2026年7月14日(現地時間) – Khronos Groupは、Autodesk 3ds Max向けのオープンソース「glTF 2.0 インポーター/エクスポーター」プラグインを発表しました。
これまでAutodesk 3ds MaxでglTFアセットを扱う際、3Dアーティストやテクニカルディレクターはサードパーティ製のツールやカスタムスクリプトに頼る必要がありました。今回の公式プラグインの登場により、こうしたワークフローの負担が大きく軽減されます。
Khronos Groupは本プロジェクトをApache 2.0ライセンスのオープンソースとして支援し、コミュニティとの協力のもとプロフェッショナル品質に仕上げたプラグインを、すべてのユーザーへ無料で提供します。
経験豊富な開発者による構築
このプラグインは、以前に商用の3ds Max向けglTFプラグインを開発した実績を持つ独立系プログラマーのSatoshi Hayashi氏(@Hackn0214)と、3ds Maxプラグインの開発や検証に深い専門知識を持つ独立系ソフトウェア開発者のJosef Wienerroither氏(@FrogsInSpace)によって開発されました。Khronosは両氏と契約を結び、Hayashi氏のプロジェクトを、ソースコード、ドキュメント、および長期的なコミュニティサポートを備えた完全なオープンソースプロジェクトへと移行させました。
また、DGGのシニア3DテクニカルアーティストであるEric Chadwick氏(@echadwick-artist)も、テストの実施やフィードバック、ドキュメント作成などを通じてプロジェクトに貢献しており、アーティストのワークフローやglTFコンテンツ制作における数十年の経験が活かされています。
プラグインの主な機能
このプラグインは、フル機能のglTF 2.0ラウンドトリップ(相互変換)パイプラインを提供します。これにより、glTFコンテンツを3ds Maxにインポートし、品質を損なうことなく再びエクスポートすることが可能になります。
インポート機能
- 幅広いシーンコンテンツの読み込み ― アーティストが求めるメッシュ、スプライン、シェイプ、カメラ、ライトを *.glTF / *.glb ファイルからインポート
- PBRマテリアルとglTF拡張機能 ― 異方性やクリアコートなどの高度な表面特性から、透明マテリアル向けの透過・ボリュームエフェクトまで対応
- テクスチャ拡張機能 ― 圧縮テクスチャフォーマットやUVトランスフォームをサポート
- ジオメトリ圧縮拡張機能 ― 変換工程を追加することなくメッシュデータのサイズを削減
- その他のKhronos拡張機能 ― アニメーション、ライティング、インスタンシングをサポート
インポート後は、3ds Maxのフル機能を活用してアセットの編集、アニメーション付け、レンダリングが可能です。
エクスポート機能
- インポートと同様の幅広い機能に対応し、オブジェクトタイプ、マテリアル変換、アニメーション、変形サポートを含めて標準的なglTFフォーマットへ書き出し可能
- 同じオブジェクトの異なるバージョンを作成するアーティスト向けに、複数のマテリアルバリアント(バリエーション)を生成する機能を搭載
今後の開発予定
Khronosは今後もこのオープンソースプロジェクトの支援を継続する予定で、KHR_interactivity拡張機能や次期規格glTF 2.1のサポートに向けた開発も含まれます。
ダウンロードと利用方法
Autodesk 3ds Max向けglTF 2.0 インポーター/エクスポーターは、現在GitHubにて無料のZIPファイルとしてダウンロード可能です。対応する3ds Maxのバージョンは2020から2027までとなっています。
プラグインを使用するには、ご利用の3ds Maxのバージョンに対応したインストーラーをダウンロードして実行し、ソフトウェア内のインポート/エクスポートメニューにプラグインが表示されることを確認してください。詳細なダウンロードおよびインストール手順はGitHubに記載されています。
コミュニティからのフィードバックと参加
glTFフォーマット自体がそうであるように、こうしたプラグインが長期的に発展していくには、実際にツールを使い、貢献していくコミュニティの存在が欠かせません。3ds Maxのヘビーユーザーやパイプラインエンジニア、マテリアルシステムの専門家をはじめ、glTFアセットを扱う人々の参加が、ツールの利便性と最新状態の維持につながるとされています。
Khronosは参加・貢献の方法として、次のような形を挙げています。
- プラグインをダウンロードし、自身のパイプラインで試用する
- GitHubで不具合の報告や改善の提案を行う
- ネットワークやコミュニティフォーラムでプラグインの情報を共有する
Khronos 3D Formats Working Groupは、こうしたフィードバックを踏まえて本インポーター/エクスポーターの保守と機能強化を進めていく計画です。
Khronos Sponsors Open-Source glTF Importer/Exporter for Autodesk 3ds Max































コメント