Blender 4.3 の新機能 Brush Assets が利用可能に!

CGソフト

2024年7月8日 – Blender 4.3 の新機能 Brush Assets が利用可能になったことが発表されました。

Brush Assetsは、2022年後半に初期デザインがまとまり、今年の初めに2024年の開発ターゲットのひとつに選ばれていた機能です。

当初のデザインから、使い勝手を向上させる基本的な面を含め、多くの点が変更されたようです。スカルプトやグリースペンシル、ペイントなどブラシを使用するすべてのワークフローに影響がある変更となっています。

新しいブラシワークフロー

以前のバージョンでは、ブラシは他のデータブロックと同様に現在のブレンドファイルに保存されていました。ブラシを再利用、共有、更新することは良くあることなので、従来のリンク/追加のワークフローは使いにくいものでした。

そこでブラシはアセットとなり、他のアセットと同じように使いやすく、共有できるようになりました。ライブラリ内のブラシにアクセスする新しい方法や、ブラシを素早く更新する方法と組み合わせることでワークフローを大幅に改善できるようになります。

Essentialsライブラリ

Essentialsアセットライブラリが拡張され、多くのブラシアセットがBlenderにバンドルされました。現在Blender4.3にバンドルされているブラシアセットは以下の画像の通りです。

これまでに含まれるすべてのブラシはアセットに変換されました。時間が経てば、このライブラリは拡大し、新しいブラシのバリエーションに対応できるようになります。

ブラシツール

新しいブラシアセットワークフローは、メッシュ、グリースペンシル、(ヘア)カーブオブジェクトのスカルプトやペイント、頂点、ウェイト、テクスチャペイント(3Dビューポートとイメージエディタ内)など、ブラシが使用されるあらゆる場所に実装されています。

以前のブラシベースのツールはすべて、単一の統一されたブラシツールに置き換えられることになります。これによって、ツールバーが整理され、ツールとブラシの違いが明確になります。ブラシをアクティブにすると、ブラシツールが自動的にアクティブになります。

ユーザーが作成したブラシについては、その変換方法についてのガイドが4.3リリースノートの一部として用意されています。

ブラシアセットの使用について

アセットシェルフ

Blender 4.0 で導入された新しいアセットシェルフ

が、ブラシアセットを利用するために拡張され、テクスチャペイント用にイメージエディタにも追加されました。

スカルプトなどのモードに切り替えると、そのモードで利用可能なブラシを見つけることができます。

ブラシ選択ポップアップ

ブラシは、ヘッダー、ツールパネル、またはショートカット(shift + space)のブラシのドロップダウンからも選択できます。

どこからでもブラシを編集

アセットライブラリのファイルを手動で編集することなく、どの Blender セッションからでもブラシの作成と更新ができます。個人的なブラシ管理にはこれだけで十分ですが、アセットライブラリファイルを手動で編集することで、完全にコントロールすることも可能とのことです。

このプロジェクトの初期の開発段階を追っている人にとっては、これは下書き(drafts)が不要になったことを意味します。ブラシは必要なときにいつでもその場で作成できるようになりました。

新しいブラシアセットの作成

先に述べたように、Blender にはブラシの出発点として使用可能なすべてのブラシタイプをカバーする、Essential ブラシのセットが含まれていますが、新しいブラシアセットを作成することもできます。

新しいブラシアセットを作成するには、ベースとなるブラシを選び、ツールオプションで「アセットを複製(Duplicate Asset)」を選択するだけです。Preferencesで設定したアセットライブラリ(デフォルトはUser Library)から一つを選ぶと、Blenderはそこに新しいアセットを保存します。

設定を微調整したら、Update Assetで変更を保存し、Edit MetadataやPreview Imageでブラシの他のデータを変更できます。この方法で編集できるのは、Duplicate Assetの方法で作成されたブラシアセットだけです。その他は通常のlocal brush data-blocksとして管理されます。

生成されたアセットブレンドファイルについて

Duplicate Assetオペレータを使って作成されたブラシは、Blenderによって生成された特別な、.asset.blendファイルとして保存されます。

これらのファイルには、Blenderのアセットシステムによって作成・管理され、単一のデータブロック(さらに、あらゆる依存関係がパックされています)が含まれています。Blender内からこれらのファイルを上書きすることはできません。ファイルを開いて新しいファイルとして保存することはできますが、その場合は通常のブレンドファイルとなります。

これは、アセットシステムの再生成によって手動で変更したファイルが上書きされることで、アセットが変更されてデータが失われるのを防ぐためです。このようなファイルを開くと警告が表示され、ファイルを保存すると、代わりに新規ファイルとして保存するよう促されます。

Brush Assets を試す

Brush Assets は現在、最新の Blender 4.3 デイリービルドで利用可能です。

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Brush Assets is out!

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