2021年11月9日(現地時間)Lightmapは、ライティングデザインツールの最新アップデート HDR Light Studio – Xenon Drop 4 をリリースしました。
新機能
進化したモーションブラー
HDR Light Studio – Xenon Drop 3では、HDRマップ用に使いやすいモーションブラーフィルターが導入されました。

今回のリリースでは、要求の厳しいユーザーのニーズに応えるために、新たに高度なモーションブラー(Advanced Motion Blur)フィルターが搭載され、よりリアルでクリエイティブなモーションエフェクトが可能になりました。以下のフィルターが追加されています。
■Curve and Tilt
モーションパスを任意の方向にカーブさせることができます。角を曲がるときのモーションブラーの再現に最適です。
■Noise Profile
パスにノイズプロファイルを追加することができます。ロードノイズの効果を再現したり、クリエイティブなライトトレイル効果を生成するのに最適です。
■Depth Image
モーションブラーの量は、ロードされた画像の値によってピクセルごとにスケーリングできます。ユーザーが画像をペイントすることで、マップのどこにどれだけのモーションブラーをかけるかをコントロールできます。
これらのAdvanced Motion Blurは、自動車用画像の正確な反射や照明の作成に最適です。次の動画は、Advanced Motion Blurのチュートリアルとなっています。
NVIDIA Omniverse Connection
NVIDIA Omniverse™のための新しいHDR Light Studioエクステンションがリリースされました。
これにより、アーティストが使いやすいリアルタイム・ライティング・ツールキットを、3D制作パイプラインのためのNVIDIAの強力なマルチGPUリアルタイム・シミュレーションおよびコラボレーション・プラットフォームのユーザーが利用できるようになります。
この拡張機能は、HDR Light StudioとOmniverseの間にライブリンクを作成し、自動車、ビジュアライゼーション、エンターテイメントのアーティストが、正確でフォトリアリスティックな照明セットアップをより迅速に、直感的に、創造的に作成できるようにします。
OmniverseにHDR Light Studioを追加することで得られる主なメリットは以下の通りです。
- フォトリアリスティックなHDRIベースの照明セットをインタラクティブに作成可能
- ソフトボックスのような実世界のライトタイプを模倣したプリセットのHDRライトをドラッグ&ドロップで使用可能
- LightPaintシステムは、Omniverseのレンダリングビュー上で直接クリックして、ハイライト、反射、イルミネーションを配置します。
- 独自の合成HDRIの作成や、写真のHDRIマップの編集が可能
- マスク、グラデーション、レイヤーによるHDRIのカスタマイズ
- 屋外シーンを照らすプロシージャルなスカイシステム
- ライトリグをプリセットとして保存し、他のプロジェクトで再利用・適用可能
Lightmapでは、Omniverseのライティングに関するチュートリアルやデモが用意されています。
チュートリアルやデモはこちらから
【入手方法】
Omniverse用のHDR Light Studioエクステンションは、HDR Light Studio「Automotive」エディションに含まれています。また、OmniverseのIndividual Editionと EnterpriseEditionにも対応しています。既にAutomotiveライセンスを所有している方は、Lightmapストアアカウントからエクステンションをダウンロードできます。
より詳しい情報はこちらから
Blender Connection アップデート
が更新され、Octane と RenderMan レンダラーのサポートが追加されました。
また、このリリースでは、Blender 2.93.2以降のバージョンでのシーンエクスポートのバグが修正されています。
Cinema 4D R25 Connection
Cinema 4D R25 Connectionは、HDR Light Studio -Xenon Drop 4とともにリリースされ、Cinema 4D Physical Render、Redshift、Octane、Arnold、V-Ray 5、Coronaに対応しています。Cinema 4D Connectionの詳細はこちらから
Houdini 19 Connectionは、現在社内での品質テストを終え、数週間後にリリースされる予定です。
HDR Light Studio – Xenon Drop 4のすべてのアップデート内容の確認はこちらから
アップデート情報
XenonDrop 4.1
2021年12月15日 – HDR Light Studio – Xenon Drop 4.1がリリースされました。このリリースでは、HoudiniとMayaコネクションで互換性の更新が行われています。更新内容は以下の通りです。
■Houdini Connection
- Houdini19のサポートが追加されました。
- RenderMan24.2のサポートが追加されました。
- Octaneレンダラーとの互換性が更新され、Octane2021.1.0.4以降が必要に。
- Houdini17.5のサポートは終了しました。
■Maya Connection
- RenderMan24.2のサポートが追加されました。
- Maya2018のサポートは終了しました。
その他にもバグ修正が行われています。全てのアップデート内容の確認はこちらから
HDR Light Studio – Xenon Drop 4.1
XenonDrop 4.2
2022年4月8日 – HDR Light Studio – Xenon Drop 4.2がリリースされました。
このリリースでは、NVIDIA Omniverse Connection がIndie、Proライセンスでも利用可能となります。その他にも、Blender 、3ds Max Connectionの更新がされています。更新内容は以下の通りです。
■NVIDIA Omniverse™ Connection
HDR Light Studio「Automotive」エディションに限定されていた NVIDIA Omniverse™ Connection がHDR Light Studio IndieおよびProライセンスでも利用可能となりました。これにより、Indie、Pro、AutomotiveのどのライセンスでもNVIDIA Omniverse Connectionにアクセスすることが可能となります。
また、コネクションの最新リリースでは、Omniverseの最新リリースで失われていた互換性が回復してています。さらに、RTX Path Tracingのサポートに加え、RTX Real-Timeレンダラーのサポートが追加されています。
■Blender Connection
新しいバージョンのPythonを使用するBlender 3.1へのサポートが追加されました。
■3ds Max Connection
FStorm Renderに対応しました。ライブHDRIマップとHDRエリアライトがサポートされています。FStorm Version 15.0Hでテスト済みです。
■3DEXCITE DELTAGEN Connection
DELTAGEN 2022と新しいAmbiencesに対応しました。
その他にもバグ修正が行われています。全てのアップデート内容の確認はこちらから
HDR Light Studio – Xenon Drop 4.2
価格とシステム要件
HDR Light Studio Xenon Drop 3は、Windows 7以降、macOS 10.13以降、Linuxで利用できます。
接続プラグインがさまざまなDCCとCADツールで使用できます。サポートされているバージョンとHDR Light Studio機能の一覧は、こちらから
価格は、年間収益10万ドル以下で利用できる Indieライセンスは年間サブスクリプションのみで95ポンド(約15500円)。Proライセンスには年間サブスクリプション、永久ライセンス、マルチユーザー年間サブスクリプションがあり、それぞれ、295ポンド(約48,000円)、885ポンド(約145,000円)、650ポンド(約106,000円)となっています。
他にもVRED、DeltaGen、Patchwork3DコネクションへのアクセスができるAutomotiveライセンスもあります。
詳しいライセンスの価格はこちらから確認してください。
HDR Light Studio の体験版ダウンロードはこちらから
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