2026年3月24日(現地時間)- 3Dレンダリングおよびアニメーションソフトウェア「KeyShot Studio」の最新バージョンであるKeyShot 2026.1がリリースが発表されました。
主な新機能
今回のアップデートでは、AIを活用した画像生成の精度向上と編集機能の追加、操作性の改善、そしてレンダリングの高速化など、ユーザーからの要望が多かった機能が多数盛り込まれています。
よりリアルに、そして編集可能になった「AI Shots」
AIを用いた画像生成機能である「AI Shots」が強化され、よりリアルな結果が得られるようになりました。
主な強化ポイント
●背景モードの精度向上
3D オブジェクトを背景に配置する際の パース(遠近感)やスケール認識がより正確 になり、自然な合成が行えるようになりました。
●短いプロンプトでも高品質
長文の指示を入力しなくても、短いテキストだけで高品質な画像を生成できるようになりました。
●新機能「アップスケーリング」
従来の 3D レンダリング画像と AI Shots で生成した画像の両方に対して、解像度を 2 倍または 4 倍に拡大できる機能が追加されました。最初は低解像度で素早く生成し、後からアップスケールすることで、効率よく高品質な画像を得るワークフローが可能になります。
●画像の部分編集に対応
生成後の画像を調整するための編集機能も追加されました。
- Transform(変換)モード:既存の画像をプロンプトベースで変更
- Replace(置換)モード:マスクで囲んだ部分だけをプロンプトで描き直し
細かな修正や部分的な差し替えが簡単に行えるようになり、より柔軟なクリエイティブ作業が可能になります。
技術的な補足:
KeyShot 2026.1のAI Shotsは、CADデータでの動作に最適化されたカスタムトレーニング済みのAIモデルを複数使用しています。KeyShot 2025で使用されていたFlux Schnellモデルから、高度にカスタマイズされたQwen AIモデルへと変更されましたが、引き続きローカル環境で動作し、ハードウェア要件に大きな変更はありません。
キーフレームアニメーションのカスタムピボット
パーツやグループに対して、従来の「原点」や「中心」に加えて、複数のカスタムピボットを設定できるようになりました。これらのカスタムピボットは名前を付けて管理でき、シーン内に保存されるため、複雑なモデルでも効率的に作業できます。
また、移動ツールのギズモがリアルタイムビューとジオメトリビューで同期するようになりました。以前はビューごとに別々の移動ツールが存在していましたが、今回からは単一のツールがすべてのビューで共通して表示されるため、複数ビューを行き来する際の混乱がなくなります。
レンダリング出力を管理する「ギャラリー」の導入
最新バージョンでは、レンダー完了後の出力をすぐに確認できる 新しい「Gallery」ウィンドウ が追加されました。
レンダリングが完了した画像はこのギャラリー内で管理され、検索やソート機能を利用できます。
また、フォルダやサブフォルダを作成して、プロジェクトごとに画像を好みの方法で整理することが可能になりました。

キーフレームアニメーションの操作性向上
カーブエディタ内に「キーフレーム単位(per keyframe)」の切り替えトグルが新設され、キーフレームがエディタ上に直接表示されるようになりました。
これにより、キーフレームの追加、移動、削除といった作業を行いながら、同時にイージングカーブ(動きの加減速)を微調整することが可能になり、アニメーション中の「一時停止」などの演出もより簡単に設定できるようになっています。

KeyShot Render Queueの標準搭載
以前は「Network Monitor」と呼ばれていたツールが名称変更され、「KeyShot Render Queue」としてKeyShot Studioにデフォルトで同梱されるようになりました。

これは、ネットワークレンダリングやクラウドレンダリングへアクセスする際の不可欠なツールとなります。
スクリプティングの改善
CADメタデータのスクリプト対応
前バージョンで導入されたCADメタデータ(CADファイル内に保存されている形状やマテリアル以外の付加情報)の読み込み機能が、スクリプト機能からアクセス可能になりました。
新しいスクリプト関数 lux.sceneNode.getMetadata() を使用することで、CADエンジニアが設定した注釈を読み取り、それに基づいてマテリアルの適用やオブジェクトの移動、サムネイルのレンダリングなどを自動化する高度なプラグインを開発できます。さらに、CADメタデータをCSV形式で簡単にエクスポートするための新しいスクリプトも標準で追加されています。
ヘッドレスモードによるアニメーションレンダリングの高速化
新しく追加された renderAnimation() Python関数により、ヘッドレスモードでのアニメーションレンダリングに対応しました。
従来のようにフレームごとにレンダリングエンジンを起動するのではなく、UI起動時と同様に一度の起動でアニメーション全体を処理するため、平均して3倍の高速化を実現しています。
その他の新機能
■ 新しいインポーターとファイルフォーマットの対応
既存の多数の連携機能に加え、以下のサポートが追加されました。
- 建築業界で標準的なIFC(Industry Foundation Classes)ファイルのインポートに対応。
- USDファイルのインポート時に、オープンスタンダードな規格である「OpenPBR」マテリアル情報の読み込みをサポート。
- SolidWorks、Solid Edge、Catia、NXの各最新バージョンのインポートをサポート。
■ GPUパフォーマンスとユーザビリティの向上
- GPUレンダリングの高速化:
- マテリアル評価プロセスが改善され、複雑なマテリアルを含むシーンのレンダリングが大幅にスピードアップしました。また、多数のパーツで構成されるシーンにおけるマーキー(矩形)選択のパフォーマンスも向上しています。
- UI/操作性の改善:
- 新しく追加されるグラウンドプレーン(地面)が、すべてのモデルセットではなく、アクティブなモデルセットにのみ追加されるように変更されました。
- 画面右上のリボンにユーザーアバターとナビゲーションが追加され、KeyShotアカウント、KeyShot Luminaries(コミュニティ)、サポートページ、マニュアル等へ素早くアクセスできるようになりました。
- キーボード操作による選択解除が追加されました。Windowsでは「Ctrl + Shift」、Macでは「Command + Shift」を押しながら左クリックでドラッグすることで、マーキー選択の解除が可能です。
価格とシステム要件
KeyShot Studio プロフェッショナルライセンスの価格は1,299.00ドル/年(199,530.00 円/年)です。
KeyShot Hub、Dockはお問い合わせが必要です。
3DモデルをKeyShot にインポートするには、直接インポートする方法とプラグインを使用する方法があります。ネイティブの3Dデータをインポートするのにプラグインは必要ありませんが、より速くデータを転送し、KeyShot とあなたの3Dモデリングソフトウェアとのより緊密な統合を実現するためにプラグインが用意されています。対応ソフトウェアの確認はこちらから

























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