specoolar氏によるBlenderアドオン「AutoBlend」の紹介です。
AutoBlend とは
AutoBlend は、スクリーン空間でオブジェクト同士を簡単かつ自然にブレンド(融合)させるためのBlenderアドオンです。
このアドオンは、BlenderのコンポジターとCryptomatte技術を活用しており、メッシュやマテリアルを直接編集する必要することなく利用することができます。レンダリング後のポストプロセスエフェクトとして機能するため、シーンの複雑さや既存のマテリアル設定に影響を受けません。
EEVEEとCyclesの両方で動作し、透明なマテリアルを除くすべての種類のマテリアルで、オブジェクトの数に制限なくブレンドを適用できます(EEVEEではビューポートでのリアルタイムプレビューが可能)。
主な特徴
- ポストプロセスエフェクトとして機能するため、シーンの複雑さや既存のマテリアル設定に依存しません。
- メッシュやマテリアルを直接編集する必要はなく、ブレンドしたいマテリアルを選択するだけで適用できます。
- EEVEEとCyclesの両方のレンダリングエンジンに対応しています。(ただし、ビューポートでのリアルタイムプレビューはEEVEEのみサポート)
- 透明なマテリアルを除き、どのような種類のマテリアルでも、オブジェクトの数に制限なくブレンドすることが可能です。
インストールと使用方法
まず、Blender 4.5以降のバージョンを使用していることを確認してください。
インストールは他のアドオンと同様で、ダウンロードしたzipファイルをそのままBlenderの画面にドラッグ&ドロップするだけで完了します。
インストールが完了すると、3Dビュー右側のNパネルに以下の様なパネルが追加されます。

「Setup Auto Blend」ボタンを押すと、シーンに必要な設定変更が自動的に行われ、コンポジット用のノードがセットアップされます。
セットアップ後のパネル表示は以下のようになります。

設定項目
Blend Distance:ワールド空間におけるブレンドの距離を調整します。
Max Size:スクリーンサイズに対するブレンド距離の最大値をパーセンテージで指定します。例えば「1%」に設定すると、ブレンド距離は画面サイズの1%を超えなくなります。(値を大きくすると計算負荷が上がります)
Thickness Scale:深度情報に基づいてブレンドの度合いを調整します。望ましい結果が得られるまでこの値を試してみてください。
Mirror factor:エッジをどの程度ミラーリング(反転)させるかを調整します。「2」で1:1のミラーリングとなり、ほとんどの場合この値を変更する必要はありません。
ブレンドさせたいオブジェクトを選択し、Autoボタンをすことでそのオブジェクトにブレンド効果を追加できます。
重要事項
- この機能はオブジェクト自体ではなく、選択したオブジェクトのマテリアルを割り当てます。そのため、同じマテリアルを使用している他のオブジェクトもブレンド対象となります。
- ブレンドを適用するには、対象オブジェクトに何らかのマテリアルが割り当てられている必要があります。
- BlenderのCryptomatteはマテリアルを名前で識別します。マテリアル名を変更した場合は、再度割り当て直す必要があります。
- 透過マテリアルには対応していません。
- スクリーン空間で処理するエフェクトの特性上、他のオブジェクトに遮られた際にブレンド部分が途切れたり、ブレンド距離を大きく設定しすぎるとちらつきが発生したりする可能性があります。そのため、ブレンド距離は小さめに設定することが推奨されます。
- この効果はゲームエンジンにエクスポートしたり、テクスチャとしてベイクしたりすることはできません。
価格とシステム要件
AutoBlend は、Blender 4.5以降のバージョンが必要です。
価格は15ドルです。
セール情報
リリース記念で10月1日まで(現地時間)30% オフの10.50ドルとなっています。

























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