Substance 3D Painter 12.1 が正式リリース!自動リベイクや歪み修正などベイク機能の強化、ハードサーフェス向け自動UV展開など

CGソフト

2026年6月22日(現地時間)- Substance 3D Painterのメジャーアップデートであるバージョン 12.1 が正式にリリースされました。

主要な新機能

今回のアップデートでは、自動リベイクやスキュー(歪み)マップの直接ペイントを含むベイクワークフローの大幅な改善、業界標準となりつつある「OpenPBR」のサポート、そしてハードサーフェスメッシュに向けの新しい自動UV展開機能といった新機能が追加されています。

ベイクワークフローの改善とスキューペイント

ベイクに関するワークフローが再設計されました。継続的なリベイク機能や、メッシュ上でのスキュー補正ペイント、エッジ保護機能が導入され、メッシュマップのリスト画面も使いやすく刷新されています。

自動リベイク

ベイクのパラメータを調整する際、手動で毎回ベイクを実行する必要がなくなり、継続的にマップがリベイクされるようになりました。

この機能はマップごとに個別に切り替えることができ、一度に一つのマップに適用されます。スキューペイントを行う際はもちろん、一般的なベイク設定を微調整する際にも役立ちます。

スキュー補正ペイント

ケージの設定が「距離ベース(Distance-based)」モードのとき、ローポリメッシュに対して直接スキュー補正をペイントできるようになりました。これにより、ベイク時の投影方向を直感的に制御できます。ツ

ールとしてはブラシ、消しゴム、ポリゴン塗りつぶしが利用可能で、コンパクトなグレースケール値ピッカーやシンメトリー機能も備わっています。通常のブラシ操作(Ctrl + 右クリックでのサイズ変更や、Xキーによるペイント値の反転)に対応しており、ペイント操作の取り消し(Undo)も可能です。

エッジ保護

スキュー補正をペイントする際に、ハードエッジ部分に投影されるハイポリメッシュの柔らかい形状を保護するためのオプションが追加されました。

この結果は「Edge Distance(エッジ距離)」および「Edge Contrast(エッジコントラスト)」パラメータで調整できます。

再設計されたメッシュマップリスト

メッシュマップリストに各マップ専用のコントロールが用意されました。

特定のマップをビューポートのプレビューとして切り替える機能や、単一マップのクイックベイク、自動リベイクのオン・オフ、複数テクスチャセット間での設定の同期機能などが利用できます。各アイコンの上にカーソルを合わせると、ツールチップで詳細を確認可能です。

シンプルになったベイクボタン

ビューポートに配置されていたベイクボタンが、単一の「Bake」ボタンに置き換えられました。

このボタンには、ベイクされるマップの総数(テクスチャセット数 × UVタイル数 × 選択されたメッシュマップ数)が表示されます。

OpenPBRのサポート

PainterでOpenPBRシェーディングモデルがサポートされ、デフォルトのワークフローとして採用されました。これにより、複数のアプリケーション間で一貫したマテリアル定義を扱うことが可能になります。

新しいOpenPBRシェーダーとデフォルトワークフロー

OpenPBR 1.1 仕様に準拠したシェーダーが利用可能となり、デフォルトで使用されるようになりました。

テンプレートを指定せずに新規プロジェクトを作成した場合はOpenPBRシェーダーが適用されます。新規プロジェクト作成ウィンドウの先頭項目も「ASM」から「OpenPBR」に変更されました。また、OpenPBR用の新しいプロジェクトテンプレートが追加され、既存のサンプルプロジェクトもOpenPBRを使用するように更新されています。

インポート時のプロジェクトテンプレートに基づくシェーダー選択

USDやGLTFファイルをインポートする際、シェーダーはファイルの内容から推測されるのではなく、選択したプロジェクトテンプレートに基づいて設定されるようになりました。マテリアルとテンプレートで異なるワークフローが使用されている場合は、ログにメッセージが出力されます。

エクスポート時のOpenPBR命名規則

「Export Textures(テクスチャの書き出し)」ウィンドウに、命名規則を選択する新しいドロップダウンメニューが追加されました。プロジェクト内で少なくとも1つのシェーダーがOpenPBRを使用している場合は、デフォルトでOpenPBRの規則が選択され、各テクスチャセットのマップリストにその形式が反映されます。

USDおよびMDLのサポート

OpenPBRマテリアルはUSDフォーマット経由でサポートされます。さらに、IrayでOpenPBRマテリアルをレンダリングするための新しいMDLも追加され、より正確なマテリアル表現が可能になりました。

カスタムシェーダーを使用している場合は、アップデートが必要になる可能性があります。シェーダーAPIはOpenPBRをサポートするために変更されています。詳細については、アプリケーションのヘルプメニューから利用できるチェンジログをご確認ください。

新しいハードサーフェス向け自動UV展開

ハードサーフェスアセットに特化した新しい自動UV展開モードが導入されました。

ハードサーフェス展開モード

自動展開(Automatic unwrap)の設定内に「Hard surface」オプションが追加されました。

このモードはUVの歪みを最小限に抑え、直交方向に整列されたUVレイアウトを生成するため、メカニカルな部品やハードサーフェスメッシュに最適なモードとなっています。

その他の機能と改善

上記以外にもいくつかの機能追加や操作性の改善が行われています。

複数チャンネルの同時追加・削除

OpenPBRワークフローでは多くのチャンネルを扱う必要があるため、テクスチャセットの設定(Texture Set settings)に新しいウィンドウが追加されました。これにより、複数のチャンネルを一度に選択して設定することができます。

  • 新しいウィンドウには「Add or remove channels」ボタンからアクセスできます。
  • Painterで使用可能なすべてのチャンネルが一覧表示され、全体像を把握しやすくなっています。
  • 「Apply to all Texture Sets」ボタンを使用することで、チャンネルの構成をすべてのテクスチャセットへ一括適用することが可能です。

複数テクスチャセット間のインスタンスを一括フラット化

インスタンス化されたレイヤーやグループに、新しい「Flatten all instances(すべてのインスタンスをフラット化)」オプションが追加されました。これを実行すると、インスタンスツリー全体をたどり、そのインスタンスが存在するすべてのテクスチャセットに対してフラット化された結果を生成します。この操作は1つの取り消しステップとして記録されます。

取り消し(Undo)履歴の統合

ベイクモードとペイントモードで、取り消し履歴が共有されるようになりました。これにより、両モード間の切り替え自体も取り消し可能なステップとして記録されるため、各操作はその操作を行ったモード内でのみ取り消せる仕様となっています。

その他の新機能・改善点

上記で紹介した主要機能に加え、以下のアップデートおよび改善が含まれています。

  • スキューマップのペイント時に、スキュープレビューシェーダーおよびスキュー方向ベクトルの表示を追加
  • メッシュマップと共通のベイク設定を分割し、共通設定をメッシュマップリストから独立
  • メッシュマップリストの「Sync(同期)」メニュー内のオプション名を変更
  • 同期およびチェック状態のダイアログデザインを更新
  • ベイクモードのアイコンデザインを更新
  • 別のテクスチャセットにペイントしようとした際、ビューポート上に警告を表示する機能を追加
  • アンドゥ(取り消し)履歴の「value」という表記を、変更されたパラメータ名が具体的に反映されるように更新
  • レイヤースタックにおいて、マスク内の塗りつぶし(Fill)エフェクトのデフォルト値を白(1.0)に変更
  • 新しいエンジンマップ入力「mesh_hard_edges_triangle」を追加
  • 新しいエンジンマップ入力「mesh_hard_edges」を追加
  • シェーダーインスタンス同士が同じ名前を共有してしまう問題を防止
  • USDフォーマットのエクスポートに関する複数のマイナーな改善
  • Adobe Color Engine をバージョン 7.0 にアップデート
  • Python API: Geometry Mask APIを拡張し、UIと同様の包含(inclusion)および除外(exclusion)モードに対応

チュートリアル

Adobe Substance 3D Painter Update

Substance Painter 12.1: ベイク機能アップデートガイド

チャプターを選択すると解説が表示されます。
Video Chapters

価格とシステム要件

Substance 3D Painterは、Windows 10 (64bit)以降、macOS  13.0 (Ventura) 以降、Linuxで利用できます。

より詳しいシステム要件はこちらから

注意:このバージョンより、サポートされるmacOSの最小バージョンが 13.0 (Ventura) に引き上げられました。

Adobe Substance 3D Painterは、Adobe Substance 3D アプリのサブスクリプションプランに含まれています。

  • Adobe Substance 3Dテクスチャリングプランには、Painter、Designer、Samplerアプリと、豊富な3Dアセットをオンデマンドで利用可能、100GBのクラウドストレージ、25 – 毎月の生成クレジットが含まれています。 
  • Adobe Substance 3D Collectionプランには、Painter、Designer、Sampler、Stager、Modelerアプリと、豊富な3Dアセットをオンデマンドで利用可能、100GBのクラウドストレージ、100 – 毎月の生成クレジットが含まれています。 
  • グループ版Adobe Substance 3D Collectionプランには、5つのアプリ、豊富な3Dアセットをオンデマンドで利用可能、1TBのストレージとライセンス管理や高度なサポートが含まれています。

価格は次のようになっています。

Adobe Substance 3D
テクスチャリング
月々プラン月々払い3,380円
年間プラン月々払い33,880円
Adobe Substance 3D
Collection
月々プラン月々払い8,180 円
年間プラン一括払い81,880円
グループ版
Adobe Substance 3D
Collection
年間プラン月々払い16,280円
年間プラン一括払い195,360円

学生・教員向けライセンス

Substance 3Dは、大学・高等教育機関向けCreative Cloudコンプリートプラン(小中高校は対象外)に含まれており、追加料金なしで利用できます。高等教育機関向けプランにアセットは含まれていません。

Substance 3D Collection アプリは、高等教育機関の学生と教師が無料で利用できます。(非営利、教育目的での使用のみ)

■Steam版ライセンス

Adobe Substance 3D Painter はSteamでも購入可能です。

価格は個別の買い切り価格が22,000円(Modelerは16500円)。Painter、Designer、Modelerが利用可能な Substance 3D Indie サブスクリプションが2800円/月です。

version12.xを利用するにはAdobe Substance 3D Painter 2026を購入する必要があります。

※スタンドアロン版(個別の買い切り)を購入の場合は、翌年3月まで無償で機能アップデートが受けられます。

Adobe Substance 3D Painter 2026 Steam ページへ


Substance 3D Painterウェブサイトへ

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