Cinema4D内で複数の画像生成AIにアクセスして画像を生成できるプラグイン「Nano Pro」

プラグイン

Dani Zaitcev氏による Cinema 4D プラグイン「Nano Pro」の紹介です。

Nano Proとは

「Nano Pro」は、Cinema 4D ビューポート上でレンダリングされた画像に対し、外部の生成AI APIを介して処理を直接適用することができるプラグインです。もともとはNanoBananaを利用するためのプラグインだったようですが、最新のアップデートでは、 Google, Seedream, Fal, Replicateなど複数のAIプロバイダーに対応しています。

Nano Pro 1.5: Every image AI possible in one Cinema 4D Plugin.

主な機能と特徴

ビューポート上での直感的な編集

Cinema 4Dの画面内でレンダリングを行い、その画像の上に直接ブラシで描き込みを行えます。

  • ブラシ・矩形ツール: 右クリックメニューからツールを選択し、画像に直接書き込めます。特定の領域を枠で囲んでAIの生成範囲を指定することも可能です。
  • 手書きプロンプト: テキスト入力だけでなく、画像上に直接文字を書くことでAIへ指示出しができます。

複数のAIプロバイダーに対応

NanoProは、Google(Gemini/Imagen)、Seedream、Fal、Replicateなど、APIを持つ主要な画像生成AIモデルをユーザー自身で追加・接続できる柔軟な設計となっています。

バージョン1.5では、ユーザー自身がPythonスクリプトを追加することで、あらゆるAPI対応モデルを利用できるようになりました。

プログラミング知識がなくても、ChatGPTやGemini等のLLMに「プラグイン付属のSDK」と「使いたいモデルのAPIドキュメント」を渡すだけで、接続用スクリプトを作成可能です。これにより、Wan 2.6などの最新モデルも即座にCinema 4D内で利用できます。

APIキーを入力したプロバイダーのモデルが動的に統合表示されます

効率的なワークフロー機能

他にも試行錯誤の多いAI生成プロセスを支援する機能が多数搭載されています。

  • 非同期レンダリング: 生成中もCinema 4Dはフリーズせず、タイマーで経過時間を確認できます。「Stop」ボタンでいつでも中断可能です。
  • 高度なリファレンス操作: Shiftキーや矩形ドラッグで複数のリファレンス画像をまとめて選択できます。
  • ヒストリー機能: 生成履歴から過去のバージョンに戻ったり、右クリックで「リファレンスへ送信」や「フォルダで表示」が可能です。
  • 自動ファイル命名: 保存ファイル名にモデル名とプロバイダー名が自動付与されます。

モデルごとの特性とTIPS

使用するモデルによって挙動や利用可能な機能が異なります。

  • Fluxモデル: プロンプトの末尾に --(ダブルハイフン)を付けることで、Seed値(シード)を指定して生成結果を固定できます。
  • ChatGPT Image (DALL-E 3等): アスペクト比を厳密にサポートしておらず、Portrait・Square・Landscapeの3種類から最も近い比率に自動調整される制限があります。
  • プロンプトのコツ: 例えば特定色の枠(矩形ツール)で家具を囲んで消したい場合、単に囲むだけでなくプロンプトで「緑色の枠も一緒に消去して」と明示的に指示しないと、枠線が画像に残る場合があります。

導入手順と使用方法

インストールと基本操作

  1. ダウンロードしたアーカイブを解凍します。
  2. Cinema 4Dのメニュー Edit > Preferences から「Open Preferences Folder」を開きます。
  3. 「plugins」フォルダ内に、解凍した「Nano Pro」フォルダを移動します。
  4. Cinema 4Dを再起動し、Extensionsメニューから「Nano Pro」を選択します。
  5. APIキーの設定: 取得したキー(Google, Seedream, Fal等)を貼り付けます。キーを入れると対応プロバイダーが自動的にリストに追加されます。
  6. 生成の開始: 「Render」ボタンを押し、描画やプロンプト入力を楽しんでください。

【上級編】カスタムモデルの追加方法

標準搭載されていない新しいモデルを追加する手順です。

  1. プラグインフォルダ内の Models フォルダを確認し、SDKテキストファイル(説明書)を見つけます。
  2. 使いたいモデルのAPIドキュメント(ExampleやSchema)をWebからコピーします。
  3. ChatGPTやGemini等のLLMに、SDKファイルとAPIドキュメントを渡し、「このSDKに従ってコネクタスクリプトを作成して」と指示します。
  4. 生成された .py ファイルを Models/プロバイダー名 フォルダに保存します。
  5. Cinema 4D上で新しいキー入力欄が出現し、モデルが利用可能になります。

価格とシステム要件

Nano Pro は、Cinema 4D 2024 以降で利用できます。

価格は10ドル~です。

プラグイン自体は「C4DとWeb APIの仲介役」として機能します。各サービスを使用する際には、各AIサービスのAPIキーが必要で、追加で利用料が必要となります。

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