Tripo、3D生成AI「Tripo P2.0 Preview」を公開!クアッド化・高ポリゴン対応・マルチビュー入力に対応

2024年8月18日(現地時間)- Tripo3Dは、3D生成AIプラットフォーム「Tripo」のSmart Mesh機能において、プレビュー版のメジャーアップデート「Tripo P2.0 Preview」を発表しました。

生成された3Dメッシュをそのまま追加編集やリギング、アニメーション制作へ移行できる品質を目指しており、実際の制作パイプラインへのスムーズな統合を目的とした機能強化となっています。

目次

単一画像からの3D生成が抱えていた課題

従来の単一画像を入力ソースとする3D生成AIツールでは、元画像に写っていない背面や側面の形状をAI側の推測で補う必要がありました。そのため、生成されたモデルの裏面やつなぎ目が歪んでしまったり、横顔の立体感が崩れやすかったりといった問題が生じがちでした。また、ゲーム開発などの現場では、モデルをセットアップする前に「リトポロジー(トポロジーの再構築作業)」に多大な工数が割かれる点が大きなハードルとなっていました。

今回発表された「Tripo P2.0 Preview」は、ネイティブなクアッド(四角ポリゴン)トポロジーの生成と、複数アングルからの入力を可能にするマルチビュー機能によって、これらの実制作上の課題に直接アプローチしています。

主な強化ポイント

ネイティブクアッドトポロジーで、リトポロジーなしにリギングへ

Tripo P2.0 Previewの最大の特徴は、形状の曲率や輪郭に沿った美しいエッジフローを持つクアッドトポロジーをネイティブに出力できる点です。複雑なディテールが存在する箇所には適度なメッシュ密度が集まり、平坦な平面部分は無駄のないクリーンなポリゴン構成が保たれます。また、関節やエッジのラインに沿って論理的なエッジループが形成される仕組みになっています。

最初からクアッドメッシュとして生成されるため、BlenderやMayaなどのDCCツールに読み込んだ後の手動クリーンアップ作業を大幅に削減でき、生成後すぐにリギングやスキニング、アニメーション制作へ移行できる実用性を備えています。

メッシュ予算が拡大、より複雑なアセットに対応

メッシュ密度(ポリゴン数)のコントロール範囲も従来より大幅に引き上げられました。三角形トポロジー(Triangles)は500〜50,000ポリゴン、クアッドトポロジー(Quads)は500〜25,000ポリゴンの範囲内で設定が可能です。

この幅広いメッシュ予算により、精密なパーツ構造を持つハードサーフェスアセット、微細なディテールが求められるキャラクターモデル、ゲーム環境を構成するモジュール型の建築プロップなど、高密度かつ複雑なモデルの生成にも柔軟に対応できるようになりました。現行のゲーム開発パイプラインにおけるヒーローキャラクターや主要なプロップの制作基準にも耐えうる設計となっています。

マルチビュー入力で背面・側面まで再現

モデルの整合性を高めるアプローチとして、前面・左側面・右側面・背面の最大4方向からの参照画像を用いた「マルチビュー入力」にも対応しました。複数の視点から得られた情報を複合して3D形状を再構築するため、カメラが回り込んだ際の見え方も参照画像へ忠実に再現されます。

必ずしも4方向すべての画像を用意する必要はなく、前面と背面の2枚だけでも生成精度は飛躍的に向上するとのことです。同社によると、このマルチビュー入力機構は既存の3D生成ツールには見られない独自機能であると説明されています

なお、マルチビュー入力機能の利用には、有償のサブスクリプションプラン(Starter、Pro、Advanced、Max、Team)への加入が必要です。

P1.0との仕様比較

従来の「Smart Mesh P1.0」と今回の「P2.0 Preview」における主な仕様の違いは以下の通りです。

比較項目P1.0(従来版)P2.0 Preview(最新版)
三角形トポロジー(Triangles)対応対応
クアッドトポロジー(Quads)非対応対応(ネイティブ生成)
ポリゴン数設定範囲三角形:500〜20,000面三角形:500〜50,000面
クアッド:500〜25,000面
マルチビュー入力対応対応

P2.0 Previewでは、従来の三角形トポロジーの自由度を維持しつつ、要望の多かったクアッドトポロジーが新たに追加されました。三角形の上限も従来の2.5倍にあたる50,000面まで拡張されています。

なお、見た目の解像感やフォトリアルなテクスチャ質感を重視する「HD Model」とはアプローチが異なり、P2.0は純粋にメッシュ構造の論理性やゲームエンジンでの扱いやすさに主眼を置いた、リアルタイム開発向けの機能として位置づけられています。

最適なワークフロー

P2.0 Previewは、リアルタイムレンダリングやゲームエンジン(UnityやUnreal Engineなど)において、限られたポリゴン数の中で整理されたメッシュ構造が要求されるシーンに最適です。

3Dアーティストやテクニカルアーティスト、インディーゲーム開発者が、生成されたアセットを最小限の手直しで実制作へ組み込める環境を想定しています。

  • ゲームキャラクターおよび動的プロップ: ネイティブなクアッドトポロジーにより、時間のかかる手動リトポロジー工程を省いて、直接ボーン設定(リギング)やスキニング、モーション付けへ移行できます。
  • ハードサーフェスアセット: 機械構造のパーツ、武器、ビークル、建築資材などの生成に適しています。平面部は無駄な分割を抑えつつ、シャープなベベルやエッジ部分に必要なポリゴンが効率的に配分されます。
  • 大量アセットの制作パイプライン: ポリゴンバジェットを厳密にコントロールしながら、画像コンセプトから量産用アセットを素早く生成できるため、効率的な量産フローの構築に寄与します。

8月のその他のアップデート

Tripoでは、P2.0 Previewに加えて8月中に以下のアップデートも行われています。

  • DCCプラグインの更新(Blender / Maya / 3ds Max / Unreal): TripoとDCCツール間の連携が改善されました。Blender Bridge v1.0.3は接続の安定性が向上し、Maya・3ds Max Bridge v1.0.1ではキャッシュの保存先を制御できるようになりました。Unreal APIはv1.0.1でAPI V3へと刷新され、パネルデザインを一新するとともに、H3.1モデルとP1.0のクアッドメッシュ(ゲームアセット向け)に対応しています。
  • 3D関連ツールの追加(3Dビューア・コンプレッサーなど): 3Dビューアが20種類以上のファイル形式に対応しました。また、ブラウザ上で動作する新しいFile Compressorも公開され、インストール不要でモデルの軽量化と、軽量化前後の比較ができます。ビューアーはこちらから
  • FBXエクスポートの高速化・安定化: 6万面以上の高密度メッシュの解析が最大80%高速化したとしています。あわせて、一部のノーマルマップで発生していた黒いパッチの不具合や、エクスポート時の面の向きのずれも修正され、インポート後のクリーンアップの手間が減るとのことです。
  • ベトナム語対応: 公式サイトのトップページがベトナム語でも利用できるようになりました。
  • Discordアカウント連携: 設定画面からDiscordアカウントを連携できるようになりました。プラットフォーム間のID連携がしやすくなり、注目のモデルをDiscordのショーケースに自動投稿できるようになりました。

今後のロードマップ

Tripo3Dは、正式版となる「P2.0」のローンチに向けて、メッシュ生成アルゴリズムのさらなる安定化を進めるとともに、ユーザーが形状を細かくコントロールできるパラメータオプションを追加していく予定です。今回のプレビュー公開を通じて得られたフィードバックをもとに、継続的なアップデートを行っていく方針を示しています。

利用方法

機能の利用は、Tripo 3D Workspaceを開き、生成メニューの「Smart Topology Mesh」から【P2.0 Preview】を選択することで開始できます。

  • マルチビュー画像から生成する場合: 手元に各アングルの画像がない場合は、Tripo内のImage Generation機能を使って、前面・左側面・右側面・背面のコンセプト画像を先に生成できます。その後、マルチビュー入力モードへ切り替えて最大4枚の画像をアップロードして実行します。参照アングルが多いほど、再構築の精度が高まります。
  • 単一画像から生成する場合: お手持ちの参照画像を1枚アップロードし、そのまま生成を実行するシンプルな操作で完結します。

生成処理にかかる所要時間は、指定したポリゴン数や入力方式によって変動しますが、おおむね10〜40秒程度と短時間で完了します。

料金・提供プランについて

単一画像からのP2.0 Preview生成は、すべての登録ユーザーに2回分の無料トライアル枠が用意されています。

無料枠を使い切った後のP2.0 Previewの継続利用、ならびにマルチビュー入力機能の利用には、有償のサブスクリプションプランへの加入が必要となります。なお、従来の「Smart Mesh P1.0」については、今後もすべてのユーザーが利用可能です。

Tripo AIの料金プランは以下の通りです。

プラン月間クレジット月額払い年払い(一括)
Free 無料200クレジット約13モデル分0円ー
Pro 3k 基本3,000クレジット3,200円38,400円
Pro 6k6,000クレジット4,800円57,600円
Pro 12k12,000クレジット8,000円96,000円
Max エキスパート25,000クレジット14,400円172,800円
Team 法人・チーム90,000クレジット52,800円316,800円※1

Proプランは月間クレジット量を3,000/6,000/12,000から選択でき、選ぶクレジット量によって月額・年額が変わります。
※1 Teamプランは年払いにすることで、月額払いの12ヶ月分と比べて285,120円お得になります。
※価格はすべて税込表記です。

プラン別 全機能比較表を見る
料金
項目FreeProMaxTeam
月額払い0円3,200円14,400円52,800円※
年払い(一括)ー38,400円172,800円316,800円
月間クレジット2003,00025,00090,000
予想生成数約13モデル約200モデル約1,660モデル約6,000モデル

※ Teamプランは公式サイト上で「8,800円/月/シート」というシート単位の表記もあり、52,800円はその合計額とみられます(シート数の内訳は抽出データからは確認できませんでした)。

パフォーマンスと生産性
項目FreeProMaxTeam
同時実行タスク110100200
処理の優先度標準高い優先度専用の優先度専用の優先度
バッチ生成1件10件30件30件
編集履歴の保存期間1日間7日間永久永久
無料リトライあり3回無制限無制限
モデル保存数10件無制限無制限無制限
エクスポート回数15回(H2.5のみ)無制限無制限無制限
一括エクスポート対応対応対応対応
無料のプロリファインありあり3回あり
プライバシーと商用権利/モデルアクセス
項目FreeProMaxTeam
非公開モデル対応対応対応対応
商用利用対応対応対応対応
高精細モデル対応対応対応対応
スマートトポロジーメッシュ制限付きアクセス対応対応対応
制作機能(画像生成)
項目FreeProMaxTeam
利用可能モデルNano Bananaのみすべてのモデル
(Nano Banana, Nano Banana Pro, Nano Banana 2, GPT Image 2, Midjourney)
同左同左
消費クレジット標準標準毎日20回無料+以降80%オフ無料
より高い品質/より迅速なワークフロー
項目FreeProMaxTeam
8Kテクスチャ制限付きアクセス制限付きアクセス無制限アクセス無制限アクセス
マルチビューから3Dへ対応対応対応対応
Ultraメッシュ品質対応対応対応対応
スマートローポリ対応対応対応対応
リギングとアニメーション対応対応対応対応
DCCブリッジ対応対応
(Blender, 3ds Max, Unity, Unreal, Maya, Cocos, Godot, ZBrush)
同左同左
より詳細な制御
項目FreeProMaxTeam
スマートセグメンテーション制限付きアクセス無制限アクセス無制限アクセス無制限アクセス
パーツベースの変形対応対応対応対応
パーツベースのリトポロジー対応対応対応対応
パーツベースのテクスチャ編集対応対応対応対応
マジックブラシによるテクスチャ編集対応対応対応対応
単一ビューからマルチビューへ対応対応対応対応
高度な特典
項目FreeProMaxTeam
限定エリートクラブ対応対応対応対応
ベータ機能への早期アクセス対応対応対応対応
共有ワークスペース※対応対応対応対応
一元化された請求※対応対応対応対応
チーム管理※対応対応対応対応

※ 抽出データ上はFree・Proにも「対応」の表示がありましたが、共有ワークスペース・一元化された請求・チーム管理は本来チーム/組織向けの機能であるため、抽出時の列ズレの可能性があります。掲載前に公式サイトでの再確認をおすすめします。

【Tips】初月割引について

現在、初月割引が適用されており、初回決済のみ通常より安くなる場合があります。例えばTeamプランでは、2ヶ月目以降の更新は52,800円となる一方、初月の支払いは21,120円(約60%OFF)になることが確認されています。割引の有無や割引率はプランや時期によって変わる可能性があるため、正確な金額は決済画面で最終確認してください。


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Tripo P2.0 Preview: A Major Breakthrough for Production-Ready 3D Assets

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