crzyzhaa氏による無料のBlender用アドオン「Sketchify」の紹介です。
Sketchifyとは
Sketchifyは、3Dシーンに対して、自動的に手描き風(ハンドドローイング)のスタイルを適用することができるBlender用のアドオンです。
通常、3Dモデルを2Dアニメ調やラフスケッチ風に見せるためには複雑なシェーダー設定やコンポジット処理が必要となりますが、このアドオンを使用することで、ラインの太さや荒さ、アニメーションのタイミングなどをパラメータ操作のみで調整可能になります。
ボタン一つでシーン全体への適用・解除が可能であり、静止画だけでなくアニメーション作品の制作において、手軽にスタイライズされた表現を試すことができます。
主な機能
インストール後、ビューポートのサイドバー(Nパネル)からアクセスし、以下のパラメータを調整できます。
ラインと質感の調整
シーン内のオブジェクトに対して描画されるラインのプロパティを細かく設定できます。

- 線の太さと荒さ:ラインの厚み(Thickness)や、手描き特有の線のブレや荒さ(Harshness)を調整し、アナログ感を演出することができます。
- ブラーと拡散:ラインをぼかしたり(Blur)、インクが滲んだような拡散(Spreading)効果を加えることが可能です。
- カラー設定:単色(黒など)の指定だけでなく、色相・彩度・明度のシフトを利用したスタイライズ表現に対応しています。また、「セカンダリーカラー」機能を有効にすることで、主線とは別の色を重ね合わせ、ブレンドモード(Mixなど)を用いて複雑な色味を作り出せます。
アニメーションタイミングの制御
手描きアニメーション特有の「コマ落ち感」を再現する機能が搭載されています。

- フレームレートの調整:デフォルトでは「3コマ打ち(3フレームごとに描画が変化)」に設定されていますが、任意の数値に変更可能です。数値を大きくするとカクカクとした動きになり、小さくすると滑らかになります。
- スピード調整:アニメーションの速度を制御します。仕様上、数値が大きいほど動きが遅くなり、小さい数値(10~20程度)を設定すると速い動きになります。
ペインタリー(絵画風)設定
ライン描画に加え、モデルの表面に油絵や厚塗りのような質感を与える「Painterly」モードが用意されています。
有効化することで、よりアーティスティックな表現が可能ですが、処理負荷が高まる場合があるため、シーンに応じてオン・オフを切り替える設計となっています。なお、この効果はカメラとオブジェクトの距離に依存するため、視点に応じた調整が必要です。

補足
アドオン適用時にラインが意図通りに表示されない場合(背景色とオブジェクト色が同化している場合など)は、別途アウトラインを追加する処理を行うことで解決できる場合があります。
また、円柱などの曲面オブジェクトでは、適切なシェーディング設定(Auto Smooth等)を行わないとラインが歪む可能性があるため、モデル側の設定も重要となります。
ダウンロード
Sketchifyは、Blender 5.0 以降で利用できます。

























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