2026年3月11日(現地時間) – Canvaは、フラットな静止画像を、Canva内で完全に編集可能なマルチレイヤーのデザインへと変換する新機能「Magic Layers」を発表しました。
AI生成画像における課題と開発の背景
Canvaは創業以来、「世界中のあらゆる人がデザインできるようにすること」をミッションに掲げています。AIがビジュアル制作のあり方を根本から変えつつある今、そのミッションも私たちが日々使うツールとともに進化を続けています。
近年、生成AIのおかげで、これまで何時間もかかっていた画像づくりがわずか数秒でできるようになりました。アイデアをすぐに形にでき、クリエイティブの可能性は無限に広がっています。しかし、画像を作るスピードや量が増える一方で、大きな課題も残されていました。それは、AIが生成したビジュアルのほとんどが「ただの静止画」で終わってしまうということです。
一度画像として書き出されたり、1枚の画像に統合(フラット化)されたりしてしまうと、プロンプトを打ち直さない限り、中の文字や要素を簡単に修正する方法はありません。細かい調整をしたいときや、レイアウトを少し変えたいとき、多くのクリエイターは最初から作り直す必要がありました。
今回発表された「Magic Layers」は、この課題に応える形で生まれたCanva Design Model の新機能です。静的な画像ファイルに「構造」と「編集の自由度」を持たせることで、これまで完成した状態で止まっていた画像を、さらに手を加えられる柔軟な素材として扱えるようになります。
静的画像を「編集可能なデザイン」へ
Magic Layersは、画像の断片をただなぞる従来のツールとは異なり、デザイン全体を読み取り、その構成要素を賢く認識して、Canvaの中で「構造を持った編集可能なレイヤー」として再構築します。
テキストはタイピングして編集できるテキストボックスとして復元され、オブジェクトは個別に動かしたり調整したりできる要素として認識され、背景は前景コンテンツの後ろにきれいに残ります。同時に元のレイアウト関係も維持されるため、ファイルを開いた瞬間に、意図した通りの構成が保たれます。結果としてできあがるのは、ゼロからやり直すことなく、自分で微調整して仕上げることができる「本当に使える作業ファイル」となります。
Magic Layersは、Canva内で生成した画像だけでなく、外部のAIツールで作成した画像や既存の画像ファイルにも対応しています。画像をCanvaに読み込むことで、エディタ内で各要素が分かれたレイヤーとして変換されるため、ゼロから作り直すことなく、すでにある素材を活かして柔軟に編集作業を進めることができます。
基盤となる「Canva Design Model」
Magic Layersは、Canvaの基盤モデルであり、生成の初期段階から「編集可能であること」を前提として設計された世界初のモデル「Canva Design Model」をもとに構築されています。
このモデルはリリースされて以来、Canva AIを通じて数億件にも上る「編集可能なプレゼンテーション、ドキュメント、SNS投稿」を生成してきた実績があります。また、ChatGPTやClaude、Microsoft Copilotといった外部の主要なプラットフォームとの連携も、このDesign Modelが支えています。
提供について
Magic Layersは本日より、米国、英国、カナダ、オーストラリアにおいてパブリックベータ版として提供が始まっており、今後は順次グローバルでも展開される予定とのことです。こちらから、すで日本からでも試すことができるようです。























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