Metal Donut による無料のUnreal Engine用のツール「Mesh Optimizer Champ」の紹介です。
Mesh Optimizer Champ とは
Mesh Optimizer Champは、Unreal Engineのスクリプタブルツールシステムを利用して、メッシュのスキャッタリング(配置)、マージ(統合)、そして最適化を簡単に行うことができるUE5.5以降向けの無料ツールです。
簡単なマウスクリックやドラッグ操作だけでシーン内にメッシュを配置(物理演算も使用可能)。その後、配置したメッシュを一つに統合してドローコール(描画負荷)を削減し、さらにメッシュを最適化してパフォーマンスを向上させることができます。また、必要であればメッシュを.fbxファイルとしてエクスポートし、旧バージョンのUnreal Engineで使用することも可能です。
メッシュを最適化する4つの方法
以下の4つの方法でメッシュを最適化できます。
- 目標のトライアングル数まで削減
- プレイヤーから見えない隠れたトライアングルを削除
- 地面を向いているトライアングルを削除
- シェイプデシメーターを使い、メッシュ内部に埋もれた不要なトライアングルを削除
主な特長
- 完全無料:費用は一切かかりません。もしよろしければ、コメントやSNSでのシェアを歓迎します。
- 超軽量:1MB未満です。
- 3-in-1のメッシュツール:スキャッタリング、マージ、最適化の3つの機能が一つにまとめられています。
- 豊富なカスタマイズ項目で、配置するメッシュの種類や量を細かく制御しながらスキャッタリングできます。
- 物理演算を使ってメッシュを落下させるか、マウスクリック/ドラッグでシーンに直接配置するかを選べます。
- 「プレビューなし」「プロキシメッシュ」「実際のメッシュ」の3種類のプレビューオプションがあり、配置場所を事前に確認できます。
- Ctrl+クリック/ドラッグで簡単にミスを削除でき、アンドゥ(元に戻す)機能にも対応しています。
- ワンクリックで、適切なピボット位置を保ったままメッシュを統合できます。
- メッシュ統合時に、マテリアルとテクスチャをコンテンツフォルダに抽出します。
無料のツールなので公式サポートは提供されませんが、ツールの全機能の使用方法については解説動画が公開されています。
制限事項:
- Epic Gamesがスクリプタブルツール機能を再設計したため、UE5.5以降でのみ動作します。ただし、UE5.5でこのツールを使い、統合・最適化したメッシュを.fbxファイルとしてエクスポートすれば、旧バージョンのUnreal Engineでも利用できます。
- 特定のUnrealプラグインを有効にする必要があります。詳細はダウンロードフォルダ内のREADMEファイルをご確認ください。
- 一部、実験的なプラグインを使用しているため、エディタが稀にクラッシュする可能性があります。作業内容はこまめに保存・バックアップしてください。
価格とシステム要件
Mesh Optimizer Champは UE5.5以降でのみ動作します。
作者が提供する他の無料UE5ツール:
- Decal Champ:Unreal Engine 5向けの無料プロシージャルデカール生成ツール
- Texture Paint Champ:Unreal Engine 5内でテクスチャペイントができるツール
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