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Twinmotion 2025.2 が正式リリース!Naniteサポート、視差ウィンドウや3D草マテリアルの強化など

CGソフト

先日、EpicGamesは、Twinmotion 2025.2 プレビューをリリース。2025年10月1日ごろ正式リリースしました。

以下では、 Twinmotion 2025.2 の新機能を紹介したいと思います。

新機能ハイライト

今回のアップデートでは、Unreal Engineの仮想化ジオメトリシステム「Nanite」がサポートされ、パフォーマンスを犠牲にすることなく、数百万ポリゴンに及ぶ高密度な3Dモデルも軽快に扱えるようになりました。

他にも、エクスプローダーアニメーターやバーチャルカメラといった高度なアニメーション機能の追加、そしてマテリアル管理の全面的な改善やオンデマンドコンテンツ化によるワークフローの大幅な効率化といった様々な新機能が追加されています。

Twinmotion 2025.2 の新機能

Nanite

Unreal Engine 5の仮想化ジオメトリシステム「Nanite」がTwinmotionでも利用可能となりました。

メッシュ密度が高い詳細な3Dモデルを多数含むシーンで作業するとパフォーマンスが低下することがありますが、Naniteを使用することでこの問題を軽減できます。Naniteは、オブジェクトがシーン内で占める画面スペースの量に基づいて、リアルタイムでトライアングル数を動的に最適化することで、3Dモデルのメモリ使用量とディスクスペースを削減してくれます。

シーングラフのコンテキストメニューに、新しい[すべてをNaniteに変換]オプションが追加されており、選択したオブジェクトの親となっているすべてのインポート済みジオメトリを、単一の操作でNaniteメッシュに一括変換できます。

Naniteジオメトリのトライアングルを視覚的に確認するために、専用のビューポートモードが用意されています。ビューポート右上の[ビューモード]アイコンをクリックし、メニューから[Naniteトライアングル]を選択すると、Naniteが有効になっているか、またどのように最適化されているかを確認できます。

視差ウィンドウの強化

現在、[視差ウィンドウ(Parallax Window)]ライブラリに32種類のアセットが含まれています。18種類はオフィス、住宅、ジムをテーマにしており、他の10種類はwParallaxとのコラボレーションで開発された商業環境を特徴としています。

リアリズムと多様性を豊かにするため、夜のサイクルを制御し、アニメーションのランダム化を導入するための新しいパラメータセクションや、ガラスのオーバーレイをシミュレートする機能が追加され、内部マテリアルの奥行きとリアリズムが向上しました。ミラーリングや両面オクルージョンなどの新しい制御機能も追加され、多様でダイナミックなビジュアルを作成することができます。

3D草マテリアルの強化

新しい[アクセントメッシュ]セクションが導入され、草の均一性を崩し、地形にワイルドで自然な外観を加えるための植物要素が追加されました。

さらに、[プロパティ]パネルの上部に15種類の厳選されたプリセットを含む[プリセット]セクションが追加されました。プリセットを使用することで、様々な草の種類、アクセントメッシュ、およびパラメータ設定を組み合わせて、リアルで多様な地面の見た目を再現できます。

カラーブレンディングシステムも再設計され、[乾燥度]パラメータが導入されたことで、全体に乾燥して日に焼けたような効果を簡単に適用できます。

Twinmotionインストーラーサイズの削減とオンデマンドコンテンツ

現在Twinmotionパッケージに含まれているコンテンツは、ローカルネットワークへの展開プロセスを容易にし、インストーラーを軽量化して配布しやすくするためにクラウドストレージに移行されました。

インストーラーから削除されたレガシーコンテンツをユーザーが引き続き見つけられるように、コンテンツオンデマンドソリューションが開発されました。

ライブラリのカテゴリには、ダウンロードアイコンが追加されており、アイコンをクリックすると、カテゴリの全コンテンツが一括でダウンロードすることができるようになっています。また、コンテンツパックは、[ホームパネル]の[ライブラリパック]タブから直接ダウンロードすることも可能です。

  • Starter Library Pack は、Standard Library Pack 軽量版で、完全なアセットライブラリなしで、迅速なインストール、テスト、またはデモ用に設計されています。
  • Standard Library Packには、以前バンドルされていたレガシーコンテンツを含む、すべてのネイティブTwinmotionアセットが含まれています。

霧カード

新しいパーティクルシステムとダイナミックエフェクトにより、ライブラリの[VFX]カテゴリに、奥行きと自然な雰囲気を作り出すのに最適な17種類のフォグカードが追加されました。

フォグカードにはフォグの色やスケールの制御、風に反応するモーション設定などのパラメータが備わっています。

Twinmotionとのカメラ同期

Direct Link接続とDatasmithファイルインポートにより、ユーザーはアクティブなDCCビューポートカメラと保存されたDCCカメラビューの両方をTwinmotionビューポートカメラと連携させ、アプリケーション間で視点を一致させることができるようになりました。

Twinmotionビューポートの右上隅にあるDCCカメラ同期アイコンから、カメラ同期の有効化と管理に素早くアクセスできます。このアイコンは、Datasmithインポートが存在するか、Direct Link接続が確立されている場合にのみ表示されます。

Archicad、Revit、Rhino、SketchUp Pro で初期サポートされており、この機能を活用するには、最新バージョンにプラグインを更新 (必要な場合) してください。

静止モーションブラー

Twinmotionライブラリの[ツール] > [静止モーションブラー]セクションに、複数の静止モーションブラーツールが追加されました。

新しい Linear Blur と Circular Blur ツールは、静的なシーンで動きを素早くシミュレートできます。たとえば、車のホイールに回転モーションブラーを追加したり、群衆にリニアモーションブラーを追加したりできます。

シーングラフで、静的メッシュがツールの子要素になると、人工的なモーションブラー効果が静的メッシュに適用されます。

バーチャルカメラ (VCam) – アーリーアクセス

TwinmotionをAndroidとiOSの両方でUnreal VCamアプリに接続できるようになり、手持ちのデバイスを動かすだけでシーン内に仮想カメラを配置できます。

VCam機能はアーリーアクセスとして提供されており、まだ開発中です。

現在の機能は次のとおりです:

  • TwinmotionとUnreal VCamアプリの接続。
  • 手持ちデバイスからのライブカメラ配置。
  • VCamで公開されている主要なカメラ設定(露出、フォーカス、スケールファクター)のリアルタイム制御。
Twinmotion 2025 2 VCam

Exploderアニメーター

新しい種類のアニメーターが導入されました。Exploderアニメーターは、技術的なプレゼンテーションや建築アニメーションのためにオブジェクトの分解図を作成するように設計されています。

Exploderは直接の子にのみ影響します。ネストされたオブジェクト(メッシュやフォルダにペアレント化されたもの)は「1つ」のオブジェクトと見なされ、アニメーションの順序は、現在のシーングラフの階層に従います。他のアニメーターと同様に、ビジュアルヘルパー、設定、および形状パラメータが含まれています。

マテリアルの割り当て、編集、構成の強化

マテリアルドックの改善

マテリアル ドック内でマテリアルをフォルダに整理できるようになったことに加え、マテリアルが名前で検索できるようになりました。アルファベット順にマテリアルを並べ替えたり、階層内の任意の位置でフラット表示を有効にしてそのレベル以下のマテリアルすべてを 1 つのビューで表示したりもできます。

マテリアルマルチドロップツール

ツールバーにはマルチドロップ ボタンが追加され、マウスをクリックするたびにシーンにマテリアルをすばやく適用できるようになりました。これにより、ドラッグ&ドロップ操作を繰り返す必要がなくなります。

マテリアルのプロパティパネルにおけるタブシステム

マテリアルのプロパティ パネルにタブが追加され、わかりやすく、主要な設定にアクセスしやすくなりました。

さらに、一部のプロパティ (UV、X-Ray、Two-sided など) を選択した複数のタイプの異なるマテリアルをまとめて変更できるようになっています。

マテリアル割り当てビュー

タブの 1 つには、マテリアルが割り当てられているメッシュを確認したり、そこからそのメッシュを選択したりする新機能が用意されています。

また、(Twinmotion ライブラリ アセットの多くのように) 複数のマテリアルが割り当てられている 1 つのアセットを選択して、アセットのプロパティパネルでそれらのマテリアルすべてを確認できるようになりました。それらのマテリアルは、マテリアルドックに追加もできます。

構成(コンフィグレーション)の強化

すべての状態を一括エクスポートする新機能によって、[Configuration (構成)] のすべてのオプションが、個別の画像、動画、またはパノラマとして簡単に表示できるようになりました。

他にも、状態内にカメラ位置を保存する機能、1 回ボタンを押すだけですべての状態のサムネイルを簡単に再キャプチャする機能、グローバル設定ウィンドウで 2D トリガーのリボンをカスタマイズする機能などの改善が加えられています。

その他のアップデート

  • モーションブラーエクスポートの改善
  • トランスレーターとローテーターの改善
  • シーケンスツールの改善
  • 画像とパノラマのアニメーションのための静的およびリアルタイムモード
  • Sony Spatial Reality Displayデバイスのコンフィグレーションサポート
  • XYZパネル入力スライダー
  • カスタムLUTサポート
  • 高度なポストプロセスエフェクト
  • ビューポートモード
  • 選択アウトライン
  • .wireファイルの選択メッシュにおけるメッシュテッセレーション
  • インポートのキャンセル
  • クラウドパノラマセット
  • シーングラフの改善

より詳しい情報はこちらから

価格とシステム要件

Twinmotion 2025.2は、Windows 11 64 ビット バージョン以降、macOS Sonoma 14.0以降で公式にサポートされています。

より詳しいシステム要件の確認はこちらから

年間収益が 100 万ドル未満の場合、無料で利用できます。

年間総収益が 100 万 USD を超える場合、価格は68,760円/ 年(445ドル/ 年)となります。

また、年間総収益が 100 万 USD 以上の場合、Unreal Engine、Twinmotion、RealityCapture の 3 つの製品すべてにアクセスできる個人および企業向けの Unreal サブスクリプション(280,454円 / シート / 年)の一部として利用できます。

無料ダウンロード&価格の確認はこちらから


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