2026年1月22日(現地時間)- Topaz Labsは、画像編集アプリ Topaz Photo の最新アップデート v1.2.0 をリリースしました。
主な新機能
今回のアップデートは、難易度の高い画像処理や微細なディテールの復元をより確実に行い、ワークフロー全体を通してクリーンで自然な結果を得られるよう、複数の新モデルと既存モデルのアップグレードが導入されました。また、不要なオブジェクトを消去する「Remove」機能の強化も行われています。
Wonder 2
「Wonder 2」は、アーティファクトの抑制とテキストの保持を最優先に設計された、 “オールインワン・リアリズムモデル” です。
状態の悪い画像でもクリーンで自然、かつプロフェッショナルな仕上がりへ導くよう設計されており、リアリズムを最優先する業務用途にも安心して使える信頼性を備えています。

このモデルは以下のような特長を備えています。
●アーティファクトを大幅に低減
Wonder 2 は、人工的なノイズや歪みといったアーティファクトを大きく抑制します。
ハロー(光輪)、テクスチャの滲み、エッジの歪み、不自然なシャープニングなどを避け、“加工感のない” 自然でクリーンな出力を実現します。
そのまま商用レベルで使える品質を目指したモデルです。

●テキスト保護(Text‑Safe)設計
このモデルは、ロゴ・看板・読み取り可能な文字情報を極力崩さずに保持する「テキストセーフ」設計を採用しています。
元の画質が許す範囲でテキストを維持・復元するため、明瞭さと正確さが求められるビジネス資料、マーケティング素材、商用画像にも最適です。


●シンプルな操作性
Wonder 2 は、あえて操作をシンプルに作られています。
創造性スライダーや細かなチューニング項目はなく、エンハンスメントを選び、必要ならアップスケール倍率を指定して実行するだけで利用可能です。サイズ変更なし(1×)で画質だけを改善することも可能です。
複雑な処理はすべてモデル側が自動で行うため、手動調整なしで一貫した高品質な結果を得たい場合に理想的です。

利用条件
Wonder 2 は高い処理能力を必要とするため、現在は クラウドレンダリング専用 として提供されています。クラウドでの最大出力サイズは 128MP です。
Recover v3
Recover v3は、AIアップスケーリングにおけるTopaz Labsの最高品質のアプローチを象徴するモデルとのことです。
単に解像度を引き上げるだけではなく、人工的なシャープさや過度な加工感を排し、「写真らしいテクスチャ」を丁寧に再構築することに重点を置いています。
Recover v3は、動物の毛並み、肌のキメ、葉の模様、布地の織り目といった、微細な表面ディテールの復元を得意としています。そのため、リアリズムが重視されるネイチャーフォト、野生動物の撮影、ポートレートなどで特に高い効果を発揮します。
「Creativity(創造性)」設定によるコントロール
出力を制御するために、新たに「Creativity」設定が導入されました。これにより、モデルがどの程度のテクスチャを追加するかを決定できます。
- Low(低): 保守的で、元の画像に近い仕上がりになります。
- Medium(中): 推奨設定です。ディテールと自然なシャープネスのバランスが取れています。
- High(高): より細かいディテールを生成し、シャープな出力を得られます。ただし、創造性レベルを上げると背景にアーティファクトが発生する可能性があるため、強力な復元が必要な場合に適しています。
Recover v3は任意のアップスケールサイズに対応し、バッチ処理も可能です。クラウドとローカル(Windowsのみ)の両方で実行できますが、速度面ではクラウドレンダリングが推奨されます。Recover v3は、品質を優先しているため、以前のバージョン(Recover v2)よりも処理速度は遅くなっています。
注意点: Recover v3は、まだ使えるディテールが残っている低品質な画像で最も効果を発揮します。すでに高解像度で綺麗な画像には不要な場合が多いです。また、ディフュージョンモデルの特性上、テキストやロゴが主体の画像には不向きです。
Remove v2
不要なオブジェクトを消去する「Remove」機能が大幅に進化し、バージョン2として登場しました。
処理速度の向上やシーン理解の強化に加え、より自然な塗りつぶしを実現しており、Remove v1に代わる新たなデフォルト機能として提供されます。
新しいモデルはRemove v1と比べて処理速度が2倍に向上しており、編集の反復作業や日常的なクリーンアップをワークフローを妨げることなく行えます。さらに、手前のオブジェクトや人物、複雑に重なり合ったテクスチャを持つ背景など、v1では失敗しやすかった難しい除去処理にもより的確に対応できるようになりました。
周囲の構造やテクスチャをより高度に解析するため、継ぎ目の少ない自然な置き換え結果を生成し、視覚的な違和感が大幅に軽減されます。
使用のヒント
最高品質の結果を得るためには、可能な限り「小さく正確なマスク」を使うことが推奨されています。v2は広い範囲の選択にも対応できますが、タイトなマスクを使うことで周囲のディテールとより自然に馴染ませることができます。
Grain
AIによる画像処理では、「質感が過度にスムーズになり、人工的に見えてしまう」という問題がよく発生します。「Grain(粒子)」は、この課題を解消するために設計された新しい機能で、画像全体にコントロールされたリアルなテクスチャを加えることで、自然な深みを取り戻します。
このツールは、ノイズ除去、シャープ化、アップスケーリング、顔復元といった処理を行った後の“仕上げ”として使用することを想定しており、有機的なテクスチャや雰囲気をさりげなく復元し、結果をより「AI処理っぽさ」のない、写真らしい仕上がりにします。
なお、他のAIモデルより前に適用すると、粒子が歪んだり処理で消えてしまう可能性があるため、必ず最後のステップで使用してください。
- Gaussian
- Grey
- Silver Rich

微細でランダムな粒子を追加し、わずかなカラーノイズも含みます。現代的なデジタルセンサーが生み出すノイズや、滑らかで均一な質感を再現したい場合に最適です。

カラーノイズを含まない、均一なモノクロ粒子を適用します。色味をクリーンに保ちながら、テクスチャや深みだけを加えたいときに理想的です。

クラシックなアナログフィルムの粒子をシミュレートしたタイプで、有機的な粒子の塊や強めのコントラスト変動が特徴です。粒子そのものが表現の一部となるような、映画的・ビンテージ調のルックに向いています。
各モードでは、粒子の強さ(Strength)、強度(Intensity)、サイズ(Size)を細かく調整でき、わずかなリアリズムの付与から、より様式化されたフィルムルックまで自在にコントロールできます。このエフェクトはエクスポート時に直接適用され、処理もほぼ瞬時に完了するため、ワークフローの妨げになることはありません。

既知の問題と制限事項
- クラウド進捗表示: Wonder 2 および Recover 3 のクラウドレンダリング中、進行状況バーが更新されない場合があります。
- Recover v3 (Mac): Macでのローカル処理は一時的に無効化されており、現在はクラウドのみ利用可能です。
- Remove v2 (互換性): macOS 26 (Tahoe) および Windows ARMデバイスでは、ローカル処理が無効化されています。
- Recover v3 (Windows ARM): ハードウェアの制約により、Windows ARMデバイスではサポートされていません。
価格とシステム要件
Topaz Photo は、Windows 10 or 11(intel or AMD)、Windows 11(ARM)、macOS 12 Monterey 以降で利用することができます。
価格は以下の通りです。
- 無制限のローカルレンダリング
- 無制限のクラウドイメージレンダリング
-
標準モデル
ホコリと傷、スーパーフォーカス、削除、ノイズ除去、シャープ化、アップスケール、照明調整、カラーバランス、顔の復元、テキスト保持、修復ブラシ
- Wonder (クラウド) モデル
- Standard MAX (クラウド) モデル
- 2イメージのクラウド同時処理
-
限定的な商用利用
年間収益100万ドル未満の組織向け
- シート管理 (1〜5)
- Wonder (ローカル) モデル
- Standard MAX (ローカル) モデル
- 4イメージのクラウド同時処理
- 完全な商用利用
また、3つのデスクトップアプリが含まれた Desktop Collection や Topaz Studio の一部としても利用することができます。
Topaz Studio に関しては以下の記事をご覧ください。


























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