Slack上で70種以上のAdobeツールが動作する「Adobe for Slack」が登場。会話の文脈から直接デザインやアセット生成が可能に

CGソフト

2026年9月2日(現地時間) – Slackは、Adobeのプロ向けクリエイティブおよび生産性ツールを会話の中から直接呼び出せる新しいアプリ「Adobe for Slack」を発表しました。

Slack上のコンテキストを制作に活用

日常的なチームコミュニケーションツールであるSlackでは、日々の会話の中に制作の起点となるアイデアや要件が蓄積されています。たとえば、プロジェクトの全体概要はCanvasにまとめられ、細かなフィードバックはスレッド内に交わされ、参照すべき参考資料やアセットは過去のチャンネル共有ログに残っているといったケースは少なくありません。

「Adobe for Slack」は、こうした日常のやり取りに含まれるコンテキスト(文脈・背景情報)を拾い上げ、Slackのインターフェースから離れることなく高品質な画像・動画・ドキュメントなどを迅速に作成できるように設計された拡張アプリケーションです。

今回の連携により、生成AIのFireflyをはじめ、手軽なコンテンツ制作ツールAdobe Express、画像編集のスタンダードであるPhotoshop、映像制作向けのPremiere、ドキュメント管理のAcrobat、DTP・組版のInDesign、ベクターグラフィックのIllustrator、ストック素材サービスAdobe Stock、写真現像・調整ツールのLightroomなど、Adobeの主要スイートから70を超えるプロ向け機能が直接組み込まれています。

このアプリを導入後、Slack標準のAIアシスタント「Slackbot」に実現したい作業内容を自然言語で指示することで、Slackbot側が最適なAdobeツールを自動的に選択・呼び出して処理を実行します。さらに、チャンネル内のやり取りや共有ファイル、Canvasから関連する情報をSlackbot自身が参照・整理し、それを下地として制作を進行させることも可能です。


「Slackは日々の業務が遂行される場所であり、AIが会話を行動へと変えつつある場所でもあります。Adobeが誇るクリエイティブ・生産性ツールをその日常の流れに直接組み込むことで、制作を行うために別のアプリケーションへと遷移する必要がなくなります。Adobe for Slackは、会話内にすでに存在しているコンテキストやアイデアを、その場で質の高いコンテンツへと昇華させ、勢いを落とすことなくチーム全体でブラッシュアップしていける環境を提供します。このアプリは、Slack上でMCP(Model Context Protocol)アプリが会話を行動に変えていく力の優れた実例といえます」

― Jaime DeLanghe 氏(Slack Chief Product Officer)

Slack上で行える主な作業

マーケティング担当者によるプロモーション施策の素材作成をはじめ、SNS担当者による配信先ごとのアスペクト比・解像度の調整、あるいは数値データを取りまとめたクライアント向け資料の作成に至るまで、Adobe for Slackを利用することで、作業の発案・議論が行われているチャンネルから移動することなく、制作・共同レビュー・進捗管理までを一元的に行えるようになります。

  • プロジェクト計画や会話を高品質なコンテンツに変換:Slackbotに対してチャンネル内のログやCanvas上の情報を検索・要約するよう指示を出すことで、その文脈に沿ったPDF、画像、簡易動画などをAdobeツール側で生成し、Slack内で直接チームへ共有・フィードバックできます。
  • Creative Cloudアセットの検索と再活用:被写体・ビジュアルスタイル・トーンなどをSlackbotに伝えることで、Creative Cloud内の保有アセットから該当するデータを横断検索できます。過去のプロジェクトやキャンペーンで使用したリソースを素早く呼び出し、Slack上での追加編集にそのまま接続可能です。
  • キャンペーンクリエイティブを配信先ごとに最適化展開:一度承認されたキービジュアルや動画素材をもとに、各ソーシャルメディアの規定サイズや仕様に最適化した派生バリエーションを短い時間で作成できます。
  • テンプレートから高品質なデザインを作成:数千点のデザインテンプレートから適したものを選び、文言や配色をカスタマイズしたうえで、SNS向けにアニメーション化したり印刷用のPDFに書き出したりできます。
  • データを共有可能なコンテンツに変換:スプレッドシートを取り込み、Adobeアプリにその情報をPDFやビジュアルへと変換させ、チームやクライアントと共有できます。
  • 画像の一括編集:チームの顔写真、イベント写真、商品画像などをまとめて調整できます。背景や余計な要素の除去、明るさ・色味の調整、トリミングやリサイズといった作業をSlack上から行えます。

一連の制作の過程は会話の中で完結させられます。Adobeのプロ向けツールを備えたSlackbotに修正や別バリエーションの作成を依頼し、できあがったものをチームチャンネルに共有すれば、他のメンバーがレビューし、意見を加えながら次の展開を決めていくことができます。

一方で、より細かな作り込みやピクセル単位の精度、あるいはドキュメントからさらに深い分析を得たい場合は、Adobe ExpressやPhotoshop、Premiere、Acrobat、Fireflyといった各単体アプリに移って作業を継続することも可能です。

ChatGPTやCopilotなど他のAIチャットボットへの対応

Adobe for Slackは、人々が日常的に学習・問題解決・作業に使うAIチャットボットに、Adobeのプロ向けクリエイティブおよび生産性ツールを組み込んでいくプラットフォーム戦略の一環に位置づけられています。

同様の対応は、ChatGPTClaude、Microsoft Copilotに対してもすでに展開が進められており、今後はGoogleのGeminiへの対応も予定されているとのことです。

利用について

Adobe for Slackは、本日よりSlack Business+およびEnterprise+の顧客向けに、デスクトップ・Web・モバイルの各環境でグローバルに提供が開始されています。

利用手順

  • Slackbotとのダイレクトメッセージを開き、「Apps」ボタンから「Manage Apps」を選択します。
  • Adobeの横にある「+」アイコンを選択し、ゲストとして続けるか、案内に沿ってAdobeアカウントでサインインします。
  • 接続が完了したら、Slackbotとの会話の中でAdobeに作成・編集・変換したい内容を伝えます。

Adobeアカウントがなくても、Adobeアプリの利用自体は可能です。ただし無料のAdobeアカウントを作成してサインインすると、追加のツールやスキル、生成AI機能、Creative Cloudファイルへのアクセス、セッションをまたいだ作業の継続といった拡張機能が使えるようになります。


Introducing Adobe for Slack: Turn your ideas and conversations into high-quality content

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