2026年7月の NVIDIA Studio Driver アップデートがリリース!

2026年7月28日(現地時間)、NVIDIAよりクリエイターおよび3D開発者向けの最新グラフィックスドライバー7月版 NVIDIA Studio Driver(バージョン 610.88)がリリースされました。

NVIDIA Studio ドライバーは、アーティストやクリエイター、3D 開発者がクリエイティブアプリケーションを使用する際に、最適なパフォーマンスと高い信頼性を得られるよう設計されています。高い信頼性を確保するために、Studio ドライバーは複数のクリエイティブアプリケーションを組み合わせたワークフローや、主要な3DCG・映像制作アプリケーションの複数バージョンを対象に、広範なテストが実施されています。

目次
    1. Blender / Blender Cycles
    2. DaVinci Resolve 21.0.2
    3. Topaz Photo AI NeuroServer
    4. V-Ray 7.4 for Maya

今月の NVIDIA Studio Driver アップデート

7月版の NVIDIA Studio Driver では、Blender 5.2 LTS や DaVinci Resolve 21.0.2 をはじめとする最新クリエイティブアプリやアップデートに対する最適なサポートが提供されているほか、Topaz Photo AI NeuroServer および V-Ray 7.4 for Maya 向けのパフォーマンス最適化が行われています。

Blender / Blender Cycles

先日リリースされたバージョン5.2 LTS(長期サポート版)に対する公式サポートが追加されました。

具体的な機能については触れられていませんが、CyclesのGPUに関する新機能としては、GPU VRAM の大幅に削減するためのテクスチャキャッシュ機能があります。また、これに併せて、Open Shading Language (OSL)シェーダー利用時のパフォーマンス向上とGPUサポート強化がされています。

DaVinci Resolve 21.0.2

今回のドライバのアップデートでは、新たに追加された「フォトページ」や、CineFocusのフォーカスポイント調整機能に対応しました。

最近のマイナーアップデート(21.0.1-21.0.2)では、ソニーのミラーレスカメラ「Alpha 7R VI」のARWフォーマットのサポートが追加されたほか、NVIDIA GPU環境において、H.264 および H.265 形式の動画素材のデコード(再生)処理性能が向上しました。

なお最新アップデートDaVinci Resolve 21.0.3もリリースされており、リタイムの速度カーブおよびフレームカーブに新しいイーズモードを追加、インターレースメディアの処理を改善、旧世代のIntelシステム向けのQuickSyncエンコードオプションの復活などのアップデートが行われています。

詳細はこちら

Topaz Photo AI NeuroServer

先日Adobeに買収されたTopaz lab の Topaz Photo では、Windows環境のGPUを使用した場合、処理速度が最大4倍に高速化されています。

6月に行われたアップデート(v1.6.1)では、NeuroServerの効率化により Mac・Windowsの両環境で画像処理速度が向上しており、影響を受けるモデル(Wonder 2 / Wonder 3 / Super Focus v3 / Denoise Max / Recover Faces 3)全体のパフォーマンスが向上しています。

Macでの改善点

Mac環境では2つの大きな変更がありました。まず、NeuroServerの初期化およびモデルの読み込み処理が大幅に高速化されました。これにより、インストール後の初回起動はもちろん、2回目以降のモデル読み込みも目に見えて速くなっています。

さらに、画像処理時にGPUとNeural Engineを同時に活用するハイブリッド処理に対応したことで、対象モデル全体で従来の約2倍の処理速度を達成しました。

Windowsでの改善点

8GBおよび12GBのVRAMを搭載したGPU環境では、従来のメモリ使用方法に非効率な部分があり、メモリ容量が処理のボトルネックとなっていました。今回のアップデートでメモリ要件の見直しと最適化を行った結果、これらの環境における処理速度が最大4倍向上しています。

※なお、十分なVRAMを確保できている上位GPU環境ではボトルネックが発生していなかったため、速度向上の割合は控えめとなります。

NVIDIA RTX 4060 Laptop GPU(8GB VRAM)を使用し、2,400万画素(24MP)の画像を9,600万画素(96MP)へ2倍アップスケールした際の処理時間比較です。これまで処理時間の長さから大きな画像の書き出しや一括(バッチ)処理を敬遠していた場合でも、今回のアップデートにより実用性が大きく向上しています。

バージョン処理時間(秒)処理時間(分)
v1.6.0(旧)1,982秒約33分
v1.6.1(新)450秒約7.5分

V-Ray 7.4 for Maya

先日リリースされた、V-Ray 7.4 for Maya を含むレンダリング処理の高速化と効率化が行われています。

GPUではテクスチャのディスクキャッシュやVRAMへのアップロードが改善され、インタラクティブレンダリング時には早い段階でノイズを抑えた画像を確認できるよう、NVIDIAデノイザーがライトキャッシュに適用されます。これにより、CPUおよびGPUレンダリングの両方で、全体的な動作がより高速かつ応答性の高いものに最適化されました。

Mayaにおいては、Windowsではレンダリング速度が最大13%、Linuxでは最大6%向上しているとのことです。

その他のアップデート情報は以下の記事をご覧ください。

修正リスト

  • Chaos Vantage: SER(Shader Execution Reordering)有効時にガウシアン・スプラッティングのレンダリングが正常に行われない問題の修正
  • Adobe Substance: バージョン 610 ドライバー環境下において、Sampler の終了時にクラッシュする問題の修正
  • Halo: Campaign Evolved: RTX 50 シリーズ GPU と R610 ドライバーの組み合わせで確認されていたゲームのクラッシュの修正
  • Path of Exile 2: DX12 モードでの長時間のゲームプレイ後に、断続的に長いフリーズ(一時停止)が発生することがある問題の修正
  • Silent Hill F: ゲームプレイ時の全般的な安定性向上
  • Strange Brigade / Zombie Army 4: Dead War: NVIDIA App のインゲームオーバーレイが有効な際、ゲーム終了時にクラッシュすることがある問題の修正
  • DirectX 11 タイトル: G-SYNC 有効時に Smooth Motion を使用した場合の、一部の DX11 ゲームにおけるフレームペーシング改善
  • Wallpaper Engine: RTX Dynamic Vibrance が誤って適用されてしまう問題の修正
  • Paint.NET: NVIDIA Surround が有効な状態での起動時にクラッシュすることがある問題の修正
  • Tencent Meeting: グローバルで Smooth Motion が有効な際、画面にチラつき(フリッカー)が発生することがある問題の修正

ダウンロード

以上の新機能サポートとバグ修正を含んだ最新の「NVIDIA Studio Driver 610.88」は、現在ダウンロード可能です。ドライバーの更新は、各種アプリケーションの安定動作のために推奨されています。

※環境のクリーンインストールを行いたい場合は、NVIDIA アプリのインストールオプションから選択するか、既存のドライバーを削除してから適用してください。

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    1. Blender / Blender Cycles
    2. DaVinci Resolve 21.0.2
    3. Topaz Photo AI NeuroServer
    4. V-Ray 7.4 for Maya