2025年5月1日(現地時間)- Boris FX は、ビジュアルエフェクトプラグインの最新アップデート Sapphire 2025.5のリリースを発表しました。
新機能ハイライト
今回のアップデートでは、 AI マスキングツール、刷新されたユーザーインターフェース、そしてプロフェッショナル品質の新しいレンズフレアパックが導入されています。
AIマスキングとトラッキング
Sapphire 2025.5 の目玉機能は、内蔵された Mocha ツールセットに追加された2つの強力な AI 機能です。
これらの AI ツールにより、Glow、Zap、UltraGlow といった Sapphire の強力なエフェクトを、特定の要素に瞬時に、かつ正確に適用することが可能になります。
Object Brush ML: クリックで精密なマスクを生成
Object Brush ML を使用すると、ショット内のオブジェクトをペイントまたはクリックするだけで、Boris FX の機械学習技術に基づいた編集可能なスプラインマスクを自動生成することができます。
従来の手間のかかるロトスコープ作業から解放され、Sapphire のインターフェース内で迅速かつ正確にマスクを作成、調整、追跡することが可能となります。
Matte Assist ML: 1フレームからアニメーションマットを瞬時に作成
Matte Assist ML は、たった1つの参照フレームから、アニメーション化されたセグメントマット(ガーベッジマスク)を自動生成することができる機能です。
Object Brush ML や従来のスプラインとシームレスに連携し、軽量なベクターマットをプロジェクト内で直接作成できます。手動キーフレームによる微調整も可能です。
John Dickinson 氏によるデモンストレーションビデオでは、これらのツールがいかに簡単に精密なマットを作成し、ビジュアルエフェクトを強化できるかが紹介されています。マットの反転、再利用、微調整といった高度なテクニックも、これまで以上に効率的に行えるようになります。
再設計されたインターフェース
プリセットブラウザ、エフェクト&トランジションビルダー、フレアデザイナーのユーザーインターフェースが一新されました。
より整理されたコントロール、クリーンなレイアウト、そしてモダンなルックで直感的な操作が可能となり、プリセットの検索やカスタムエフェクトの構築が、これまで以上に快適になります。
プロ品質の新しいレンズフレアパックが追加
VFX アーティストの Doug Hogan 氏と Ben Brownlee 氏が協力して制作した、新しい Pro Lens Flare パックが追加されました。
際のハリウッド大作映画や人気テレビ番組からインスピレーションを得た、8つの高品質なシネマティックレンズフレアが利用可能です。

その他
- AMD GPU アクセラレーション: AMD Radeon™ PRO シリーズ等に対応し、レンダリング速度とインタラクティビティが向上。
- いくつかのエフェクトに「マスクを適用(Apply Mask)」パラメータが追加されました。
- 新しいビルダープリセット
- 多数のエフェクトのための新しいプリセット
より詳しい情報はリリースノートページへ
価格とシステム要件
Sapphire 2025は、Adobe After Effects & Premiere Pro、Avid Media Composer、Autodesk Flame、Blackmagic Resolve、Foundry Nuke、VEGAS Proのプラグインとして利用可能です。
より詳しいシステム要件の確認はこちらから
Sapphire は、年間/月間サブスクリプション、アップグレードおよびサポート プラン、永久ライセンスを備えたプラグインのコレクションとして利用できます。
価格は以下の通りです。
サブスクリプション | 永久ライセンス | |
---|---|---|
Adobe and OFX Hosts | 80ドル/月または545ドル/年 | 1,865.00ドル |
Avid Media Composer | 80ドル/月または545ドル/年 | 1,865.00ドル |
All Supported Hosts | 144ドル/月または985ドル/年 | 3,075.00ドル |
また、SapphireはBoris FX Suiteの一部としても利用することができます。
アクティブなサブスクリプションまたはアップグレードとサポートプランをご利用の場合、無料でアップデートすることができます。
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