Mocha Pro 2026 がリリース!高度なマット生成の改善、カーブエディタの刷新など

CGソフト

2025年12月11日(現地時間)- BorisFX は、映像制作やVFXの現場で広く使われているトラッキング&マスキングソフトウェアの最新アップデート Mocha Pro 2026 をリリースしました。

新機能ハイライト

高度なマット生成の改善、3Dソルブのクリーンアップ高速化、そしてプロフェッショナルなVFXワークフローを効率化するために完全に再構築されたカーブエディタが追加されました。

Mocha Pro 2026 – What's New [Boris FX]

Matte Refine ML

Matte Refine ML は、AIを活用して基本的なマット形状から自然で滑らかなソフトエッジを自動生成します。従来は処理が難しかった細かな髪の毛やソフトフォーカス、高速なモーションブラーといったディテールにも対応し、精度の高い結果を得ることができます。

さらに、複数のレイヤーを簡単にグループ化し、ひとつのマットとしてまとめて調整できるため、レンダリング時間の短縮やプロジェクトの複雑さの軽減にも役立ちます。

Matte Refine Will Kick Up Your Mocha Pro [Boris FX]

ヒント

Matte Refine MLを「Matte Assist ML」のオートマスク機能と組み合わせることで、ロトスコープやコンポジット、クリーンアップ作業をより高速かつ効率的に進められるワークフローを構築できます。

Refine Solve ツール

Refine Solve は、Mocha Proに直接追加された高速クリーンアップツールで、3Dカメラやオブジェクトソルブの調整を効率的に行えます。ソルブ全体をやり直す必要はなく、不良フレームの修正や問題箇所のスムーズな補正が可能です。

不安定または不要な3D特徴点を素早く削除できるため、シーンを安定的かつ正確に維持できます。このシンプルなワークフローにより、クリーンアップ作業は直感的で迅速になり、あらゆる3D統合において信頼性の高い基盤を提供します。

How to use "Clean Up Features" and "Refine" to elevate your Mocha Camera Solves

さらに高度な制御が必要な場合

リファインしたソルブデータを SynthEyes にエクスポートすれば、より高度なクリーンアップや仕上げ処理を行うことができます。

Curve Editorの再構築

Curve Editor(カーブエディタ)が刷新され、新しいコア、インターフェースとなり、アニメーションドープシートとの統合が強化されました。

Take Control with Mocha Pro's Curve Editor [Boris FX]
  • 3Dカメラのカーブデータを直接編集し、問題箇所をスムージングしてクリーンな結果を実現。
  • 同一パネル内でドープシートとカーブエディタを切り替え可能。
  • 現在の選択範囲へのカーブフィルタリング機能。

AdjustTrackのリファレンスカーブやリンクされたトラックデータを表示し、任意のレイヤーでのトラック挙動を正確に確認できます。また、ドープシートをポップアウト(別ウィンドウ化)して、柔軟なデュアルビュー・ワークフローを構築することも可能です。

2025 VFX Reference Platform 対応

Mocha Pro 2026は、VFX Reference Platform 2025の標準規格に準拠するための新しいアップデートを含んでいます。これにより、最新のパイプラインへのスムーズな統合が保証されます。

  • Qt 6.5.4 with PySide 6
  • Python 3.11
  • OpenEXR 3.4.5
  • Alembic 1.8.8
  • FBX 2020.3.7 (Windows and macOS)

価格とシステム要件

Mocha Pro 2025は、以下のOSでスタンドアロンアプリケーションまたはAdobe After Effects & Premiere Pro、Avid Media Composer、Autodesk Flame、Blackmagic Fusion、Foundry Nuke、VEGAS Proなどのプラグインとして利用可能です。

  • macOS: Intel または Apple Silicon の macOS 12.7.6 – 15.1.1。 
  • Windows: x64 の Windows 10 および Windows 11
  • Linux: Red Hat Enterprise Linux 7-9、CentOS 7-9、Rocky 7-9、または x86_64 の互換性のあるディストリビューション。

最新のシステム要件の確認はこちらから

サポートしているホストアプリケーション
  • Adobe After Effects CC
  • Adobe Premiere Pro CC
  • Avid Media Composer
  • Autodesk Flame (OFX)
  • Boris FX Silhouette (OFX)
  • Foundry NUKE (OFX)
  • Blackmagic Fusion (OFX)
  • VEGAS Pro (OFX)
  • HitFilm Pro (OFX)
  • SGO Mistika (OFX)

完全なホストアプリケーションバージョンのサポートについての詳細をみる

購入オプションには、年間/月間サブスクリプション、アップグレード&サポートプラン、および永久ライセンスがあります。

 月額サブスク年額サブスク永久ライセンスアップグレード
&サポートリニューアル
Adobe After Effects
& Premiere Pro
48.00ドル/月325.00ドル/年765.00ドル325.00ドル
Avid Media
Composer
48.00ドル/月325.00ドル/年765.00ドル325.00ドル
Nuke, Fusion, VEGAS Pro,
+ other OFX hosts
48.00ドル/月325.00ドル/年765.00ドル325.00ドル
Standalone Application
+ Multi-host Plugins
96.00ドル/月655.00ドル/年1,645.00ドル655.00ドル
All Supported Plugin Hosts64.00ドル/月435.00ドル/年1,095.00ドル435.00ドル

また、BorisFXのすべてのツールが含まれたサブスクリプションBoris FX Suite の一部としても利用できます。

より詳しいシステム要件と価格の確認はこちらから


Mocha Pro ウェブサイトへ

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