2026年2月11日(現地時間)- Abstractは、3Dデータの最適化およびAIテクノロジーソリューションの最新バージョンである「InstaLOD 2026」を発表しました。
新機能ハイライト
InstaLOD 2026では、VR向けアセットの自動最適化をはじめ、同社が展開するアセット管理クラウド「Polyverse」との統合強化、新しいベイク機能の追加、アニメーションおよびファイルフォーマットへの対応拡充、ビューポートでのレイトレースシャドウのサポートなど、多岐にわたる機能強化が行われました。
これにより、開発チームやアーティストは複雑な3Dデータの処理速度を向上させつつ、より高い視覚的忠実度と予測可能な結果を大規模に実現できるようになります。
VRおよびターゲットプラットフォーム向けの自動最適化
Delivery Optimization(配信最適化)は、あらゆるシーンを分析し、拡張現実(AR)、Web、そして今回のVRなど、目的のプラットフォームに合わせてアセットを自動的に最適化するスケーラブルなメッシュ操作機能です。プラットフォームごとにアセットを手動で調整する手間が省け、一貫した最適化が適用されます。
「Delivery Optimization」のメッシュ操作に、没入型VRデバイス向けの最適化ターゲットが追加されました。ポリゴン数、テクスチャの容量、ドローコールなど、パフォーマンスに直結する重要な要素を考慮し、VRデバイス上でスムーズに動作するようシーンを自動的に最適化します。
💡 ヒント
VR向けの最適化を実行するには、「Delivery Optimization」メッシュ操作を選択し、「Target」のドロップダウンメニューから「VR」を選択します。
Polyverseによるシームレスなアセット管理
クラウドベースの「Abstract Polyverse」との統合がより深まり、内蔵のアセットブラウザを通じて、InstaLOD Studio内で直接3Dモデルを閲覧、ダウンロード、インポートすることが可能になりました。
アセットブラウザを使用すると、オリジナルのソースモデルや自動生成されたLODモデルをPolyverseから直接ダウンロードしたり、Webブラウザでアセットのページを開いたりすることができます。これにより、手動によるファイル管理の手間が削減され、分散型のチームでも共有ライブラリを用いた効率的な連携が実現します。
💡 ヒント
トップメニューバーの「Import from Polyverse」ボタンをクリックすると、Polyverseアセットブラウザが開きます。
高品質な表面ディテールのための高度なベイク機能
InstaLODのテクスチャ作成ワークフローを強化するため、新たに2つのベーカーが追加されました。
曲率ベーカー:ディスクサンプリング(Curvature: Disk Sampling)
曲率(Curvature)ベーカーの新しい「ディスクサンプリング(Disk Sampling)」モードは、幅広いユースケースやテクスチャリングスタイルにおいて、結果を大幅に向上させることができます。
💡 ヒント
このモードを利用するには、「Texture Output」パネルで「Curvature」ベーカーを有効にし、その下の「Curvature Settings」を展開して「Curvature Mode」ドロップダウンから「Disk Sampling」を選択します。
ベベルノーマルベーカー(Bevel Normals)
「ベベルノーマル(Bevel Normals)」ベーカーは、鋭角に沿ってベベル(面取り)されたエッジを持つノーマルマップを生成します。
これにより、メッシュのジオメトリにサブディビジョンやポリゴンを追加することなく、シンプルでローポリなメッシュに滑らかで丸みを帯びたエッジのディテールを追加できます。
💡 ヒント
この機能は、「Texture Output」パネルで「Bevel Normals」ベーカーを有効にすることで利用できます。
レイトレース対応ビューポートによるシネマティックな可視化
InstaLOD Studioの物理ベース(PBR)ビューポートがレイトレースシャドウに対応しました。これにより、最適化作業中の3Dモデルに自然な奥行きと立体感が加わります。
レイトレーシングを有効にすることで、現実的な照明条件下でのアセットを瞬時に可視化し、シネマティックな品質でマテリアルやシェーディングのプレビューが容易になります。半透明、ブルーム、透明度のレンダリング改善と合わせ、外部レンダラーと往復することなく、アプリケーション内で直接ルックデヴ(見た目の評価)を行うことが可能です。
💡 ヒント
レイトレースシャドウは、ビューポート設定(Viewport Settings)パネルの「Raytraced Effects」セクションから有効にできます。
プリミティブ投影によるスケーラブルなUVワークフロー
「UV Unwrap(UV展開)」のメッシュ操作に、新しく3Dプリミティブベースの投影モードが追加されました。平面(Plane)、円柱(Cylinder)、球体(標準、ボール、シュリンクラップ)、ボックス(Box)といった形状からレイアウトを選択できます。
シーン内で選択したオブジェクトの境界に合わせる「Adjust To Selection」機能や、処理中のシーンに合わせて自動的に投影を調整する「Fit To Bounding Box」機能を搭載しているので、設定を都度変更することなく、何千ものメッシュを自動的に適応・処理できるスケーラブルなワークフローが実現します。

💡 ヒント
新しいプリミティブUV投影は、「UV Unwrap」メッシュ操作パネル、シーンルール(Scene Rule)、または上部の「Mesh」メニューから利用可能です。
クリーンなジオメトリのための拡張メッシュツールキット
今回のリリースでは、メッシュツールキット(Mesh Toolkit)にも以下の機能強化が行われています。
メッシュスムージング(Mesh Smoothing)
メッシュの不均一なトポロジーを滑らかにし、より統一されたサーフェス(表面)を生成できるようになりました。この機能は、Mesh Toolkit操作パネル内、または上部の「Mesh」メニューにある新しい「Smoothing」セクションから利用できます。
ワインディング順序(面の向き)修正の改善
CADデータなどからインポートした際の壊れたメッシュを修正するツールが強化され、裏返ったポリゴンを自動的に検出して反転させる操作が改善されました。

新しいアルゴリズムの導入により、面の向きに一貫性がない問題のあるメッシュでも、ワインディング順序(頂点の結線順)を完全に再計算することが可能です。
💡 ヒント
ワインディング順序の修正機能(Fix Winding Order)は、Mesh Toolkit操作パネル、上部の「Mesh」メニュー、CADデータインポート時のダイアログ、およびCAD Live Linkパネルの各所からアクセス可能です。
プロダクションレディなアニメーションと幅広いフォーマット対応
InstaLOD 2026では、すべての主要な3Dフォーマットにおいて、包括的なアニメーションサポートが導入されました。
GLTFおよびUSDワークフローでは、スケルタルメッシュ、ブレンドシェイプ、およびスケルタル/オブジェクトベースのアニメーションがフルサポートされ、業界標準と同等の機能を備えるようになりました。また、FBXワークフローも強化され、主要なDCCツール間の互換性が向上したことで、スケルタルデータとアニメーションがアプリケーション間でシームレスに転送されることが保証されます。
さらに、新しいエクスポートオプションにより、ユーザーはアニメーション、スケルトン、ブレンドシェイプのデータをより詳細に制御できるようになりました。キャラクターリグ、ブレンドシェイプアニメーション、複雑なスケルタル階層のいずれを扱う場合でも、InstaLODはFBX、GLTF、USDフォーマット全体で統合された、プロダクションレディなアニメーションパイプラインを提供します。
価格について
InstaLODは、あらゆる規模と業種の企業向けに、さまざまなプランとオプションを用意しています。
| プラン | 価格・支払い | 条件・備考 |
|---|---|---|
| Pioneer ライセンス | ||
| Pioneer | 無料 | 商用利用可 ※収益$250k未満の個人・企業限定 |
| Seat ライセンス (1シートあたり) | ||
| Studio | $99/月 (年払い) | 収益$250k未満の個人・企業限定 |
| Node-Locked | $165/月 (年払い) | – |
| Semi-Floating | $499/月 (年払い) $999/月 (月払い) | – |
| Game ライセンス | ||
| Indie Game | $990/月 (年払い) | 最大25名まで 収益$1M未満の個人・企業限定 |
| Game License | $1600/月 (年払い) | 最大50名まで 収益$5M未満の個人・企業限定 |
| AAA Game | お問い合わせ | – |
| Grid & Enterprise ソリューション | ||
| InstaLOD Grid | お問い合わせ | オンプレミス処理サーバー |
| Enterprise | お問い合わせ | 大規模導入向け |
機能比較表を表示(クリックして展開)
| 機能 / ライセンス | Pioneer & Studio | Seat License | Game License | Grid License |
|---|---|---|---|---|
| InstaLOD Studio | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ |
| CAD Live Link | ✔ | ✔ | ||
| InstaLOD Pipeline | ✔ | ✔ | ||
| InstaLOD Grid | ✔ | |||
| On-Premise Web App | ✔ | |||
| Web-service REST API | ✔ | |||
| Unlimited Web Users | ✔ | |||
| App Integrations | ||||
| Autodesk Maya | ✔ | ✔ | ✔ | |
| Autodesk 3ds Max | ✔ | ✔ | ✔ | |
| Autodesk VRED | ✔ | ✔ | ✔ | |
| Blender | ✔ | ✔ | ✔ | |
| Game-Engine Integrations | ||||
| Unity3D | ✔ | ✔ | ✔ | |
| Unreal Engine | ✔ | ✔ | ✔ | |
| Software Development | ||||
| InstaLOD C++ SDK | ✔ | |||
| InstaLOD Pipeline SDK | ✔ | |||
| Deployment and Maintenance | ||||
| Virtualization | ✔ | ✔ | ||
| Software Updates | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ |
| Support | ||||
| Enterprise Priority | ✔ | ✔ | ✔ | |
| Knowledge Base/Forum | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ |
最新の価格体系、ライセンス条件の詳細については、InstaLOD 公式サイトをご確認ください。




























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