2026年7月14日(現地時間) – 株式会社Live2Dは、2Dアニメーション制作ツールの最新プレビュー版「Live2D Cubism 5.4 alpha」を発表しました。
このバージョンは、次期メジャーアップデートに向けたプレビュー版として公開されており、制作ワークフローの効率化や表現の幅を広げる複数の新機能を備えています。どなたでも無料でダウンロードし、評価や検証を行えます。
公式からダイジェスト動画が公開されており、この記事ではそこで紹介された主要な新機能について紹介したいと思います。
主な新機能
パラメータコントローラのSDK対応
これまでアニメーション制作上でのみ使用可能だった「パラメータコントローラ」が、新たにSDKに対応しました。これにともない、モデルに対して直接パラメータコントローラを設定できるようになっています。
モデルに設定したパラメータコントローラは、次のように扱うことができます。
- アニメーション上で、ターゲットの座標や計算ユニット単位の重みにキーフレームを挿入する。
- SDKや「Cubism Viewer for OW」上で、ターゲットの座標を自由に動かし、モデルをリアルタイムに制御する。
さらに、新しく搭載された機能として次の2つが紹介されています。
「ターゲット」機能の追加
Cubism 5.3までは、アートメッシュに紐づいたコントローラのみがターゲットへの追従が可能でした。Cubism 5.4からは、新たに「ターゲットにすること」だけを目的としたパラメータコントローラを定義できるようになりました。
定義したターゲットは、SDK上で座標を指定するだけで自由に動かすことができ、その動きに合わせてモデルがリアルタイムに変化します。なお、このターゲット機能は、従来のアニメーション上の制作にも利用できます。
モデルに設定されるパラメータコントローラ
Cubism 5.3までのパラメータコントローラは、アニメーション上でのみ使用できました。Cubism 5.4からは、パラメータコントローラを組み込み用ファイル(.paramctrl3.jsonなど)として書き出すことで、SDKでも使用できるようになります。

SDKで使用するパラメータコントローラは、アニメーションで作成するパラメータコントローラとは別のものです。SDKで動かすためには、モデルに紐づいた形でパラメータコントローラを設定する必要があります。 モデルに設定したパラメータコントローラは、アニメーション上では通常のコントローラとは区別され、特別なコントローラ群として取り扱われます。
モデルステートセットによる状態管理
複雑化するモデル制作の作業効率を大幅に向上させる「モデルステートセット」機能が追加されました。Live2Dモデルの様々な「状態(ステート)」を専用のパレットに保存し、管理できる機能です。
キャラクターの衣装差分、表情の組み合わせ、特定のポーズなど、複数のパラメータ値やパーツの表示・ロック状態をひとつのセットとして登録できます。これにより、特定のシチュエーションごとのセットアップをワンクリックで瞬時に呼び出せるようになります。都度手動で表示状態を切り替える手間を省き、確認と作業をスムーズに進められます。
外部アプリケーション連携APIの編集機能拡充
外部ツール(プラグインや自作スクリプトなど)からCubism Editorを操作、連携するためのAPI機能が大幅に拡張され、新たに「編集系」のコマンドが多数追加されました。
従来は情報の取得や簡易的な操作が中心でしたが、今回のアップデートにより、外部スクリプトを経由してエディタ内のパーツ、デフォーマ、パラメータなどのデータを直接追加、編集、書き換えを行えるようになりました。公式の解説動画ではパラメータ名の一括変換が紹介されていますが、こうした機能により、独自ツールを用いた高度なワークフローの自動化や、制作パイプラインの構築が可能になります。

テクスチャアトラスの自動レイアウト強化
モデルのエクスポート時に欠かせない「テクスチャアトラス編集」において、自動配置(レイアウト)のアルゴリズムが全面的に刷新され、より高精度なパッキングができるようになりました。
新しいアルゴリズムでは、パーツ同士の隙間を最適化し、従来よりも余白が少なく無駄のないレイアウトを自動で行います。さらに、自動レイアウトを適用する対象や範囲をテクスチャごとに個別に設定できる機能も追加されました。これにより、手動で細かく配置を調整する手間が大幅に削減され、解像度の高いアトラス画像を効率的かつ柔軟に生成できます。

使い方などより詳しい情報は公式ドキュメントページで見ることができます。
アルファ版の利用について
Cubism 5.4 alpha版は、次期バージョンに搭載予定の新機能をいち早く体験し、クリエイターからのフィードバック(評価や意見)を収集して正式リリース版の品質を向上させることを目的とした、期間限定の無料評価用バージョンです。有料ライセンスを持っていない方でも、無料版で利用可能です。
※有料ライセンスをお持ちでない場合(FREE版としての利用)、このバージョンで追加される新機能は試すことができますが、Cubism 5.3以前から存在する既存機能に関しては一部制限がかかる状態で動作します。詳細は公式の機能比較表をご確認ください。
スケジュール
- 利用期限: 2026年9月14日まで(期限を過ぎると起動できなくなります)。
- 今後の開発フロー: alpha版(仕様確定) ➔ beta版(不具合修正) ➔ 正式リリース版
利用時の重要な注意事項
- データのバックアップ: 動作が不安定な場合や、データが破損する可能性があるため、既存のモデルデータを使用する前は必ずバックアップを作成してください。
- 商用利用・販売の禁止: データの互換性が維持されないため、alpha版で作成・保存したモデルの販売(nizima等での販売を含む)や、アプリケーションの公開は禁止されています。個人の評価用途に留めてください。
- 保証とサポート: alpha版で作成したデータやエディタの動作に関しては、一切の保証や公式サポートの対象外となります。
意見・感想の投稿方法
新機能に対するご意見や不具合の報告は、以下のプラットフォームにて受け付けています。
- Live2D公式クリエイターズフォーラム:画像や動画を用いた詳細な説明や、長文でのフィードバックに推奨されます。
- X(旧Twitter):ハッシュタグ「#cubism54_alpha」を付けて、気軽に投稿を募集してます。。
価格とシステム要件
Cubism 5 は、Windows10, 11(64ビット版、デスクトップモードのみ)、macOS v13 (Ventura),macOS v14 (Sonoma),macOS v15 (Sequoia),macOS v26 (Tahoe)で利用できます。
より詳しいシステム要件はこちらから
価格は、一般ユーザー・小規模事業者向けのLive2D Cubism PRO for indieは、中規模以上の事業者(直近の年間売上高1000万円以上)の方向けのLive2D Cubism PRO for businessに分かれており、以下のようになります。
- 個人
- 法人
- 学生
Live2D Cubism PRO for indie
一般ユーザー・小規模事業者(直近の年間売上高1000万円未満)の方
更新可能
年間プラン
1年目:¥15,708/年
2年目:¥12,936/年
3年目:¥11,748/年
※3年目以降は3年目の割引額が適用されます。
更新可能
単月プラン
単月のみご利用の方
¥2,288/月
3年間のみ
単月3年間プラン
単月のみご利用の方
¥40,392/3年
Live2D Cubism PRO for business
中規模以上の事業者(直近の年間売上高1000万円以上)の方
更新可能
年間プラン
1年目:¥72,600/年
2年目:¥65,736/年
3年目:¥60,456/年
※3年目以降は3年目の割引額が適用されます。
更新可能
単月プラン
単月のみご利用の方
¥10,582/月
3年間のみ
単月3年間プラン
単月のみご利用の方
¥198,792/3年
Live2D Cubism PRO for indie
学生・教職員(直近の年間売上高1000万円未満)の方
3年間のみ
3年間プラン
学割クーポンを使用することで76%OFF!
3年間 ¥9,693
※クーポンを使用しなかった場合、通常価格となりますのでご注意ください。

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