Adobe Illustrator 2026年3月アップデート!2Dオブジェクトを立体的に回転できる「ターンテーブル」機能が正式実装!

CGソフト

 2026年3月30日 – Adobe は、Adobe Illustrator 2026年3月アップデート(バージョン30.3)をリリースしました。

新機能ハイライト

今回のアップデートでは、2Dオブジェクトを立体的にプレビューできる「ターンテーブル」機能の導入や、前月に実装されたAI生成機能・クラウド連携機能のさらなる拡張が行われました。

ターンテーブル:2Dオブジェクトを新しい角度から表示・生成

Adobe MAX 2024 で「Project Turntable」として先行公開され大きな注目を集めた技術が、ついに 新機能「ターンテーブル」 として実装されました。

Adobe Firefly の生成 AI 技術を活用し、1 枚の 2D アートワークから、まるで 3D オブジェクトのように回転させた複数のビュー(角度)を自動生成できます。「別の角度からも見てみたい」という制作現場でよくあるニーズに、直感的な操作で応える機能です。

主な特長とメリット

  • 見えない角度の補完: ひとつの視点から描かれたイラストをもとに、AIが側面や背面といった他の視点を推測して生成。想像に頼っていた部分を具体的なビジュアルとして確認できます。
  • ベクター形式を保持: 生成されたアートワークはベクターデータのまま保持されるため、Illustrator上での柔軟な再編集が可能です。
  • バリエーション展開の効率化: 初期ラフから多角的なデザインバリエーションをスピーディに展開でき、キャラクターのターンアラウンド制作やパッケージデザインの視点検討を効率化します。

使用手順とコントロール

  1. 対象となるオブジェクト(ベクター、または背景のないラスター画像)を選択ツールで選択します。
  2. メニューから オブジェクト > 生成 > ターンテーブル を選択します。(コンテキストタスクバーやプロパティパネルからもアクセス可能です)
  3. コンテキストタスクバーのスライダーを使用して、オブジェクトを左右に回転(最大180度)させたり、矢印アイコンで上下にチルト(最大30度)させたりしてビューを探索します。

ビューの抽出とカンバスへの配置

確認したビューは、個別のオブジェクトとしてカンバスに抽出できます。特定のアングルだけを並べて比較したり、生成されたすべてのビューをまとめて展開したりと、用途に応じた柔軟な配置が可能です。

また、「すべてのビューをカンバスに配置」 機能を使えば、生成された全角度のバリエーションを一覧で一度に並べられます。

このように、全てのビューをカンバス上に並べて比較・検討することも可能となっています。

アニメーションGIFとしての書き出し

生成された複数のビューをつなぎ合わせ、回転するアニメーションGIFとして直接書き出す機能も備わっています。

キャラクターやロゴに手軽に動きを加えることができ、プレゼンテーションやWebサイトでの印象的なビジュアル制作に役立ちます。

【GIF書き出し時のカスタマイズオプション】

  • ビュー:水平のみ(前面)、上から、下からなど、出力するチルト角度を選択します。
  • フレーム / レート:出力するフレームの範囲や、回転の滑らかさ(フレームレート)を調整します。
  • モーション / 方向:一方向への回転(リニア再生)や往復再生、また回転方向(時計回り/反時計回り)を設定可能です。
詳細なオプションダイアログにより、用途に合わせた最適なGIFアニメーションを出力できます。

【注意点:ビューの編集について】

ターンテーブルで生成されたオブジェクトを「グループ解除」すると、リンクされたビュー情報がすべて失われ、通常のオブジェクトになります。特定のビューのパスを細かく調整したい場合は、あらかじめ「生成オブジェクト」のコピーを作成した上でグループ解除と編集を行うことが推奨されています。

機能を試すための公式サンプルファイル

見えていない側面の角度などをAIが自然に補完し、横方向・縦方向のビューを生成します。(イラスト:北沢直樹 / @naoki_kitazawa

公式提供のサンプルファイル(.ait形式)を使って、ターンテーブル機能で生成される回転ビューを今すぐご自身で体験できます。

※注意:付属のサンプルアセットは機能の確認目的でのみご利用ください。

「自動選択」機能の強化:より多くのバリエーション作成

AI機能「ベクターを生成」において提供されている「自動選択」がアップデートされました。単一のテキストプロンプトから最大4つの異なるバリエーションが同時に生成されるようになり、複数の結果を並べて容易に比較できるようになりました。

「自動選択」は、入力されたプロンプトやコンテンツタイプ、スタイルなどの条件をシステムが分析し、アドビ独自のモデルやサードパーティ製のパートナーモデルの中から、最適なモデルを自動的に推奨する機能です。

主な機能と特徴

現在、この自動選択機能は「ベクターを生成」のワークフローでのみ利用可能です。

  • プロンプトの分析とスコア化: 入力内容を分析し、利用可能な各AIモデルへの適合度をスコア化して評価します。
  • 最大4つのバリエーションを同時生成: 1つのプロンプトに対して、インテリジェントに選択された最大4つの出力バリエーションが提示され、様々なモデルの結果を簡単に比較できます。
  • 柔軟なモデル選択: システムによる推奨だけでなく、生成を実行する前にユーザー自身でモデルを自由に切り替えることも可能です。

生成クレジットは、実際に「生成」ボタンを押して処理を実行した際にのみ消費されます。自動選択によるモデルの推奨(レコメンデーション)表示や、生成前のモデル切り替え操作においてクレジットが使用されることはありません。これにより、無駄な試行錯誤を減らし、クレジットを節約しながらクリエイティブな意図に合ったグラフィックを効率よく見つけることができます。

パートナーモデルにおける「スタイル参照」の適用

シーン、被写体、アイコンなどを生成する 「ベクターを生成」 機能で、アドビ独自モデルだけでなく GPT Image や Gemini などのパートナーモデルを使用する場合でも「スタイル参照」が利用可能 になりました。

これにより、ユーザーが用意した任意の参照画像(リファレンス)の テイストやカラーリングを生成結果に直接反映 でき、既存アセットとトーン&マナーを揃えた素材をより簡単に作成できます。

「スクリーン用に書き出し」からクラウドストレージへの直接書き出し

前回のアップデートで追加された 「アドビクラウドストレージへの書き出し」 が、今回から 「スクリーン用に書き出し」パネルにも統合 されました。

Web や UI デザイン向けに複数のアートボードやアセットを一括書き出しする際、保存先として直接アドビクラウドストレージを指定 できます。書き出したファイルはデスクトップ版・Web版のどちらからでもすぐにアクセスでき、チーム間でのアセット共有や再利用がよりシームレス になります。

日本のユーザーの声を反映した品質向上とその他の更新

今回のアップデートでは、新機能の搭載に加えて、日本のユーザーから寄せられたフィードバックをもとにした多くの改善が実施されています。

日々の制作ワークフローで影響する細かな使い勝手やアプリケーションの安定性が見直されており、より快適かつ安心して長時間の作業を行えるツールへと品質向上が図られています。

主な改善とバグ修正

  • 機能の改善:
    • 「ベクターを生成」を使用した際、生成されたベクター内のテキストを即座に編集できるようになりました。
    • 鉛筆ツールの「ライブカーブサイズ調整」がデフォルトで有効になりました。
  • 日本向け・DTP関連の修正:
    • モリサワのバリアブルフォント(DriveFluxなど)が正しく読み込まれない、または機能しない問題が修正されました。
    • 縦組みレイアウトにおいて、Emダッシュ(全角ダッシュ)が正しく表示されない問題が修正されました。
    • PDF/X-4形式での書き出し時、画像が正しくダウンサンプルされない問題が修正されました。
  • その他の重要な修正:
    • 古いバージョンのファイルでレガシーテキストを更新すると、テキストが消えてしまう問題が修正されました。
    • 透明効果を使用した際、クリッピングマスクがGPUプレビューで正しく表示されない問題が修正されました。
    • アートボードを複製した際、予期せず順序が変更されてしまう問題が修正されました。

Adobe Illustrator デスクトップ版のリリースノート(全更新内容はこちら)

価格とシステム要件

デスクトップ版Illustrator のシステム要件はこちらから確認できます。

デスクトップ版Illustrator は、Creative Cloud Standard /Proプランまたは単体プランとして購入することができます。

価格は以下のようになっています。

単体プラン
3,280 円/月 年間プラン(月々払い)
  • 月々プラン4,980 円/月
  • 年間一括払い34,680 円/年
Creative Cloud Standard
6,480 円/月 年間プラン(月々払い)
  • 月々プラン10,280 円/月
  • 年間一括払い72,336 円/年
Creative Cloud Pro
9,080 円/月 年間プラン(月々払い)
  • 月々プラン14,480 円/月
  • 年間一括払い102,960 円/年

※Illustrator on the Web (ベータ版) は、Illustrator サブスクリプションの一部として利用可能です。

最新価格の確認はこちらから 


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