらゆる形態のキャラクターリグを構築できます。

手足の複製や削除によって、クモやケンタウロスのようなクリーチャーにも対応可能です。さらに、アーティストの好みに合わせて外観や操作性を細かく調整することもできます。

高度なフェイシャルリグ

表情豊かなキャラクターアニメーションを実現するための、詳細なフェイシャルボーン設定が可能です。

多彩なリムモジュール

キャラクターの構造に合わせて、様々な特殊なリムを追加できます

ウィングリム: 高度な羽のリギングに対応します。

キルトリム: キルトやドレス、スカート状の衣装をリギングします。

スプラインIK: ロープや触手、あるいは柔軟な背骨のリギングに使用します。

3ボーンIK: 四足歩行や趾行性のクリーチャーに対応します。

精密なアニメーションコントロール

リアルな動きから特殊な動きまで、細やかなアニメーションを実現するための制御機能を搭載。

指とつま先のIK-FK制御

指先(つま先)の位置を直接動かしてポーズを作るIK制御を、指とつま先に追加できます。地面やオブジェクトを掴むような直感的なポージングが可能になり、アニメーション中でもIK/FKをスムーズに切り替えられます。四足獣や鳥のリアルな歩行アニメーション制作にも非常に有効です。

フットロール機能

リアルな歩行アニメーションに不可欠な、自然な足のロール(回転)の設定が可能で、かかとで接地し、足裏が地面を転がるようにしてつま先で蹴り出す一連の動きを簡単に再現することができます。

回転軸が「母指球 (ball)」から「つま先 (tip)」へ二段階で切り替わることで、自然な重心移動を表現。この切り替え角度はアニメーションさせながらインタラクティブに調整可能です。

カスタマイズ可能なリグUI

ボーン形状編集

リグの操作性を向上させるため、コントローラーの形状を直感的に編集できます。「Edit Shape」機能でメッシュのように形状を自由に変更し、ワンクリックで反対側にミラーリング(反転コピー)することも可能です。

キャラクターのデザインに合わせて、視認性の高い独自のコントローラーを作成できます。

UIカスタマイズ

ピッカーパネルとカラーテーマで、リグの操作インターフェースを最適化することできます。

ピッカーパネルを使えば、特に複雑なフェイシャルリグなどを2Dの専用UIから直感的に選択可能。ボタンの配置や背景画像を自由に設定したり、カラーテーマ機能で左右のコントローラーを色分けし、視認性を高めることもできます。

アニメーションリマップ機能

BVHやFBX形式でインポートした外部のモーションデータを、Auto-Rig Proで作成したリグに簡単にリターゲット(再利用)できます。

Mixamoのアニメーションなども活用可能。異なる骨格構造を持つキャラクター間でも、IKサポートにより正確なモーションの移植ができます。

ゲームエンジンへの最適化エクスポート

Unity、Unreal Engine、Godot向けに、FBX/GLTF形式で最適化されたエクスポートが可能です。ゲーム開発にも最適です。

主なエクスポート機能は以下の通りです。

  • エクスポートタイプ:あらゆるクリーチャーに対応する「Universal」と、二足歩行用の「Humanoid」を選択可能。
  • ツイストボーン:複数のツイストボーンをサポートし、デュアルクォータニオンが使えない環境でも最適な腕や足のボリュームを維持できます。
  • Unreal Mannequin準拠:UE4/UE5のマネキンに合わせたボーン階層、軸変換、命名規則をサポート。
  • 自動Aポーズ:エクスポート時に自動でAポーズを適用。
  • フルリグサポート: フェイシャルリグや高度なボーンもエクスポート可能です。セカンダリコントローラーの「ツイスト」モードは、滑らかなカーブ効果を生み出し、FBX形式で1:1のエクスポート互換性を持ちます。
  • アクションのベイク:アニメーションは簡略化されたエクスポート用リグにベイクされます。
  • その他:単位変換、ソフトリンク(簡易的な伸縮表現)、アニメーション付きシェイプキー、ルートモーション、複数アクションの選択エクスポートなど、多彩なオプションを提供。

ポージングを次のレベルへ

セカンダリコントローラーやコレクティブ(補正用)シェイプキーなどの高度な機能を使って、ポーズの品質をさらに向上させることができます。

セカンダリコントローラー

セカンダリコントローラーは、手足に沿って配置され、ポーズの微調整、カートゥーン効果、曲げ、伸縮などを独自に制御することが可能です。コレクティブシェイプキーの代替、あるいは補完として使用できます。

以下の3種類の変形モードが選択可能です。

  • Twist(FBXエクスポート可能、互換性向上のためベンドボーンベース)
  • Additive(FBXエクスポート可能)
  • Bendy-Bones(Blender専用)

以下は脚部を曲げた状態を、セカンダリコントローラー調整前後に比較した例です。

コレクティブシェイプキー

ウェイトペイントだけでは補正が難しい、手足などを大きく曲げた際のメッシュの崩れを修正します。

専用ツールを使えば、特定のボーンの回転に応じてこの補正用シェイプキーを適用するドライバーを簡単に作成できます。

ジョイントファン

ジョイントファン(Joints Fans)は、肘や膝など、関節部分のボリューム感を維持するための補助ボーンです。

特にゲームエンジン向けのエクスポート時など、Blenderの「ボリューム維持」機能が使えない場合に、関節が不自然に痩せてしまうのを防ぎます。

ユーティリティ機能

ChildOfコンストレイントスイッチャー

キャラクターがオブジェクトを拾ったり置いたりする際に、オブジェクトの「親」をキーフレーム一つで切り替えられます。

自動スナップ機能により、親を切り替えても位置がずれることはありません。Auto-Rig Pro以外のリグにも使用できる汎用ツールです。

リグレイヤー

コントローラー、衣服、髪などをカスタムレイヤーに分けて整理・管理できます。

必要なパーツだけを表示・非表示に切り替えることで、複雑なキャラクターでもビューポートをすっきりと保ち、アニメーション作業に集中できます。

その他の詳細機能

ワークフローの改善

  • 参照ボーンの編集:リグ生成後でも、いつでも好きな時にボーンの位置を修正できる非破壊編集。
  • ポーズをレストポーズとして適用:ワンクリックで現在のポーズを新しい基準ポーズ(レストポーズ)として設定。
  • 高度なスキニング:Blenderのヒートマップをベースに改良されたスキニング機能。複数要素の自動分割やボクセル化に対応。
  • シェイプキードライバー作成ツール:補正用シェイプキーのドライバーを簡単に作成。

指のコントロール

  • 指の自動回転:第一指節をスケールすることで、指全体が自然に曲がるオプション。
  • 指の一括操作:ワンクリックですべての指を曲げる(握る)機能や、定義済みの拳ポーズ。

アニメーションコントロール

  • カートゥーン表現:伸縮可能な背骨、手足など、カートゥーンスタイルのアニメーションに対応。
  • IK-FK自動非表示: IK/FKを切り替えた際に、不要なコントローラーを自動で非表示。
  • ハイブリッドIKポール:IKポールとIK矢印ベクターを組み合わせたハイブリッド制御。
  • 膝・肘のピン留め: 特定の位置に膝や肘を固定する機能。
  • 頭部の回転制御:頭の回転を特定の軸にロック、あるいはフリーに設定可能。
  • IK/FK眼球コントロールと自動まぶた:眼球のIK/FK制御やまぶたの自動追従機能。

互換性

  • X-Muscle System:リアルな筋肉シミュレーションを実現する「X-Muscle System」アドオンに対応。

より詳しい情報は公式ドキュメントページへ

導入事例

おススメ関連ツール

Auto-Rig Pro と一緒に利用するおすすめツールを紹介!※これらのツールは、使用するにはAuto-Rig Proが必要です。

Quick Rig

すでにボーンが入っているキャラクターを、手作業でリギングし直すことなく、瞬時にAuto-Rig Proのコントローラー付きリグに変換するAuto-Rig Proと同じ開発者による拡張機能です。アセットストアで購入したモデルや他のソフトで作成したキャラクターを、Auto-Rig Proの強力なアニメーション環境に素早く統合できます。

既存のスケルトンのどのボーンが腕・脚・背骨などに当たるかを指定するだけで、スキンウェイト情報を完全に保持したまま、IK-FKなどのコントローラーがセットアップされます。元のスケルトン構造を維持したまま操作する「保持モード」と、完全にAuto-Rig Pro準拠に変換する「変換モード」を選択可能です。

Auto-Rig Pro: Quick Rig, Overview

Easy Animations

Apex Assets による16種類のアニメーション付きリグ済みクリーチャーコレクションです。Auto-Rig Proと組み合わせることで、リギングとアニメーション制作の手間を削減できます。

Auto-Rig Pro: EASY-animations Trailer

更新情報

V 3.75

Auto-Rig Pro v3.75 新機能ハイライト

  • AI (Smart) 機能の進化
    • 4本指のAI推測に対応: より多様なキャラクターデザインを自動で認識できるようになりました。
    • 肘の認識精度向上: 新しい「肘マーカー」とAIモデルにより、腕の関節をより正確に検出します。
    • 処理速度と精度の強化: 指のAI認識が最大1.5倍以上高速化し、特に丸めた指のポーズの精度が向上しました。
  • より柔軟になったRig機能
    • Muzzle(鼻口部)コントローラー: 動物キャラクターなどに最適な、鼻と口をまとめて制御できるコントローラーが追加されました。
    • カスタムシェイプ設定機能: ボーンの見た目をライブラリから手軽に変更でき、リグの視認性が向上します。
    • IKポールの可視化: 膝や肘が向く方向が点で表示され、意図しない関節の曲がりを事前に防ぎます。
  • ワークフローの高速化 (Skin & Export)
    • GLTFエクスポートの拡充: 頂点カラーの設定が可能になり、ゲームエンジン向けの書き出しがより柔軟になりました。
    • ツイストウェイトの改善: ツイストボーンの数を変更した場合、「Match to Rig」を実行すると、スキン適用済みの頂点上でツイストウェイトが自動的に再サンプリングされるようになりました
    • クイックエクスポート: 前回と同じ設定で即座にエクスポートできるボタンが追加され、作業効率が大幅にアップします。

より詳しい情報は以下の記事をご覧ください

Blender 自動リギングツール Auto-Rig Pro がアップデートでAIを活用した「Smart」機能強化
3Dキャラクタ・リギングを自動化するBlenderの人気アドオン「Auto-Rig Pro」のバージョン3.75がリリースされました。ここでは、前回の...

以前の更新内容は公式ドキュメントページへ

価格とシステム要件

Auto-Rig Pro は、Blenderバージョン2.93 以降で利用できます。

価格は以下の通りです。

プラン内容価格
(Lite) Auto-Rig ProAuto-Rig Proのコア機能のみのパッケージです。
無料アップデート(メール通知あり)とサポートメッセージも利用可能です。
$25
(Full) Auto-Rig Pro + Smart + Remap + Fbx ExportAuto-Rig Proの全機能入りパッケージです。
コア機能、Smartツール(二足歩行キャラクターの自動認識)、
Unreal/UnityへのFbxエクスポート、アニメーションをリターゲットするRemapツールが含まれます。無料アップデート(メール通知あり)とサポートメッセージも利用可能です。
$50
(Full) 10 SeatsAuto-Rig Proの全機能バージョンを10シート分利用できるライセンスです。$162
(Full) 20 SeatsAuto-Rig Proの全機能バージョンを20シート分利用できるライセンスです。$227

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