「Adobe Premiereモバイル版」のAndroid版が無料提供開始!AI音声強調やマルチトラック編集に対応

2026年9月22日(現地時間) – アドビは、モバイル向け動画編集アプリ「Adobe Premiereモバイル版」のAndroid版の提供を開始したことを発表しました。2025年10月にiPhone版として登場したアプリが、Android版でも利用できるようになりました。

目次
    1. AIでノイズを抑える「オーディオを強調」
    2. マルチトラックタイムラインとフレーム単位の編集
    3. その他の新機能

iPhone版に続くAndroid対応

Adobe Premiereモバイル版は、Vlog、チュートリアル動画、ポッドキャストの切り抜き、各種SNS向けの縦型ショート動画などをスマートフォン単体で編集し、高品質に書き出すためのアプリです。これまではiOS(iPhone)版のみの先行配信となっていました。

アドビは今回のAndroid対応により、世界中で活動する数百万人規模のAndroidクリエイターへ向けて制作ツールを提供することになります。初回起動時のアカウントログインや有償プランへのアップグレードを行わなくてもすぐに編集を始められ、出力映像に広告やウォーターマーク(透かしロゴ)が入ることもありません。

主な新機能

提供開始となったAndroid版には、スマートフォン単体での本格的な映像編集を支える中核機能が揃っています。

Adobe Premiereモバイル版 Android版 画面プレビュー 1
Adobe Premiereモバイル版 Android版 画面プレビュー 2
Adobe Premiereモバイル版 Android版 画面プレビュー 3
Adobe Premiereモバイル版 Android版 画面プレビュー 4
Adobe Premiereモバイル版 Android版 画面プレビュー 5
Adobe Premiereモバイル版 Android版 画面プレビュー 6
Adobe Premiereモバイル版 Android版 画面プレビュー 7

AIでノイズを抑える「オーディオを強調」

今回の発表で特に注目の機能として挙げられているのが、AIを活用した音声補正機能「オーディオを強調(Enhanced Audio)」です。ワンタップ操作で不要な背景ノイズや反響音を抑え、インタビュー音声やナレーションの音声をクリアで聞き取りやすい状態に整えます。

屋外ロケ、カフェ、展示会などのイベント会場をはじめ、十分な防音環境を確保できない場所で収録した素材を想定して設計されています。ノイズ除去にまつわる複雑な波形編集や、撮り直しの手間を大幅に削減できます。

マルチトラックタイムラインとフレーム単位の編集

編集画面には本格的なマルチトラックタイムラインが採用されており、映像クリップ、BGM、ナレーション、テロップ、エフェクトをそれぞれ独立したレイヤーとして重ねて配置できます。各要素のタイミングや前後関係を視覚的に把握しながら直感的なレイアウト調整が可能です。

クリップのトリミングやカットは1フレーム単位の細かさで調整できます。被写体のリアクションのタイミング合わせや、映像のテンポを音楽のビートへ緻密に同期させる作業を、モバイル端末上でストレスなく行うことができるようになっています。

その他の新機能

上記の音声補正やタイムライン機能に加え、Android版では短時間でクオリティを高めるための多彩なツールやアセットが提供されています。

  • クリエイター作成テンプレート:YouTubeショートなどの主要プラットフォーム向けテンプレートからすばやく編集を開始し、独自にカスタマイズできます。
  • Adobe Stock素材の利用:トランジション、モーショングラフィックス、音楽アセットをアプリ内から直接利用できます。また、手持ちのオーディオファイルや、動画から分離した音声トラックの活用にも対応しています。
  • Firefly搭載の生成AI機能:「生成塗りつぶし」「動画を生成」「効果音を生成」などの機能により、オリジナルのクリエイティブ素材をアプリ内で生成できます。
  • 4K高解像度書き出し:最大4K解像度でのタイムライン編集および書き出しをサポートしています。
  • ログイン不要・透かしなし:ログインや有料プランへの加入を行わずに利用可能で、完成した動画に広告や透かしロゴが付与されることもありません。

アプリ自体は無料で、書き出しにも広告や透かしは入りません。追加の生成クレジットやストレージが必要な場合は、アプリ内購入でアップグレードできます。Google Playストアでのアプリ内購入の価格はiphone版と同じで1,300円〜11,000円となっています。

Fireflyを搭載した生成AI機能はサブスクリプションで購入または既存のCreative Cloudプランに含まれている生成クレジットを使用することで利用できます。

今後追加が予定されている機能

以下の機能について、今後のアップデートを通じた近日中の提供が告知されています(提供時期の詳細は後日案内予定)。

  • Adobe Fontsとの連携
  • 「キャプションを作成」をはじめとする自動字幕生成機能の強化
  • プロパティのアニメーションを制御するキーフレーム
  • 詳細なトリミング調整機能
  • 音楽のリズムを解析するビート検出
  • Premiere Proデスクトップ版とのシームレスな編集プロジェクト引き継ぎ

キーフレーム対応やデスクトップ版Premiere Proへのプロジェクト引き継ぎ機能は、「外出先や移動中にモバイルで粗編集(ラフカット)を行い、スタジオのPC環境で高度なエフェクトやカラーグレーディングを施して仕上げる」というプロ向けワークフローに直結する重要な要素です。現時点のAndroid版は、スマートフォン内で編集を完結させるSNS向けの用途が中心と言えます。

動作要件とダウンロード

アプリはGoogle Playストアにて配信されています。

Android版の利用には、Android 13以降のOS、および5GB以上のRAMを搭載した端末が必要となります。

対応OSAndroid 13 以降
必要メモリRAM 5GB 以上
価格無料(追加生成クレジット・ストレージ用のアプリ内課金あり:1,300円〜11,000円)
最大解像度最大 4K 書き出し対応
配信プラットフォームGoogle Play ストア

Adobe Premiereモバイル版がAndroidに対応:高速・高性能で使いやすいモバイル動画編集が可能に(Adobe Blog)

Adobe Premiere expands to Android: Fast, powerful, easy mobile video editing(Adobe Blog)

目次

    1. AIでノイズを抑える「オーディオを強調」
    2. マルチトラックタイムラインとフレーム単位の編集
    3. その他の新機能