Leopoly は、Shapelab の最新バージョン「Shapelab Max 2026」がリリースしました。
Shapelab Max とは
Shapelab Maxは、VR空間内での直感的な操作と、デスクトップモードでの精密な操作を両立させた3Dモデリングソフトウェアです。
このアップデートから、「Max」という文字が追加されました。今回のリブランディングにおける「Max」という名称は、PCVR向けの究極かつフル機能のクリエイティブスイートであることを示しています。ユーザーはPCに接続されたVRヘッドセットを使用して没入型のVRモードで作業するか、従来のモニターを使用したデスクトップモードで作業するかを選択でき、プロジェクトの段階に応じて最適なワークフローを切り替えることが可能です。
主な特徴として、ポリゴンメッシュとボクセルの両方を扱うことができる「デュアルデザインエンジン」を搭載しており、粘土をこねるような有機的なスカルプティングから、トポロジーを意識したモデリングまで幅広く対応しています。
主な特徴
- VRモードとデスクトップモードの両立:ペンタブレットのサポートを含むデスクトップ操作と、6DoFコントローラーを用いたVR操作に対応。
- デュアルデザインエンジン:ポリゴンツールとボクセルツールの両方を使用可能。
- トポロジー操作:全体的なトポロジー操作ツールに加え、必要に応じて細部を分割するダイナミックトポロジーモードを搭載。
- マルチ解像度とサブディビジョン:詳細なディテールの作り込みが可能。
- 業界標準のブラシ:スカルプトおよびペイント用の高品質なブラシセット。
- カスタマイズ可能な作業環境:ユーザーの好みに合わせたUIや環境設定。
- キットバッシング:カスタムシェイプやプリミティブを使用した効率的なモデリング。
- スナップとコンストレイント:正確な配置や変形を支援。
- 標準ファイル形式のサポート:FBX, OBJ, GLB, STLのインポート・エクスポートに対応し、BlenderやUnity、3Dプリンターとの連携が容易。
- 再設計、再構築、そしてよりパワフルになったギズモ New
- 変換システムと非均一スケーリング New
- Elastic Moveツール New
Shapelab Max 2026の新機能
2026バージョンでは、ユーザーからのフィードバックに基づき、操作性の向上と機能の追加が行われました。。
ギズモ(操作ハンドル)の刷新
トランスフォーム用のギズモが完全に再設計され、VRとデスクトップの両方でより柔軟かつ正確な操作が可能になりました。
新しいギズモの主な特徴
- ユニバーサルな起動:シーンモードだけでなく、編集モード(スカルプト中など)でも常にギズモを使用可能になり、コンポーネントのスカルプトや変形を行いながらシームレスなオブジェクト操作が可能です。
- オフハンドでの切り替え:オフハンド(利き手ではない方)コントローラーの専用ボタンで、素早く簡単にギズモの有効/無効を切り替えられます。
- 視覚デザインの刷新:より洗練された外観になり、ハンドルのスケーリング表示が明確化され、視認性が向上し、インタラクション領域がより正確になりました。
- 不均等スケーリングのサポート:更新されたギズモハンドルを使用して、X、Y、Z軸ごとに個別にオブジェクトを簡単にスケーリングできます。
- スナップモディファイア:すべての変形タイプ(移動、回転、拡大縮小)で、修飾キー/ボタンによるスナップ有効化がサポートされ、正確な調整が可能になりました。
- スロードラッグモディファイア:修飾キーまたはジェスチャを使用して、繊細な編集のための低速移動を有効にできます。
- クイックリセットモディファイア:専用のショートカットを使用して、ギズモから直接トランスフォーム値(位置、回転、スケール)を迅速にリセットできます。
- カスタマイズ可能なサイズ:「Options → User Preferences → Visual Indicators → Gizmo Scale」からギズモのサイズを調整可能です。
インタラクティブウィジェット
Gizmo に新たに追加された「Gizmo Widgets」により、変形操作がより直感的で効率的になりました。ウィジェットをクリックまたはスクロールするだけで、ローカル・グローバル・ペアレント・カスタムといった参照空間を素早く切り替えられ、視覚的な表示で現在のモードも一目で確認できます。
また、専用ピボットウィジェットを掴むだけでオリジン編集モードに入り、ツールを切り替えることなくピボット位置を直接調整可能です。これらのウィジェットにより、Gizmo は単なる変形ツールから、スピード・柔軟性・精度を兼ね備えた操作ハブへと進化しています。
- クリックでオプション切り替え
- スクロールでオプション選択
新しいギズモのキーバインディングとショートカット
| 操作 | バインディング | 備考 |
|---|---|---|
| ギズモの切り替え Toggle Gizmo | Yボタン(オフハンド) Y (off hand) | オン/オフ On/off |
| ギズモを掴む Grab Gizmo | トリガー(メインハンド)または グリップ(メインハンド) Trigger (main hand)Or Grip (main hand) | ホールド(長押し) Hold |
| スナップ / インクリメント Snap / Increment ※ギズモを掴んでいる間 (while grabbing the gizmo) | トリガー(メインハンド) ※グリップで掴んでいる場合 (If grabbed with Grip) グリップ(メインハンド) ※トリガーで掴んでいる場合 (If grabbed with Trigger) | ホールド(長押し) Hold |
| トランスフォームのリセット Reset Transform ※ギズモを掴んでいる間 (while grabbing the gizmo) | スティック押し込み(オフハンド) Stick press (off hand) | ギズモを掴んでいる間 While grabbing the gizmo |
| 精密ドラッグ Precision Drag ※ギズモを掴んでいる間 (while grabbing the gizmo) | トリガー(オフハンド) Trigger (off hand) | ホールド(長押し) Hold |
| トランスフォームの反転 Invert Transform ※スケールギズモを掴んでいる間 (while grabbing a scale gizmo) | Xボタン(メインハンド) X button (main hand) | 押す Press |
トランスフォームシステムと不均等スケーリング
トランスフォームシステムが大幅に強化され、より精密な制御が可能になりました。これにより、ハードサーフェスモデリングやブロッキング作業の効率が向上します。
- 不均等スケーリング:待望のX、Y、Z軸ごとの個別のスケーリングが可能になりました。ギズモのハンドルまたはトランスフォームタブから操作でき、オブジェクトのプロポーション調整が容易になります。
- スナップとスロードラッグ:移動・回転・拡大縮小時に、修飾キーやボタンを使用することでスナップ操作や精密な微調整(スロードラッグ)が可能になりました。
エラスティック・ムーブ(Elastic Move)
新しい Elastic Move ツールは、Pixar が採用しているリアルタイムの弾性変形手法を Shapelab に導入したもので、アーティストがモデルを直感的かつ物理的に自然な動きで変形できるようにします。特に、キャラクターのポーズ付けや有機的な形状の編集に適しています。
このツールでは、設定したフォールオフ範囲内で柔らかいリアルタイム変形が可能になり、ジオメトリを滑らかに曲げたり伸ばしたりできます。また、変形してもボリューム(体積)が極端に失われないように保たれます。
- Elastic (Local):カーソル周辺の領域に対してソフトな変形を加えます。
- Elastic+ (Global):メッシュ全体に影響を与え、滑らかで大規模な変形を行います。
ブラシ回転のアップグレード
ブラシ回転の改善
ブラシの操作感が向上し、ストローク中の意図しないねじれなどが軽減されました。
- Tentacle ブラシ、Voxel Draw ブラシで「Air rotation(空中回転)」が改善
- 多くのブラシで「Surface rotation(表面追従回転)」が改善
- グリップ+ジョイスティック、またはスクロール操作でブラシサイズを素早く変更可能
トポロジー整列
解像度メニュー(解像度スライダー横のギアアイコン)に、新しく 「Topology Align」スライダー が追加されました。これはダイナミックトポロジー対応ツールで使用できます。
この設定をオンにすると、生成されるトポロジーがブラシストロークの方向に合わせて整列しやすくなります。値が低いほどゆっくり、値が高いほど素早く適応します。
ボクセル・リメッシュの強化
ボクセル・リメッシュ機能が大幅に強化され、より正確で扱いやすいワークフローになりました。新たに「Fix Pole」オプションと「Reproject」機能が追加され、極点処理の改善や細部の保持が向上しています。さらに、グリッドの可視化速度が向上し、リメッシュ時のフィードバックがよりスムーズになっています。
- Fix Pole チェックボックスを追加:Blender の手法を参考にしつつ、より幅広いケースに対応できるよう改良された「Fix Pole」オプションが追加されました。
- Reproject オプションを追加:リメッシュ後、すべての頂点を元のメッシュ表面へ再投影する機能です。これにより細部が保持され、特に低解像度や細かいパーツでより正確なジオメトリが得られます(Blender の Preserve Volume に近い動作)。
- 親子関係のあるボクセルオブジェクトで発生していた不具合が修正:Voxel Remesh と Regularize Edge Length の両方に影響していた問題が解消されました。
- ボクセルグリッドの表示範囲が改善:親オブジェクト全体ではなく、アクティブオブジェクトのバウンディングボックスのみに表示されるようになりました。
- ボクセルリメッシュのグリッド表示が高速化:グリッドの可視化時間が短縮され、フィードバックがより速くなりました。
統一されたシンメトリーシステム
今回のアップデートでは、ツール全体で共通して使われる統一シンメトリー参照空間(Unified Symmetry Reference Space)が導入されました。
スカルプト、シーンツール、ミラー&ウェルドなどの機能間で対称軸の設定が一貫して共有されるため、シームレスな作業が可能になります。
シーンモードを含むすべてのツールで共通のシンメトリー基準を使用
クイックアクセスホイールの拡張(VR)
VRモードでの操作性を向上させるラジアルメニュー(クイックアクセスホイール)が拡張され、以下の新しいコントロールが追加されました。
新しい「リメッシュ(Remesh)」カテゴリ
ボクセルリメッシュ、サブディバイド、デシメートなどが即座に呼び出せます。
- Voxel Remesh(ボクセルリメッシュ)
- Subdivide(サブディバイド:細分化)
- Decimate(デシメート:ポリゴン削減)
- Regularize(レギュラーライズ:エッジ長の均一化)
- Quad Remesh(クアッドリメッシュ:四角形ポリゴン化)
新しい「リセット(Reset)」カテゴリ(選択オブジェクト用)
選択したオブジェクトの位置、回転、スケール、ピボットのリセットが可能です。
- Reset Position(位置のリセット)
- Reset Rotation(回転のリセット)
- Reset Scale(スケールのリセット)
- Reset Origin (Pivot)(原点/ピボットのリセット)
その他の改善点
- メッシュ内部でのカーソル視認性:スカルプトやギズモ操作時、カーソルがオブジェクト内部にある場合でも視認できるよう改善されました。

- ハプティクス対応(VR):UIのホバー、ボタン押下、スライダー操作、ギズモの掴み操作などでコントローラーの振動フィードバックが追加されました(設定で強度変更可能)。
- ビューポートの慣性調整(VR):VRモードでのシーン回転時の慣性(モーメンタム)を好みに応じて調整・無効化できるようになりました。
- HDデスクトップカメラの調整:デスクトップHDカメラが、ユーザーの実際の視点をより正確に反映するように改善されました。
- オブジェクトピッカーのボクセル対応:オブジェクトピッカーでボクセルオブジェクトも選択できるようになり、ミラー、ウェルド、トランスフォーム時のピッキングに役立ちます。
- 操作の最適化:Tentacle(触手)ブラシやVoxel Draw(ボクセル描画)の操作性が最適化されました。
- 安定性の向上:編集モードとシーンモードの切り替え時に発生することがあった、稀ですが深刻な不具合が修正されました。
価格とシステム要件
Shapelab(Shapelab Max PCVR)は、Windows 10以降、Intel Core i5-4590/AMD FX 8350以上、メモリ8GB以上、GTX 1060/RX 480以上が推奨されています。また、HTC Vive, Valve Index, Oculus Quest (Link/AirLink), Windows MRなどSteamVRが動作するヘッドセットに対応しています。
Shapelabには現在、以下の2つのエディションが存在します。
| Shapelab Max | Windows PCVR版およびMeta Quest向けスタンドアローン版の両方が利用可能なフル機能セット。 |
|---|---|
| Shapelab Lite | Meta QuestおよびPico向けのスタンドアローン専用軽量版。主要なクリエイティブツールを提供。 |
期間限定ローンチオファー
Shapelab Max 2026のリリースを記念して、2026年1月15日まで以下の特典が提供されています。
- Shapelab Max 2026 (PCVR):永久ライセンスまたは年間サブスクリプションが30%割引。
- Shapelab Max Standalone:Meta Quest 3/3S/Pro向けのスタンドアローン版ライセンスへの無料アクセス権(PC不要で動作)。
| プラン | 通常価格 | ローンチ価格 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Perpetual (永久ライセンス) | $48.99 | フルアクセス(無期限利用)年末までのアップデート権将来バージョンの割引 | |
| Subscription (年間サブスクリプション) | $34.99 / 年 | フルアクセス継続的なアップデート(常に最新版)いつでもキャンセル可能 |
さらに特典:Shapelab Max Standalone 無料アクセス権
上記のいずれかのプランを購入すると、Meta Quest 3/3S/Pro向けのスタンドアローン版ライセンス(PC不要で動作)への無料アクセス権が含まれます。
各エディションは以下のストアから購入・ダウンロード可能です。
- Shapelab Max (PCVR版):
- Shapelab Lite (Meta Quest スタンドアローン版):
- Shapelab for Vision Pro (Apple Vision Pro版):
























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