Epic Games、Quixel Mixer の最終版となる「オフラインバージョン」をリリース

CGソフト

2026年2月18日(現地時間)- Epic Games は、3Dテクスチャ作成ツール「Quixel Mixer」の最終版となるオフラインバージョンをリリースしました。

このリリースをもって、同ソフトウェアのアップデートは完全に終了し、今後は新規機能の追加や更新が行われないことが正式にアナウンスされています。

Quixel Mixer 開発終了に伴う最終オフライン版がリリース

Quixel Mixerは、スキャンデータに基づいたマテリアルのブレンドやペイントが可能なツールとして、多くの3DCGアーティストに利用されてきました。今回の発表でQuixelチームは「一つの時代の終わり」と表現し、長年にわたりMixerを利用しフィードバックを寄せたユーザーコミュニティへの感謝を表明しています。

これに伴い、今後はサーバー認証を必要としない「オフラインバージョン」が最終ビルドとして提供されます。ユーザーは以下のリンクより自身のQuixelアカウントにログインすることで、インストーラーを入手可能です。

Quixelの最終版は、公式サイトのアカウントページよりダウンロード可能です。

※古いバージョンのダウンロードはこちらから

この最終バージョンには、インストール時に、Mixerで使用可能な800種類以上のアセットを含む「フリーアセットパック」をオプションでダウンロードできます。

開発終了およびオフライン版への移行に関して、ユーザーがこれまでに取得したMegascansアセットへのアクセス権は維持されます。過去に取得したアセットは、引き続きQuixel.comおよびBridgeを通じて利用可能とのことです。今後の変更については、事前に通知があるとのことです。

開発終了に至る経緯と要因

Quixel Mixer は 2019 年初頭、業界標準である「Substance 3D」シリーズに対抗するツールとして登場し、Epic Games による買収後は完全無料化され、フォトリアル制作環境の民主化を推進してきました。

大きな廃止の要因としては、Mixer が競合である Unity エンジンの技術スタック を基盤に開発されていたことが指摘されています。これを Unreal Engine ベースで再構築するにはコストがかかるため、スタンドアロンツールとしての継続は現実的ではないと判断したのではないかと考えられています。

加えて、Substance が数学的なプロシージャル生成によって高い柔軟性を持つのに対し、Mixer は「実写スキャン画像」をベースにしているため、即座にリアルな質感を得られる一方で、大きな変形や極端な編集に弱いという構造的な弱点がありました。操作の重さや UI の洗練度不足といった点も、プロフェッショナル層から課題として指摘されていました。

さらに、Epic Games 全体の動きとして、Quixel・Sketchfab・ArtStation・UE Marketplace を統合した新マーケットプレイス 「Fab」 の始動があります。アセットビジネスを一本化するこの再編に伴い、長年続いていた Unreal Engine ユーザー向けの Megascans 無償提供 は終了し、2025 年以降はサブスクリプション制を廃止して アセットごとの個別課金方式 へ移行しました。

こうした技術的・構造的・事業的な背景が重なり、Mixer の開発終了と最終版のリリースへとつながったと見られます。

代替の選択肢

  • 今後 Unreal Engine を中心に制作する場合は、Unreal Engineをメインで使用している場合、エンジン内部で完結するTexture GraphSubstrateが次世代の標準ワークフローとして有力です。これにより、外部ツールを使わずにプロシージャル生成や物理ベースのレイヤー表現がエンジン内で完結します。
  • コストをかけずに制作環境を整えたい場合、InstaMATの条件付き無料ライセンス(Pioneerライセンス)や、Material Maker、Materialize、Blenderといったツールが選択肢となります。
  • よりプロフェッショナルな品質とサポートを求めるなら、業界標準のAdobe Substance 3Dや、映画・VFX向けのハイエンドツールであるFoundry Mariが適しています。また、サブスクリプションを避けたい場合は、低価格で買い切りが可能なArmorPaint3DCoatTexturaも候補に入ります。

Offline version of Quixel Mixer now available

コメント

Translate »
タイトルとURLをコピーしました