Intel Arc A580グラフィックスが全世界で発売開始

2023年10月10日（現地時間） – インテルは、Intel® Arc™ A580 デスクトップグラフィックスがパートナー各社から全世界で発売されることを発表しました。

Intel Arc A580
発売時期と入手場所

Intel Arc A580

この新製品は、ゲーマーおよびクリエイター向けのインテル Arc ディスクリートグラフィックス製品の高性能なA750およびA770と、手頃な価格のA380 GPUの間に位置します。最新の人気ゲームで 1080p の高設定を実現する高度なゲーミング性能、esports タイトルでの高フレームレート、および包括的なメディア機能を提供します。

技術仕様

インテル Arc A580は、A380とA750の中間に位置しますが、ハードウェアの仕様はA750に近くなっています。両モデルのVRAM容量は同じ（8GB）で、メモリ帯域幅も同じです。新しいインテル Arc A580を特徴づけているのは、グラフィックス演算を行うXeコアの数です。その数は24個で、Aシリーズの最上位スペックに近いです。

製造パートナーは、Intel Arc A580の各バージョンをオーバークロックすることを選択し、ほとんどのアドインボード名に「OC」が含まれています。ASRock Intel Arc A580 Challenger 8GB OC、GUNNIR Intel Arc A580 Index 8G（デュアルファン）、SPARKLE Intel Arc A580 ORC OC Editionは、3枚とも2000MHzで動作するように設定されており、インテルの1700MHz仕様より約18%高速です。

高度なゲーム性能

Intel Arc A580は、当社が昨年発表した新規およびレガシーゲーム用のゲームオンドライバアップデートをすべて活用しています。このソフトウェアエンジニアリングと上記の高性能ハードウェアを組み合わせることで、『Ratchet & Clank:Rift Apart』や『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』など最新のゲームも1080pの高設定で処理できるグラフィックスカードとなっています。

■Intel® Xe Super Sampling (XeSS)

また、すべてのIntel Arc GPUは強力なAI機能を内蔵しており、Intel® Xe Super Sampling (XeSS)でそのパワーを発揮します。Intel Arc A580も例外ではなく、この技術を有効にすることで、パフォーマンスの向上を実現します。Remnant IIのような新しいゲームでも、XeSSにより46%向上し、50fpsから73fpsになります。Ghostwire TokyoのようなXeSSに非常によく最適化されたゲームでは、XeSSをオンにすると2倍以上のパフォーマンスが得られます。

コンテンツ作成、人工知能など

他のすべてのIntel Arcグラフィックスカードと同様に、A580にはフル機能のコンテンツ作成機能が標準装備されています。つまり、AV1ビデオエンコーディングハードウェア、XMXエンジンによるAIアクセラレーション、Arc Controlソフトウェア内のストリーミングスタジオが揃っています。

■Intel® XMX

内蔵のIntel® Xe Matrix Extensions (Intel® XMX) AIエンジンは、AIベースのアップスケーリング技術であるIntel XeSSを駆動するだけでなく、Stable Diffusionなどのモデルを使用したジェネレーティブなものなど、他のAIワークロードでも優れたパフォーマンスを発揮します。

■デュアルエンコーディング

ビデオ編集における最大のボトルネックのひとつは、出力ファイルのエンコード待ちです。エンコード機能の新たな発展により、Intel Arcグラフィックスカードはデュアルエンコードを可能にし、さらに高速なエンコーディングが可能になりました。

デュアルエンコードは、Intel Arc A580のマルチフォーマットコーデックエンジン(MFX)の両方を活用し、ビデオのエンコード時に両方を使用します。これにより、通常のエンコードよりも35％多くの時間を節約することができ、現在様々なアプリケーションで展開されています。