写真からのリアルな3D頭部再構築がAPIで利用可能に – KeenToolsが「Cloud API」を発表

CGソフト

2026年7月10日(現地時間)- KeenToolsはCloud APIを発表しました。

VFXや3Dアーティスト向けのツール開発を手掛ける同社が新たに提供するこのAPIは、複数の画像から3Dの頭部モデルを自動で生成する技術を、外部アプリケーションやパイプラインに組み込むことを可能にします。

Cloud APIとは

Cloud APIは、数枚の画像から高精細な3Dの頭部モデルを数分で再構築できるREST APIです。

従来のような専用の3Dスキャナーや深度センサーなどのハードウェアは必要としません。高度なコンピュータービジョンとAI技術を組み合わせることで、対象者の元の頭部形状に限りなく近い、予測可能でカスタマイズ性の高い結果を出力します。

自動化されたマルチビュー3D頭部再構築テクノロジーがREST APIとして提供されることで、開発者は自社のアプリケーションやパイプラインに、本人そっくりのデジタルヒューマン生成機能をシームレスに組み込むことができます。

Create 3D Heads from Photos with KeenTools Cloud API

主な活用分野

単一のテクノロジーでありながら、多岐にわたるソリューションを提供します。

  • MetaHumans(メタヒューマン): キャラクター作成のショートカットとして機能し、MetaHumanトポロジーをキャラクターパイプラインに直接提供します。
  • 医療・ヘルスケア: 美容外科などの治療結果を事前に視覚化することで、患者が納得して意思決定を行えるよう支援します。
  • 3Dキャラクター: 70〜80%の精度を持つベースメッシュとカメラ設定を自動取得することで、アーティストのスカルプト(造形)時間を大幅に解放します。
  • ゲーム: ゲーム内キャラクターを大規模かつパーソナライズして提供し、プレイヤーの体験を向上させます。
  • エンタープライズアバター: 複雑なスキャン設備やCGアーティストによる手作業、長時間の待機なしに、超リアルなデジタルヒューマンエージェントを作成します。
  • バーチャル試着(Virtual Try-On): 幾何学的に正確なフィッティングを提供し、顧客の適切な意思決定をサポートします。

主な機能

Cloud APIには、効率的な3Dキャラクター作成を支援するためのさまざまな機能が備わっています。

マルチビュー入力(複数画像の処理)

任意の角度から撮影された2枚以上の写真を入力として使用できます。事前のキャリブレーション(調整)やカメラリグ、深度センサーは不要です。

表情の検出

各写真の表情を、エクスポート可能なブレンドシェイプとしてキャプチャすることができます。

カメラ位置の自動推定(Camera solve)

入力された各ショットについて、焦点距離やカメラの空間的な位置をシステムが自動で推定します。

ARKitブレンドシェイプ

写真に写っている表情を認識し、モーフィングやアニメーション用にエクスポート可能なブレンドシェイプとして出力します。さらに、モバイル端末などで広く使われるARKit互換のブレンドシェイプもサポートしており、出力された表情を操作・再生することが可能です。

MetaHumanトポロジーのサポート

出力されるすべての頭部モデルは、Unreal EngineのMetaHumanと互換性のあるトポロジー(網目構造)で提供されるため、既存のキャラクター作成パイプラインへそのままドロップインで組み込むことが可能です。

これらの機能を活用することで、3Dアーティストはベースメッシュの作成からスカルプトにかかる時間を短縮し、ゲーム内でのキャラクターのパーソナライズを自動化したり、アバターを迅速に用意したりすることが可能になります。

価格について

Cloud APIの料金体系は、シンプルで透明性の高い従量課金制(Pay as you go)が採用されています。利用したクレジット分だけを支払う仕組みで、1クレジットあたり0.1ユーロ(€0.1)に設定されており、クレジットに有効期限はありません。また、新規登録時には無料で600クレジットが付与されます。

利用環境に応じて、主に以下の2つの消費レートが設定されています。

ブラウザ版(Playground)での利用

ウェブ上のテスト環境であるPlaygroundでは、一律のクレジット消費で各種データのダウンロードが含まれます。

  • 頭部の作成(画像2〜15枚) 150 クレジット

※上記には3Dメッシュ(GLB / OBJ / PLY / STL / FBX)、テクスチャ、表情ブレンドシェイプ、ARKitブレンドシェイプのデータ取得が含まれます。

API経由での利用

アプリケーションなどに組み込んでAPI経由でリクエストを行う場合、処理プロセスと出力結果ごとに細かくクレジットが計算されます。

  • 基本処理(画像2〜5枚) 50 クレジット
  • 画像の追加(1枚あたり) +10 クレジット
  • 表情の検出 処理合計額 × 1.2倍
  • 3Dメッシュ取得(GLB / OBJ形式) 20 クレジット
  • テクスチャの追加取得 +20 クレジット
  • ブレンドシェイプの追加取得(Expressions / ARKit) +20 クレジット

※より大規模な利用を検討している企業向けには、以下の内容を含むカスタムプランも用意されており、営業窓口へ問い合わせることで対応が可能です。

KeenTools Cloud API ウェブサイトへ

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