Maxon、2023年6月リリースを発表!DCC互換性の強化など

CGソフト

2023年6月14日(現地時間)- Maxon は、Maxon Oneファミリーの2023年6月アプデ―トのリリースを発表しました。また、最近 Maxon は、Cinema 4D と Redshift の動作環境に関する発表も行っていますので合わせて紹介したいと思います。

新機能ハイライト

Redshift

Redshift 3.5.16は、Windows版Autodesk Maya 2024のサポート、3DS Max用カメラとバックプレート、Cinema 4D用の新しいPrincipled Hairなどが追加されました。また、Redshift CPUのメモリ管理に大幅な改善が行われています。

  • Redshiftは現在、WindowsマシンのMayaの最新バージョンで利用可能で、他のOSのサポートは近日中に行われる予定です。

  • Redshift カメラとバックプレートが Redshift for 3DS Max で利用できるようになりました。これにより、3DS Maxユーザーは、強固なフレームフィットと調整オプションを使用して、インレンダまたはポストエフェクトとして、各カメラに異なるバックプレートを簡単に適用できるようになりました。

  • Cinema 4D に追加された Principled Hair の新しいマテリアル プリセットにより、物理ベースのヘアを簡単に作成して実行できるようになりました。Redshiftがアクティブな状態で、マテリアルマネージャーを数回クリックするだけで、テクスチャや形状のバリエーションを微妙に設定したよりリアルなヘアを作成できます。

  • RedshiftのCPUレンダリングは、すべてのホストソフトウェアパッケージで高速化され、メモリ要件も大幅に削減されました(平均 50%)。

  • 3DS Max、Cinema 4D、Houdini のパフォーマンスを向上させるための一般的なパフォーマンスと安定性のアップデート。

  • Redshift for Blenderでモーションブラーを使用したアニメーション頂点変形のサポートが追加されました。

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Red Giant VFX Suite

Adobe Premiere ProでReal Lens Flaresが追加できるようになり、Supercompは、より自然な光のシミュレーションを提供し、エディターはショットの特定の条件に素早く合わせることができるようになりました。

  • Real Lens Flares は、Premiere Proで利用できるようになり、After Effectsと同じレベルのカスタマイズが可能となりました。シミュレーションした光学モデルとレイトレースした光に基づいて、リアルなレンズフレアを作成することができます。
  • Supercomp へのアップグレードにより、よりリアルで美しいLight Wrap、Reverse Light Wrap、Diffusionエフェクトを、よりクリエイティブにコントロールできるようになりました。

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カプセル

Maxon のアセットライブラリであるカプセルには、Laubwerkが作成した植物アセットやArchVizマテリアルが追加されました。

  • メープルやチェリーなどの樹木から、ラベンダーやオランダニンニクなどの潅木、ケンティアパームなどの熱帯植物まで、Laubwerkによって作成された12種類の新しい植物アセットが追加されました。
  • 工業デザインから建築のビジュアライゼーションまで、あらゆる用途に対応した、28種類の新しいRedshift ArchVizマテリアルのコレクションが追加されました。

Cinema 4DとRedshiftの今後のシステム動作環境について

Maxon は、常に最新のハードウェア技術を活用し、パフォーマンスを最大化することに努めており、後方互換性を維持することは、ユーザーの制作パイプラインに支障をきたさないために不可欠であると認識していますが、ハードウェアの性能が大幅に向上し、後方互換性を維持することが不可能になることもあります。

そのため、Cinema 4DとRedshiftの将来のバージョンでは、AVX2命令セットを必要とするようになります。AVX2(Advanced Vector Extensions 2)は、2013年のIntel Haswellプロセッサーで導入され、その後AMDのExcavator CPUファミリーでも導入された命令セットです。これは、新しい機能、命令、新しいコーディングスキームを開発者に提供しました。このAVX2セットの搭載が今後の必須要件となります。

旧式のCPUは8~10年前のものなので、ほとんどのユーザーは影響を受けることはないと思われますが、ユーザーはこれらのアップデートとパイプラインへの影響を確認することが強く推奨されています。

対象外となるCPU

  • 2013年Q2以前のIntel デスクトップCPU
  • 2013年第2四半期以前のIntel Server CPU(AVX2はXeon-HaswellベースのCPUファミリーから導入)
  • 2015年第2四半期以前のAMD CPU(AVX2はExcavatorファミリーのCPUから導入)

CPUがAVX2を利用しているかどうかご不明な場合は、CPU-Z を使用することでお使いのCPUがサポートする命令セットを評価できます。

この変更は今年後半に行われる予定とされています。

価格とシステム要件

動作環境の確認はこちらから

価格は以下の通りです。

  • Cinema 4D 2023 の価格は、13,750円/月 または 94,600円/年 。
  • Redshift の価格は、6,050円/月 または39,600円/年 。
  • RedGiant の価格は、 11,550円/月 または  89,100円/年 。

また、Cinema 4D 、Redshift 、ZBrush、RedGiant Complete、 Forger はMaxonの製品が全て利用できる178,200円/年のサブスクリプション『MAXON ONE』の一部としても利用できます。

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Maxonは、DCCとの互換性の強化および最新製品の更新を発表

Cinema 4DとRedshiftの今後のシステム動作環境について

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