2026年3月10日(現地時間) – Nvidia は、Studioドライバの最新アップデートをリリースしました。
今月の NVIDIA Studio Driver アップデート
3月の NVIDIA Studio Driver では、Topaz NeuroStream、Lightricks LTX‑2.3、VoiceMod の Windows ML 対応、さらに FLUX.2 Klein 9B や ComfyUI の最新アップデートなど、最新のクリエイティブアプリケーションを最適にサポートしています。
ComfyUIの大幅アップデートと最新AIモデル対応
コンセプト開発や絵コンテ制作などで活用されるAI動画生成ツールの「ComfyUI」が大幅にアップデートされ、ワークフローが簡略化・高速化されました。今回のアップデートは主に以下の3つの柱で構成されています
新しい「App View」によるインターフェースの簡略化
ノードベースの操作に不慣れなユーザー向けに、プロンプト入力と簡単なパラメータ調整だけで生成できる新しいインターフェース「App View」が導入されました。従来の「Node View」とのシームレスな切り替えも可能です。
RTX Video Super Resolutionの統合
リアルタイム4KアップスケーラーがComfyUIのノードとして統合されました。低解像度で動画を生成し、数秒で4Kにアップスケールすることで、動画生成のイテレーション時間を劇的に短縮します。
AI開発者向けにはPythonパッケージ「NVIDIA VFX」としても無料公開され(PyPI、GitHubサンプル)、Tensorコアを活用することで一般的なローカルアップスケーラーと比較してわずかなVRAM消費で30倍高速に処理できます。
NVFP4およびFP8モデルのネイティブサポート
アプリ内で、モデルの重みを劇的に圧縮する「NVFP4」および「FP8」フォーマットが直接サポートされました。これにより画質を大きく損なうことなくメモリ使用量を60%削減し、パフォーマンスを最大2.5倍に向上させます。これまでメモリ不足で扱えなかった大規模なプログレードのモデルが、標準的なRTX GPU環境で実行可能になります。

対応モデルの配信開始 (FLUX.2 Klein / LTX-2.3)
このサポート追加に伴い、NVFP4およびFP8に対応した最新の生成モデルがHugging Faceで直接ダウンロード可能になりました。現在、以下のモデルが配信されています。
- FLUX.2 Klein 4B (NVFP4対応)
- FLUX.2 Klein 9B (NVFP4対応)
- LTX-2.3 (FP8対応、NVFP4対応予定)
ComfyUIのテンプレートブラウザからデフォルトのワークフローを読み込み、ダウンロードしたチェックポイントに置き換えるだけですぐに利用を開始できます。
Topaz NeuroStream
Topaz LabsがNVIDIAと協力し、NVIDIA GPU向けに独自のVRAM最適化技術「NeuroStream」をリリースしました。これにより、複雑で大規模なAIモデルであってもコンシューマー向けのハードウェア環境で実行可能になりました。
この技術は、Topaz Photo のこれまでクラウド処理専用であった強力なAIモデル「Wonder 2」で初めて利用されています。この技術を使った新しいモデルの開発もすでに進んでいるとのことです。詳しい情報は以下の記事をご覧ください。
VoiceMod
MicrosoftがVoiceMod向けにサポートを提供し、Windows ML(Machine Learning)によるGPU推論が有効化されました。CPUでの処理と比較して、パフォーマンスと音声品質が大幅に向上しています。
GDCで発表されたその他の関連アップデート
NVIDIA RTX Remix:高度なパーティクルVFX(来月実装予定)
名作ゲームのMod制作プラットフォーム「RTX Remix」の次期アップデートにて、「Advanced Particle VFX」が導入されます。Mod制作者は、画質、ディテール、没入感をさらに高める多種多様なパーティクル(粒子)エフェクトを作成できるようになります。
NVIDIA App ベータ版:DLSS 4.5設定の追加(3月31日予定)
次回のNVIDIA Appベータ版アップデートにおいて、GeForce RTX 50シリーズのユーザー向けに「DLSS 4.5 Dynamic Multi Frame Generation」および「DLSS 4.5 Multi Frame Generation 6x Mode」のオーバーライド設定が追加される予定です。
LTX Desktop / LM Link の登場
NVIDIA GPUに最適化された完全ローカル・オープンソースのビデオエディター「LTX Desktop」や、LM Studioを実行している別デバイス(DGX SparkやRTXデスクトップなど)に接続し、リモートの計算資源をローカル環境のように扱える「LM Link」も発表されています。
「RTX Mega Geometry」による高密度な植物のパストレーシング
新たな「NVIDIA RTX Mega Geometry フォリッジシステム」が発表されました。これは数百万もの詳細な植物や樹木が密集する環境のパストレーシングを可能にする技術で、『The Witcher 4』や『CONTROL Resonant』に導入される予定です。
「NVIDIA RTX Kit」の更新
開発者向けの「NVIDIA RTX Kit」に「ReSTIR PT」が追加され、パストレーシングにおけるライティング品質が向上します。
「NVIDIA ACE」による、オンデバイスでの高品質AIキャラクター制御
「NVIDIA ACE」のオンデバイスモデル群が刷新され、RTX PC上でクラウドを介さずにローカル処理できる高品質なTTS(Text-to-Speech)モデルなどが導入されました。
修正リスト
本ドライバでは、映像制作ソフトや各ゲームタイトルで報告されていた以下の不具合が修正されています。
アプリケーションの不具合修正
- Blackmagic Design: 1つのパケットに複数のOBU(Open Bitstream Unit)が含まれている場合、AV1のデコード時にクラッシュする問題を修正。
- The Ascent: GeForce RTX 50シリーズのGPU環境において、画面上部に断続的に黒い帯が表示される問題を修正。
- Total War: THREE KINGDOMS: GeForce RTX 50シリーズの環境において、緑色のアーティファクト(ノイズ)が表示される問題を修正。
- Total War: THREE KINGDOMS: スクリーンスペースリフレクション(SSR)を有効にしてゲームをプレイしている際、アーティファクトが観察される問題を修正。
- FINAL FANTASY XII The Zodiac Age: ドライバのアップデート後、致命的なエラーが発生しクラッシュする問題を修正。
- Call of Duty Modern Warfare (2019): ドライバのアップデート後、画像の破損が表示される問題を修正。
- Quantum Break: 「Act 4 Part 1」において、パフォーマンスが著しく低下する問題を修正。
- Crimson Desert: R595系のドライバで起動した際、ゲームがクラッシュする問題を修正。
- Resident Evil Requiem: サブサーフェス・スキャタリング(SSS)を有効にしていると、ゲーム内に白く光る点や光が現れる問題を修正。
- Star Citizen: 起動時にゲームクライアントがクラッシュする問題を修正。
一般的な不具合修正
- Windowsの自動カラーマネージメント(ACM)が有効になっている場合、SDRコンテンツでカラーバンディング(階調飛び)が観察される問題を修正。
- Asus Ultimate Modeが有効になっている場合、Asus G14が起動時にフリーズする可能性がある問題を修正。
- グラフィックスカードをオーバークロックした際、GPU電圧に上限が設定されてしまい、想定されたレベルまでクロックがブーストされない問題を修正。
- HDCP 1.x対応モニターを使用し、ブラウザでマルチキーDRMコンテンツを再生する際、断続的にアプリケーションのクラッシュやドライバのタイムアウトが発生する問題を修正。
ダウンロード
以上の最新アップデートをサポートする新しいNVIDIA Studioドライバ(595.79)が利用可能です。
ドライバはNVIDIA アプリまたはこちらのドライバのダウンロードページからダウンロードすることができます。
NVIDIA and ComfyUI Streamline Local AI Video Generation for Game Developers and Creators at GDC





























コメント