Redshift 2026.8.0がリリース!高層雲のレンダリング対応、ArchViz向け機能の強化など

プラグイン

2026年7月22日(現地時間)- Maxonは、Redshift 2026.8.0をリリースしました。

※2026年9月9日、Redshift 2026.9.0がリリースされました。追加された項目については、本記事末尾の「Redshift 2026.9.0での追加情報」をご覧ください。

主な新機能

今回のリリースでは、新しいシェーダーノードの追加や高層雲のレンダリング対応といった表現力の向上に加えて、各DCCツールとの連携強化、ArchViz(建築ビジュアライゼーション)向け機能の拡充など、ワークフロー全体を改善する様々なアップデートが含まれています。

高層雲のレンダリング対応

Redshift Cloud Objectにおいて、高高度の雲層(high-altitude cloud layer)のレンダリング機能がサポートされました。これにより、よりリアルで立体的な空の表現が可能になります。

環境・ライティングアーティストは、密度、高度、スケール、風、カラー、異方性(Anisotropy)、ライティングの各種コントロールを使用することで、スケール感や奥行き、大気の雰囲気を持つ空をRedshift内で直接、より柔軟に構築・調整することが可能です。

マイクロスクラッチシェーダー

マテリアル表面の微細な傷を表現するための「Scratches(擦り傷)」シェーダーノードが新たに追加されました。これにより、表面の摩耗やブラシ跡、擦れなどの不完全なディテールを直接的に追加できます。

ブラシ加工された金属やプラスチックの質感をリアルに表現したい場合や、表面が綺麗すぎて「不自然なほど完璧」に見えてしまうプロダクトビジュアライゼーションに最適な機能です。

パフォーマンスの向上

パフォーマンス面において、いくつかの重要な最適化が行われました。まず、シーン内のジオメトリを移動させた際のIPR(インタラクティブプレビューレンダリング)の更新レスポンスが大幅に向上し、より快適なルックデブ作業が可能になっています。

さらに、CPUレンダラーについても起動および初期化にかかる時間が短縮され、レンダリング開始までの待ち時間が軽減されています。

カラーマネジメント機能の更新(OCIO対応)

カラーマネジメント機能がアップデートされ、新しいOCIO設定ファイル(maxon-cg-v1.0_ocio-v2.4.ocio)が追加されました。

  • ACES v2.0のサポート: 業界標準の最新カラー規格であるACES v2.0に対応しました。
  • OCIO v2.4プロファイル対応と最適化: ファイルルールの最適化が行われ、OCIO v2.4の最新プロファイル環境下で、より正確で一貫性のあるカラーワークフローを構築できるようになります。

ArchViz(建築ビジュアライゼーション)向けの機能強化

建築ビジュアライゼーションに特化した環境の整備が進められており、レイアウトやカメラ操作の利便性が大幅に向上しています。以下の新機能が追加されました。

スキャッター機能の拡張

樹木や群衆などの配置に多用されるオブジェクトの散布(スキャッター)機能が細やかに制御できるようになりました。散布するアセットごとに個別で無効化するオプションや、出現頻度(frequency)を設定する機能が追加されています。

また、特定のサーフェスからの配置を除外する「除外リスト」や、散布密度をコントロールする「減衰(Falloff)」設定も利用可能です。これらの機能強化に加え、アセットの不要な再読み込みを防ぐ内部最適化が行われ、スキャッター描画全体のパフォーマンスが向上しています。

Post FXプリセットの追加

建築ビジュアライゼーションの画作りを迅速に行うため、Redshiftカメラ用にいくつかのCameraFX(Post FX)プリセットが新たに追加されました。

これにより、手軽にシーンのルックを調整し、魅力的なビジュアルを作成しやすくなっています。

カメラ・視点操作の改善 (Storyboard Views)

空間をより広く効果的に見せるために、カメラのデフォルト焦点距離が広角の18mmに変更されました。

また、空間内を探索する際のナビゲーション速度を、「Walk(歩行)」と「Fly(飛行)」それぞれのモードで個別に設定可能になり、意図した速度でのスムーズな視点移動が実現しています。

トランスフォームツール

操作性の向上として、移動ツールを使用した際に、回転やスケールツールと同様にHUD(ヘッドアップディスプレイ)上へオフセット値が表示されるようになりました。加えて、移動ツール選択中にShiftキーを押しながら操作することで、特定の間隔でスナップ(クオンタイズ)する機能も追加されています。

UIの調整

ユーザーインターフェースにおいては、「Real-Time Rendering」パネルから「Render Frame」ボタンが削除され、よりすっきりと整理されたレイアウトになりました。

Redshift Liveのアップデート

  • トレース深度のサポート: Trace Depths(レイの追跡深度)設定に対応しました。
  • コンパイルとパフォーマンスの改善: マテリアルシェーダーのコンパイル速度が向上し、シーンに新しいオブジェクトを追加した際の応答性も改善されています。
  • ログ報告の強化と整理: APIバックエンド処理の失敗時におけるエラーレポートの精度が向上しました。また、プローブ用の実験的オプション(experimental option for probes)は廃止されました。

各DCCツール別のアップデート

Cinema 4D

  • RenderViewのUI最適化: レンダラービュー(RenderView)のメニューがバーガーボタンの横に移動し、垂直方向の作業領域が拡張されました。
  • パーティクルグループの拡張: パーティクルグループのスケール/半径(scale/radius)ソースを選択できるオプションが追加されました。

Maya

  • マテリアルビューアの動作改善: メインレンダリング、IPR、またはマテリアルプレビューの実行時であっても、マテリアルビューアがブロックされることなく利用可能になりました。

3ds Max

  • ビューポート表示の機能拡張: マテリアルエディタのプレビューおよびビューポートにおいて、「RS Color Correct」がサポートされました。
  • IFLシーケンス対応: グローバルポストエフェクト(Optical Bokeh、Optical Distortion、Background)および、Redshiftカメラ属性において、IFLイメージシーケンスに対応しました。
  • .rsmapファイルの利便性向上: GI・Caustics・SSS用の .rsmap ファイルを使用する際、自動でフレーム番号を追記せずに指定ファイル名をそのまま使用できるレンダリングオプションが追加されました。また、ファイル選択ダイアログの初期表示パスに、現在のファイル名が反映されるよう改善されています。

Houdini / Hydra / USD

  • 対応バージョンの更新: Houdini / Solaris 21.0.729 のサポートが追加されました(※ 21.0.631 のサポートは終了しています)。
  • ジオメトリ設定の拡張: Redshift Render Geometry Settings に Cusp Smoothing Angle(スムージング角度設定)オプションが追加されました。
  • Hydra 2.0 孤立マテリアル対応: ダミーマテリアル割り当ての回避策を使用せずにグローバルシェーダーを扱うため、孤立マテリアル(orphan materials)のサポートが追加されました。
  • USDコマンドライン機能拡張: 複数のレンダリングプロダクト(Render Products)の一括レンダリングに対応しました。

Revit

  • Autodesk Revit 2024対応: Revit向けのサポートが追加され、バージョン2024で利用可能になりました。

Redshift 2026.9.0での追加情報

2026年9月9日(現地時間)、Redshift 2026.9.0が公開されました。今回のアップデートで追加された項目は以下の通りです。

  • [C4D] VPIPRスナップショットで、ビューポートのセーフフレームを反映するオプションを追加
  • [3ds Max] Proxyエクスポートで、Transform Pivot to Originのピボット適用順序(ワールドスペースモディファイアの前/後)を制御するオプションを追加
  • [3ds Max] 3ds MaxのOCIOカラーマネジメント使用時に、Redshift OCIOファイル出力を強制するオプションをEnvironment & Effectsに追加
  • [Houdini] Houdini 22.0.368への対応を追加
  • [Hydra] Solaris 22.0.368への対応を追加
  • [Hydra] ビューポートレンダー設定にヘア(Hair)のレンダーオプションを追加
  • [USD Procedural] Houdini 22.0向けに、USD 26.05を使用した新しいビルドを追加
  • [Redshift Live] HDR圧縮(HDR compression)のサポートを追加
  • [Redshift Live] 異方性(Anisotropy)のサポートを追加

そのほかは、Cinema 4D・Maya・3ds Max・Houdini・Hydra・Vectorworks・Revitなど各DCC向けの多数の不具合修正です。詳細は公式のリリースノートをご確認ください。

価格とシステム要件

Redshift 2026は、次のシステムで利用できます。

オペレーティングシステム
  • Microsoft Windows: 64 ビット Windows 10 および Windows 11
  • Linux: glibc 2.28 以降を搭載した 64 ビット ディストリビューション
  • Apple macOS 13.3+ (Ventura) および 14.1+ (Sonoma)。
サポートされている3Dアプリケーション
  • Autodesk Maya (Windows、macOS): 64 ビット版。2018 以降
  • Autodesk Maya (Linux): 64 ビット版。2022 以降
  • Autodesk 3ds Max (Windows): 64 ビット版。2018 以降
  • Maxon Cinema 4D (Windows、macOS、Linux CommandLine): 64 ビット版。R25 以降
  • SideFX Houdini (Windows、macOS、Linux): 64 ビット版。18.5 以降
  • Foundry Katana (Windows、Linux): 64 ビット版。4.5v1 以降
  • Blender (Windows、Linux): 64 ビット版。3.1.0LTS 以降

より詳しいシステム要件はこちらから

価格はサブスクリプションで9680円(49ドル)/月または 56100円(289ドル)/年です。

また、Redshiftは、Cinema 4DのライセンスとCinema 4D 、Redshift 、RedGiant はMaxonの製品が全て利用できるサブスクリプション『MAXON ONE』の一部としても利用できます。

その他詳しい価格の確認はこちらから


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