Substance 3D Painter 12.0 がリリース!レイヤーのフラット化、表面に沿った投影モード、ポストプロセスエフェクトの刷新など!

CGソフト

 2026年3月9日(現地時間)- Adobe は、3Dペイントソフトウェアの最新アップデート Substance 3D Painter 12.0 をリリースしました。

新機能ハイライト

今回のメジャーアップデートでは、レイヤースタック内でのテクスチャのフラット化(結合)機能、プロジェクションの自動ワープモードの追加、ポストプロセスエフェクトの全面的な刷新、そしてプロジェクト作成および設定ワークフローの改善など、多数の強力な機能が追加されています。

What's New in Substance 3D Painter 12.0 | Adobe Substance 3D

レイヤーの新しいフラット化機能

レイヤースタック内で、複数のレイヤーを直接フラット化(1つのレイヤーに結合)できるようになりました。レイヤースタックの右クリックメニューに新たに「Flatten」アクションが追加されています。

このアクションを実行することで、複数のレイヤーをグループ化(Ctrl/Cmd + G)し、フラット化したコピー(Ctrl/Cmd + M)を作成することができます。元のグループは自動的に無効化されるため、不要であれば削除するか、後で再編集できるように「スマートマテリアル」として保存しておくことが可能です。

直接エクスポートとバッチ処理

フラット化されたレイヤーやマスク、グループは、右クリックメニューから直接ディスクへエクスポートできるようになりました。これにより、完全なテクスチャエクスポート処理を実行しなくても、他のアプリケーションとの間で素早くイテレーション(反復作業)を回すことができます。

複数のレイヤー、グループ、マスクを一度に選択し、一括でフラット化やエクスポートを行うバッチ処理も可能で、複雑なレイヤースタックの大部分をワンステップで処理できるため、非常に効率的です。

プロジェクションのWarp to geometryモード

Warp(ワープ)プロジェクションツールを使用する際、デカールなどの素材が対象の複雑なメッシュ表面へ自動的に沿わせることができるようになりました。

ワーププロジェクションがアクティブな場合、コンテキストツールバーに新しく「Warp to geometry(ジオメトリにワープ)」のトグルスイッチが表示されます。

これは現在のプロジェクション設定をリセットすることなく、いつでもオン・オフの切り替えが可能です。

表面への自動ラッピング

Warp to geometry機能を有効にすると、プロジェクションが基礎となるメッシュの曲率やトポロジーに自動的に追従するようになります。

表面上でプロジェクションをドラッグするだけで形状に合わせて滑らかに変形するため、曲面などにデカールを配置する際の手動での微調整が大幅に削減されます。

局所的な変形の保持

動ワープモード中でも、ワーププロジェクションのグリッド頂点を手動で編集・変形した形状は可能な限り維持されるため、意図したデザインを保ちながら表面に投影できます。

新しいポストプロセスエフェクト

Painter内でのレンダリング結果を強化するために、ポストプロセスエフェクトのセットが完全に刷新されました。これらのエフェクトは「Display Settings(ディスプレイ設定)」ウィンドウから個別に有効化・設定が可能です。エフェクトはスタックの順番に適用され、それぞれ独立してオン・オフができるため、様々な組み合わせを簡単に試すことができます。

利用可能な新しいエフェクトは以下の通りです。

エフェクト名説明
Depth of field(被写界深度)カメラのレンズフォーカスをシミュレートし、焦点範囲外のオブジェクトをぼかします。
Bloom(ブルーム)画像の明るい領域から発せられる柔らかな光の漏れを追加します。
Glare(グレア)光源の周囲に光の筋(ストリーク)を作成します。
Lens flare(レンズフレア)強い光がカメラに向けられた際に発生する、レンズ内の光学的反射をシミュレートします。
Lateral aberration(倍率色収差)レンズの不完全さによって生じる、画像端での色のにじみをシミュレートします。
Vignette(ビネット)フレームの四隅と端を暗くし、中央に視線を誘導します。
Sharpen(シャープ)エッジのコントラストを高め、レンダリング画像をより鮮明にします。
Film grain(フィルムグレイン)微細なノイズを重ねて、アナログフィルム特有の質感を再現します。
Tone mapping(トーンマッピング)HDRの輝度値を表示可能な範囲に再マッピングし、より映画のようなルックを作成します。
Color correction(カラーコレクション)コントラスト、彩度、明るさ、色温度を調整し、全体的なカラーバランスを微調整します。

プロジェクト作成・設定ウィンドウの改善

新しいプロジェクト作成ウィンドウとプロジェクト設定ダイアログが再設計され、よりスムーズに操作できるようになりました。パラメーターの配置が見直され、よく使う設定がひと目で分かる位置に整理されたことで、全体のレイアウトがスキャンしやすくなり、プロジェクト設定にかかる時間が短縮されます。

さらに、プロジェクト設定には新たに 「Reimport mesh」チェックボックス が追加されました。以前に読み込んだファイルのパスが保存され自動入力されるため、反復作業時にメッシュを再インポートする手間が大幅に軽減されます。

その他の新機能

統合GPUサポートの改善

本バージョンでは、ユニファイドメモリ(共有メモリ)を搭載した統合GPUのサポートが改善されました。ビデオメモリの検出精度が向上したことにより、パフォーマンスの向上とグラフィック関連の不具合の減少が期待できます。

追加・更新された機能
  • [New project] *.geo.usd ファイルを開く機能に対応
  • USDライブラリをバージョン 25.05 に更新
  • Substance Engineをバージョン 9.3.4 に更新
  • AMD GPUの動作環境(最低ドライババージョン)を 25.3.1 / 25.Q2 に引き上げ
  • Qtをバージョン 6.8.6 に更新
  • [Scripting] JavaScript APIをバージョン 1.1.20 に更新
  • Python環境をバージョン 3.13 に更新
修正された問題
  • [Crash] マスク内でマテリアルチャンネルの出力を変更した際にクラッシュする問題を修正
  • [Import] USDファイルのインポート時、EXRテクスチャがLinearではなくsRGBに強制されてしまう問題を修正
  • [UV Tiles] 1枚の画像のみを持つ画像シーケンスが、誤って他のUVタイルも塗りつぶしてしまう問題を修正
  • [Baking] CPUとGPUのベイク処理間でアンビエントオクルージョン(AO)の計算結果が異なる問題を修正
  • [Color Management][MacOS] Mac環境において、ビューポート上のBaseColorがカラーピッカーの色と一致しない問題を修正
  • [USD] 特定のケースにおいて、Uniform値が正しくインポートされない問題を修正

価格とシステム要件

Substance 3D Painterは、Windows 10 (64bit)以降、macOS 11 Big Sur以降、Linuxで利用できます。

より詳しいシステム要件はこちらから

注意:このバージョンの Painter では、Mac Intel 構成のサポートが削除されました。

Adobe Substance 3D Painterは、Adobe Substance 3D アプリのサブスクリプションプランに含まれています。

  • Adobe Substance 3Dテクスチャリングプランには、Painter、Designer、Samplerアプリと、豊富な3Dアセットをオンデマンドで利用可能、100GBのクラウドストレージ、25 – 毎月の生成クレジットが含まれています。 
  • Adobe Substance 3D Collectionプランには、Painter、Designer、Sampler、Stager、Modelerアプリと、豊富な3Dアセットをオンデマンドで利用可能、100GBのクラウドストレージ、100 – 毎月の生成クレジットが含まれています。 
  • グループ版Adobe Substance 3D Collectionプランには、5つのアプリ、豊富な3Dアセットをオンデマンドで利用可能、1TBのストレージとライセンス管理や高度なサポートが含まれています。

価格は次のようになっています。

Adobe Substance 3D
テクスチャリング
月々プラン月々払い3,380円
年間プラン月々払い33,880円
Adobe Substance 3D
Collection
月々プラン月々払い8,180 円
年間プラン一括払い81,880円
グループ版
Adobe Substance 3D
Collection
年間プラン月々払い16,280円
年間プラン一括払い195,360円

学生・教員向けライセンス

Substance 3Dは、大学・高等教育機関向けCreative Cloudコンプリートプラン(小中高校は対象外)に含まれており、追加料金なしで利用できます。高等教育機関向けプランにアセットは含まれていません。

Substance 3D Collection アプリは、高等教育機関の学生と教師が無料で利用できます。(非営利、教育目的での使用のみ)

■Steam版ライセンス

Adobe Substance 3D Painter はSteamでも購入可能です。

価格は個別の買い切り価格が22,000円(Modelerは16500円)。Painter、Designer、Modelerが利用可能な Substance 3D Indie サブスクリプションが2800円/月です。

version12.xを利用するにはAdobe Substance 3D Painter 2026を購入する必要があるようです。

※スタンドアロン版(個別の買い切り)を購入の場合は、翌年3月まで無償で機能アップデートが受けられます。

Adobe Substance 3D Painter 2025 Steam ページへ

Adobe Substance 3D Painter 2026 Steam ページへ


Substance 3D Painterウェブサイトへ

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