2025年10月8日(現地時間)- Chaos は、同社のレンダリングソフトウェアの最新アップデート V-Ray 7 update 2 for SketchUp, Rhino, Revit のリリースを発表しました。
新機能ハイライト
このアップデートは、魅力的なレンダリング作成が、これまでになく簡単にできるようにる新機能が追加されています。
AIがディテールを磨き上げ、写真を瞬時にマテリアルに変換するため、クリエイティブな作業に集中できます。夜景には星や月、天の川を加え、数クリックで草木や人々を配置し、没入感のある3D体験をシンプルなURLで共有できます。
新しいAIツール
V-Rayのすべての機能は、アーティストの視点に立って構築されています。今回搭載されたAIツールは、ワークフローにシームレスに溶け込み、テクノロジーが創造性を妨げるのではなく、むしろ向上させるように設計されています。
AIエンハンサー (ベータ版)
Chaos Cloud Collaborationの一部として実装されたAIエンハンサーは、シーンの核となるデザインを変更することなく、葉、地形、人物といった補助的な要素のリアリズム、テクスチャ、ディテールを向上させることができます。
高度なコントロールを使用すれば、人物の年齢、民族、服装のスタイルといった特性を微調整したり、植生をより精密に仕上げたりすることが可能です。

AIマテリアルジェネレーター (ベータ版)
Chaos Cosmosブラウザ内で利用可能な新しいAIマテリアルジェネレーターのおかげで、マテリアル作成がかつてないほど簡単になりました。
この機能を使えば、実世界の表面の写真をアップロードするだけで、必要なアルベド、ノーマル、ラフネスマップを含む、レンダリング対応のPBRマテリアルを数クリックで自動生成できます。
スマートパターン技術が繰り返しパターンを検出し、解像度、バンプのディテール、ラフネスなどもカスタマイズ可能です。
AIアップスケーラー (ベータ版)
低解像度の下書きやレンダリングを、高解像度でプレゼンテーションに最適なビジュアルに変換できるAIアップスケーラー が追加されました。
これにより、レンダリング時間を大幅に節約しつつ、鮮明で写実的な結果を得ることができます。解像度を向上させるだけでなく、テクスチャやディテールもシャープになり、作品をより洗練されたものにすることができます。

宇宙レベルの精度で夜をシミュレートする Night Sky 機能
V-RayのSun & Skyシステムに統合された新しいNight Sky機能は、天文学的な要素をワークフローに取り入れ、生き生きとしたリアルな天体シーンを実現します。
Night Sky機能では、実際の場所、日付、時刻に基づいて月、星、さらには天の川までをシミュレートし、その強度、位置、月の満ち欠けを完全にコントロールできます。これらの天体要素は単なる装飾ではなく、グローバルイルミネーションにも貢献し、夜間のレンダリングに自然なライティングと深みのある雰囲気を与えます。

Chaos Cloud 3Dストリーミング (ベータ版)
Chaos Cloudの新しい3Dストリーミングサービスを利用すれば、シーンをアップロードし、生成されたURLを共有するだけで、クライアントやチームメイトは特別なソフトウェアやスキルがなくても、どのデバイスからでもリモートでシーンを探索できます。
高品質なビジュアルで自由にナビゲートし、ピンを立ててシーンの特定箇所に直接コメントを残せるため、フィードバックを一元管理し、レビュープロセスを効率化します。

コントロール性の向上
スキャッタリングの強化
スキャッタリングの新しいコントロールにより、これまで以上に迅速に理想的な景観を作成できるようになりました。主な強化点は以下の通りです。
- クラスタリング: 草の中の花の群れのような、自然な集まりをコントロールできます。
- 高度コントロール: ホストサーフェスの標高に基づいてスキャッタリングを制限し、正確な配置を実現します。
- ‘Look at’ コントロール: インスタンス(配置オブジェクト)を特定のターゲットオブジェクトの方向に向かせることができ、群衆や標識の作成に最適です。
- 組み込みの分布マップ: カスタムマップ不要で、リアルなパターンを即座に生成します。
- Scatter Colorテクスチャ: ホストジオメトリのテクスチャに基づいて、スキャッタリングされたインスタンスを色付けする新しいテクスチャです。
- Cosmosとの連携: Chaos Cosmosからすぐに使えるScatterプリセットを直接追加できます。

Gaussian Splats Clipping
3Dスキャンの統合がさらにシームレスになりました。新しいクリッピング機能により、3Dスプラット(点群データ)をデザインツール内で直接トリミングし、不要な部分を簡単に除去できます。
除去した部分を3Dモデルと置き換えることで、周囲のジオメトリと完璧に調和させ、統一感のある洗練された結果を得られます。

露出レイヤーの強化
V-Rayフレームバッファ(VFB)内の露出レイヤーに、写真編集ソフトのような新しいコントロールが追加されました。
「ホワイト」「ブラック」「ハイライト」「シャドウ」のスライダーを使って、画像の特定のトーン範囲を精密に調整できます。これにより、白飛びを抑えつつ明るい部分を強調したり、暗部のディテールを潰せずに引き出したりと、より芸術的なライティング調整が可能になります。

スポイトツール
V-Rayカラーピッカーに内蔵された新しいスポイトツールを使えば、参照画像やウェブページなど、画面上のどこからでも瞬時に色をサンプリングできます。
さらに、グラデーションテクスチャでは、参照写真の上をドラッグするだけで複数の色を抽出し、シーンのコンテキストに合ったカスタムグラデーションを簡単に作成できます。

ワークフローの改善
高度なテクスチャランダム化
アップグレードされたMulti-Subテクスチャで、マテリアルのディテールとバリエーションを強化します。
新しい「確率コントロール」で各テクスチャの出現頻度を微調整したり、複数のマップを一括で読み込んだりできます。UVW配置テクスチャによるランダムな反転やミラーリングと組み合わせることで、繰り返しのない、豊かで信憑性のあるマテリアルを最小限の労力で作成できます。

合理化された草と水のセットアップ
V-Rayの水と草のセットアップは、新しいプリセットシステムを搭載しました。
直感的でアニメーション対応のコントロールを備えたリアルな水から、スマートなプリセット、ガイド付きマテリアル、最適化されたパフォーマンスを備えた自然な草まで、初心者でも数回のクリックで素晴らしい結果を得ることができます。一方、プロは高度なカスタマイズを自由にコントロールできます。

Water Texture & Strand Sampler Texture
新しいプロシージャルな「Water Texture」は、複雑な設定なしでリアルな波のパターンを簡単に生成します。
また、「Strand Sampler Texture」を使えば、ファーや髪の毛の筋に沿って、または筋ごとにランダムに色を変化させ、より自然なカーペットや芝生を表現できます。


その他
- アセットプリセット:マテリアル、テクスチャ、ファーなどのアセットに、すぐに使える設定プリセットが組み込まれました。ワンクリックで定評のある設定を適用できるため、ワークフローをすぐに開始でき、時間を節約しながら高品質な結果を迅速に達成できます。特に、リアルな水面や草を簡単に作成できる専用プリセットも用意されています。
- Chaos Cosmosからの複数アセットインポート:ワークフローをさらにスムーズにし、デザインプロセスを高速化するため、Chaos Cosmosから複数のアセットを一度にインポートできるようになりました。
その他のアップデート
ガウススプラットのビューポートプレビュー(SketchUp)
調整可能なポイント サイズと改善された生成パフォーマンスを備えた詳細なカラー化されたポイント クラウド ビューを取得し、より高速で鮮明なプレビューが表示されるようになりました。
Chaos Cloud の改善
Chaos Cloudのインフラがアップグレードされ、GPUレンダリングが大幅に高速化し、コスト効率も向上しました。24GBのGPUメモリに対応し、より大規模で複雑なシーンも効率的にレンダリングできます。
V-Ray GPU の改善
V-Ray GPUは、Gaussian Splatsレンダリング、新しいNight Sky、V-Ray Luminaireをサポートしました。また、GPUコースティクスも改善され、光の分散表現に対応し、メモリ使用量とパフォーマンスが向上しています。
ソフトウェア固有のアップデートと改善点
- SketchUp版の主な改善点
- SketchUp 2026への対応が追加されました。
- Enscapeがインストールされた環境で発生していた、Two-Point Perspectiveモードでのクラッシュやハングアップが修正されました。
- Rhino版の主な改善点
- Grasshopper連携が強化され、V-Ray Proxy SceneコンポーネントにRhinoシーンを直接参照する「Get Scene from Rhino」オプションが追加されました。V-Ray Graphコンポーネントの操作性も改善されました。
- アニメーションプラグイン「Bongo」の名前付きビューアニメーションやオブジェクトモーフィングに対応しました。また、Bongoアニメーションのフレーム範囲レンダリングに関する問題も解決されています。
- RhinoのバッチレンダリングウィンドウからのCloud Batch送信に関する複数の問題が修正されました。
- Revit版の主な改善点
- Appearance Managerでファミリ(オブジェクト)のレンダリング時の表示/非表示を切り替えられるようになり、Gaussian Splatsのクリッピングに使用するオブジェクトなどを隠す際に便利になりました。
- Revitの人工照明の外観に関する問題や、非ラテン文字(日本語など)の使用に関する問題が修正されました。
- VFB履歴でプロジェクトパスを使用するオプションが正常に機能するようになりました。
価格とシステム要件
V-Ray 7 は、Windows 10、11で動作する、、Autodesk Revit 2022以降、SketchUp 2021以降、Rhino 7 -9( WIP)で利用できます。
詳しいシステム要件はこちらから(Revit / SketchUp / Rhino)
新しいライセンスの種類と価格は以下の通りとなります。
| プラン | 月額 | 年間 | 3年 | 含まれる製品 |
|---|---|---|---|---|
| V-Ray Solo 基本的なV-Ray機能とCosmosライブラリを利用可能。個人ユーザーや単体プロジェクト向け。 | ¥12,200 | ¥74,400 | – |
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| V-Ray Premium Soloの内容に加え、クラウドレンダリングや高度なシミュレーションツールが含まれる。プロフェッショナル向け。 | ¥17,900 | ¥106,800 | ¥320,400 |
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| ArchViz Collection or M&E Collection Premiumの内容に加え、リアルタイムビジュアライゼーション(Vantage)やキャラクターアニメーション(Anima)も含む | – | ¥176,400 | ¥529,200 |
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※ライセンスにはすべての統合プラグインが含まれています。
その他ライセンスの価格や詳細の確認はこちらから
V-Ray 7 update 2 for SketchUp, Rhino, and Revit brings one-click perfection
























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