Autodesk、MayaのMotionMaker拡充や3ds Maxの3DGS編集対応など新機能を発表!

CGソフト

2026年7月22日(現地時間)- Autodeskは、SIGGRAPH 2026において、Autodeskは「Maya」、「3ds Max」、「Flow Production Tracking」、および「Arnold」に追加される新機能を発表しました。

モーションの基礎となる動きを手作業で作成するブロッキング工程や、現実世界のオブジェクトや環境のデジタル上での再現、ライティングやマテリアルの試行錯誤、さらには離れた場所にいるチーム間でのレビュー調整など、これまでアーティストはこうした作業に多くの時間を費やしてきました。

今回のアップデートは、アニメーションや視覚効果(VFX)の制作現場において、アーティストの負担となっている時間的コストの高い作業プロセスを改善することを目的としているとのことです。

また、今年初めにリリースされたFlow Studioの進歩など、各ツールに展開されているAI搭載機能を基盤としており、アーティストの主導権を奪うことなく、AIを実用的なクリエイティブアシスタントとして活用するというAutodeskの姿勢が反映されています

MayaのMotionMakerに「独自のデータを取り込む」機能が追加

MayaのAIアニメーションツールであるMotionMakerに、「Bring Your Own Data(独自のデータを取り込む)」機能が追加されました。これにより、制作チームは自分たちが作成したリグやアニメーションのデータセットを使用して、独自の生成モーションモデルをトレーニングできるようになります。

トレーニングデータには、様式化されたモーションキャプチャのパフォーマンスや、手付けのアニメーション(キーフレームアニメーション)を含めることができます。モデルのトレーニングが完了すると、基礎となるモーションをAIが生成し、アーティストは「グラフエディタ」、「タイムエディタ」、「ドープシート」といった使い慣れたMayaのツールを使って、引き続き指示、編集、改良を行うことができます。

この機能は、二足歩行キャラクター、犬、馬のモーション生成をサポートするMotionMakerの既存機能の上に構築されており、コミュニティから非常に要望の多かったものです。特に少人数のチームにとっては、モデルを一度トレーニングすれば再利用できるため、反復的なアニメーション作業を減らし、品質を落とすことなくストーリーテリングにより多くの時間を割くことが可能になります。

すでに、シェリダン大学のスクリーン産業研究トレーニングセンター(SIRT)において、MotionMakerを使用してスタイライズド・パフォーマンスをキャプチャし、カスタムモデルをトレーニングする実践が行われています。

Make Your Own AI Model with Your Own Data: MotionMaker in Maya

この新機能を含む Maya 2027.2 の主な新機能は以下の記事をご覧ください。

Maya 2027.2がリリース!AIモーション生成ツール「MotionMaker」に独自データ学習機能が追加!
2026年7月22日(現地時間) - Autodeskは、3Dアニメーションおよびモデリングソフトウェアの最新アップデートである「Maya 2027.2」を発...

3ds Maxで3D Gaussian Splats(3DGS)が編集可能に

3ds Maxに、現実世界のオブジェクトや環境を正確に表現できる強力な3Dデータフォーマット3D Gaussian Splats (3DGS) が導入されました。

単に3DGSのデータを表示するだけでなく、完全に編集可能な状態で扱えるようになっています。これにより、キャプチャされた現実のデータを、従来のモデリングやアニメーション、シーン構築のワークフローに自然に組み込むことができます。

新しいポイントオブジェクトシステムにより、各ポイントに位置、方向、スケール、カラー、カスタム属性、およびインスタンス化されたジオメトリを保存しつつ、複雑なデータセットを効率的に処理できる軽量性が維持されています。AIを活用したコンテンツ制作においては、World Labs Marbleなどのツールで作成した環境を直接3ds Maxに取り込み、AIが生成したシーンを既存のワークフローの一部として編集および微調整することができます。

さらに、Arnoldでのネイティブな3DGSレンダリングに対応したことで、最終的な出力に向けてライティングやシェーディング、カラーを調整し、Gaussian Splatsの見た目を正確にコントロールできるようになります。

Hello Editable Gaussian Splats in 3ds Max

この新機能を含む 3ds Max 2027.2 の主な新機能は以下の記事をご覧ください。

Flow Production Trackingでのリアルタイムコラボレーション・レビュー

ポストプロダクションチーム向けには、Flow Production Trackingのレビュー機能が統合された環境として提供されます。これにより、メディアのレビュー、バージョンの比較、フィードバックの提供、およびリアルタイムでのコラボレーションが一つのつながった環境内でより簡単に行えるようになります。

チームは同期されたレビューセッションを主催し、複数のユーザーがリアルタイムの再生、注釈(アノテーション)、フィードバックを制御できます。また、RVで作業しているユーザーを含め、Flow Production Trackingサイトの誰もがこのセッションに参加可能です。リモートでレビューするアーティスト、試写室で確認するディレクターなど、異なる環境にいるメンバー全員が、シームレスな再生を通じて同期を保ちながら共同作業を進めることができます。

New Review and Collaboration Tools in Flow Production Tracking

MayaのArnoldインタラクティブ・ビューポートレンダリング

MayaにおけるArnoldのインタラクティブ・ビューポートレンダリングにより、アーティストはライティング、マテリアル、シーンの構成を調整する際に、より即時的な視覚的フィードバックを得ることができるようになりました。

Arnoldによってレンダリングされた結果をビューポートで直接確認できるため、作業のスピードと品質の向上が期待できます。結果を確認するまでの待ち時間が短縮されることで、最終的なレンダリングを出力する前に、より多くのクリエイティブなアイデアを試したり、複雑なシーンの微調整を重ねたりすることがスムーズに行えるようになります。

他にもArnoldのコア機能は3Dガウシアンスプラッティングのサポートや、ノンフォトリアルレンダリング(NPR)向けの新ノードの追加が行われています。主な新機能は以下の記事をご覧ください。


Autodesk announces new tools to accelerate animation and VFX workflows at SIGGRAPH 2026

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