高品質な3Dアセットを提供するLotPixelが、制作フローを効率化するためのデスクトップアプリ「LotPixel Hub」をリリースしました。
LotPixel とは
LotPixelは、世界中のトップ3Dアーティストに向けて高品質なアセットを提供するプラットフォームです。
現在、そのライブラリには6,000点以上のアセットが収録されており、その中には1,300点以上の完全無料アセットも含まれています。
最先端のCGIアート制作プロセスを用いたこれらのアセットは、高解像度かつPBR対応のプロダクション品質を誇り、ゲームデザイン、VFX(視覚効果)、アニメーション、建築ビジュアライゼーション(Archviz)、そしてプロダクトレンダリングといった幅広い分野での利用に最適化されています。

LotPixel Hub とは
LotPixel Hubは、LotPixelのアセットをBlender等のDCCツールへ瞬時に導入するために開発された、Windows用のデスクトップコンパニオンアプリです。
従来の「Webブラウザで検索→ZIPダウンロード→解凍→手動でシェーダー設定」という煩雑な手順を排除し、アプリ内からワンクリックでBlenderへアセットを転送できます。クリエイターが技術的なセットアップ(Technical friction)に時間を取られず、創作活動そのものに集中できるよう設計されています。
主な機能は以下の通りです。
■スマート検索
6,000点以上のアセット(テクスチャ、モデル、デカール)を、洗練されたカテゴリ構造と検索システムで瞬時に探し出すことができます。Webブラウザを行き来することなく、アプリ内ですべての探索が完結します。
■高速なアセット転送
気に入ったアセットは「Download」ボタン一つで取得できますが、LotPixel Hubの利点は柔軟性にあります。アセット全体を一括ダウンロードするだけでなく、必要なマップ(例:AlbedoとNormalのみ)だけを選択して個別にダウンロード・保存することが可能です。これにより、ローカルストレージの容量を節約し、プロジェクトファイルを軽量に保つことができます。
■ワンクリック・インポート
ダウンロード完了後、「Blender」ボタンを押すだけで、アセットを即座にシーンに追加できます。すべてのマップを一括インポートすることも、必要なマップのみを選択してインポートすることも可能です。すべてのファイルは自動的に適切なノードに接続され、すぐに使用可能な状態になります。
Blenderに最適化された機能
- Blenderユーザーのために、いくつかの重要な自動変換処理が組み込まれています。例えば、アセットのNormalマップがDirectX形式である場合、Hubはそれを自動的にOpenGL形式へ変換してインポートします。これにより、インポート後に法線が反転して見えるといった一般的なトラブルを未然に防ぎます。
- アセットをBlenderに追加した後でも、HubのUI上からマテリアルのプロパティ(Roughness、Normal強度、Displacement深度など)を調整できます。変更はリアルタイムでBlender内のマテリアルに反映されるため、シェーダーエディタを開くことなく直感的なルック開発が可能です。
LotPixel Hubを使ったワークフロー
次の動画では、マテリアル設定が特に難しいとされる「リアルなコンクリートテクスチャ」の作成を例に、LotPixel Hubがいかに作業を効率化するかを見ることができます。
✍動画のポイント
コンクリート表現の難しさ
Blenderでリアルなシーンを作成するには、マテリアルの設定が鍵となります。中でもコンクリートは、一見シンプルに見えて非常に表現が難しい素材です。リアリズムを出すためには、「Roughness(粗さ)」のバランス、「正確なNormalマップ」、そして表面に物理的な深みを与える「十分なDisplacement(変位)のディテール」の3要素を適切に組み合わせる必要があります。これらを手動で設定するのは時間がかかり、反復的で退屈な作業になりがちです。
ワンクリックによるインポートと自動変換
LotPixel Hubを使用すれば、手動でテクスチャマップを接続する必要はありません。高品質なコンクリートテクスチャを選択し、ワンクリックでオブジェクトに適用できます。
Hubは自動的にBlenderに適したノード構成を構築します。さらに重要な点として、NormalマップがDirectX形式で提供されている場合でも、自動的にOpenGL形式に変換されます。これにより、手動での修正なしにBlenderとの完全な互換性が保証されます。
Displacementのスマートな制御
HubはDisplacement(変位)の扱いも実用的です。Displacementを無効にしている場合、マテリアルは「Bump Only」モードで動作し、シーンを軽量に保ちます。
一方、有効にすると「Displacement and Bump」モードに切り替わり、表面に物理的な深度が生まれます。Displacementはジオメトリに依存するため、メッシュを細分化(Subdivide)してポリゴン密度を高めることで、コンクリートのテクスチャが単なる平面的な視覚効果を超え、実際に表面の形状を変形させるリアルな表現が可能になります。
価格について
現在、LotPixel Hubはベータ版として提供されており、ベータ期間中は完全無料で利用可能です。
- 現在(※投稿時点)のバージョン: Beta v0.0.1
- 対応OS: Windows 10 / 11 (64bit)
- 対応ソフトウェア: Blender 4.2以上(※3ds Max, Maya, Unreal Engine, Unity等は今後対応予定)
Blender用のアドオンは、Microsoft Storeから入手できるアプリからインストールすることができます。
























コメント