3Dトラッキングソフト Boris FX SynthEyes 2026がリリース!Mocha技術の統合、ワークフローの改善など

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2026年2月18日(現地時間)- Boris FX は、プロ向け3Dトラッキングソフト SynthEyes 2026 をリリースしました。

新機能ハイライト

このアップデートでは、Boris FXの「Mocha」技術の統合や、ジオメトリ・トラッキング(GeoH)のリアルタイムプレビュー、パイプライン連携を強化するUSD対応など、実務の効率と精度をサポートする機能が追加されています。

SynthEyes 2026 – The Important Stuff in Under 3 Minutes [Boris FX]

Mocha Point Tracker: アフィン変換に対応した高度なトラッキング

2026では、Mochaテクノロジーを採用した「アフィン(Affineとは、平面の画像を変形させる基本的な処理のことで)変換対応ポイントトラッカー」が追加されました。

従来の標準的なトラッカーは単一ピクセルの特徴を追跡していましたが、この新機能は、小さな平面パッチ(Planar Patch)としての動きを捉えます。

これにより、回転やスケーリング、部分的なボケが生じているサーフェスにおいても、トラッカーが外れる「ドリフト」を抑制しやすくなりました。3D空間での回転やモーションブラーに対しても、継続的な手動修正の手間を減らし、安定して特徴を捉えやすくなります。

また、この機能は既存の手動トラッキング(Supervised Tracking)ツールセットへの「追加オプション」として組み込まれています。そのため、アーティストは対象の要素に合わせて、最も適したトラッカータイプを柔軟に選択することができます。

Take your SynthEyes Tracking to the Next Level with the Mocha Point Tracker

主な特徴とメリット:

  • アフィン運動への対応:平行移動に加え、回転、スケール、スキュー(歪み)を同時に解析します。
  • ドリフトの抑制:ズームやモーションブラーが発生するシーンでも、パターンを正確に保持し続けます。
  • 既存フローを維持:お馴染みの「Tracker Room」内での手動トラッキング(Supervised Tracking)ワークフローにそのまま組み込めます。
  • 高品質な解析インプット:安定した2Dポイントを提供することで、最終的な3D解析の精度が向上します。

GeoH Live Preview: リアルタイム・インタラクティブ解析

新機能「Live Preview」により、トラッカーの位置、ピボット(回転軸)、制約条件(コンストレイント)を変更した瞬間、その結果が現在のフレームに即座に反映されるようになりました。

これにより、腕や車輪、サスペンション、多関節リグといった複雑なセットアップの構築や調整がよりスムーズに行えます。作業フローを止めることなく結果をリアルタイムに確認できるため、キャラクターのポージングやアニメーション作業に近い、直感的な操作感で試行錯誤のサイクルを短縮できます。

SynthEyes GeoH: Use Live Previews for Tracked Meshes

主な特徴とメリット:

  • 即座のフィードバック:調整を行うと同時にオブジェクトの状態が更新されます。
  • サイクルの短縮:「停止、解決、確認」という繰り返し作業を排除し、クリーンアップ作業を加速させます。
  • 複雑なセットアップに最適:回転や関節の接続、親子関係の視認性を保ったまま微調整が可能です。
  • コンテキスト編集:モードを切り替えることなく、状況に応じた直接的な調整が行えます。

ユーザーインターフェース(UI)の刷新

既存の操作感やワークフローを維持しつつ、UIのモダン化に向けたアップデートの第一段階が導入されました。

情報の視認性が向上し、今後の継続的なUI改善の基礎となる設計になっています。

主な改善点:

  • 整理された構成:コントロールのグループ化とラベル付けが見直され、機能がより発見しやすくなりました。
  • 可読性の向上:適切な余白と配置により、画面内の情報密度を抑えつつ認識しやすくなりました。
  • 視覚的な階層化:微細なカラーアクセントを採用し、機能エリアの判別を容易にしています。
  • スクロール可能なパネル:左側のパネルがスクロールに対応し、膨大なツールセットへのアクセスがスムーズになりました。
  • 設定画面のクリーン化:より発見しやすく、簡潔な設定項目へと改善されています。

USD / USDZインポート:パイプライン統合の強化

最新の VFX 制作パイプラインで標準化が進む USD(Universal Scene Description)形式への対応がさらに拡張されました。これにより、他ソフトとのデータ連携がより直接的になり、中間ファイルの変換にかかっていたコストを削減できます。

主な特徴:

  • 包括的なフォーマット対応:USDメッシュ、USDZアセット(テクスチャ保持)、さらには階層・カメラ・ライトを含む完全なUSDシーンのインポートを包括的にサポートします。
  • 構造の維持:親子関係や各種トランスフォーム情報を正確に再現します。
  • テクスチャの継承:USDZアセットでは、埋め込まれたテクスチャも保持されます。

パイプラインとワークフローの改善

ワークフローに関する機能が強化され、シーンの構築や書き出しがよりスムーズに行えるようになりました。

  • 専用ST Mapエクスポーター:ディストーションマップ(レンズ歪みマップ)生成のための専用ツールが追加されました。標準のExportメニューやMulti-Exportシステムから、一括で必要な成果物を生成可能です。
  • シーン全体のトランスフォームモード:カメラやオブジェクト、トラッカー、メッシュを含むシーン全体の一括変換(スケール・回転・移動)に対応。解析結果の整合性を保ったまま調整できます。
  • テクスチャベースのアスペクト比自動調整:適用したテクスチャのアスペクト比に平面(Plane)を自動で合わせる機能が追加され、Forensicや衛星写真の整合作業が容易になりました。
  • 柔軟なインポートスクリプト:Sizzleインポーターが複数の拡張子をサポート。スクリプト管理の負担を軽減します。
  • 安全な書き出しパス設定:ユーザーのドキュメントディレクトリを参照する新しいタグが追加され、無効なパスへの書き出しエラーを防止します。
  • Houdini書き出しの最適化:名前に含まれる空白を自動的にHoudiniセーフな識別子へ変換し、インポートエラーを回避します。

価格とシステム要件

SynthEyes は、MacOS12、Windows 10 および 11、Linuxで、スタンドアロンアプリケーションとして利用できます。

3ds Max、After Effects、Blender、Flame、Fusion/Resolve、Houdini、Lightwave、Maya、Nukeなどお好きなアプリケーションにエクスポートするオプションが含まれています。

より詳しいシステム要件はこちらから

ライセンスは永久ライセンスと年間/月ごとのサブスクリプションオプションが利用可能です。

サブスクリプション62ドル/月または325ドル/年
永久ライセンス
※12 か月間の無料アップグレードとサポート含む
655.00ドル
アップグレード&サポート更新215ドル

また、Boris FXのすべてのソフトウェアが含まれた Boris FX Suite にも含まれています。

最新版や無料トライアルはBorisFXHubから可能です。


SynthEyes 2026: Fast-Tracked Matchmoves

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