2025年7月17日(現地時間)- Dimension 5 は、建築ビジュアライゼーション向けリアルタイムレンダリングツールの最新アップデート D5 Render 2.11のリリースを発表しました。
新機能ハイライト
この最新リリースでは、10以上のAI搭載機能、よりスマートなレンダリングツール、そして建築家、デザイナー、3Dアーティストがより速く、より楽に作業できるように設計された主要なアップグレードが導入されています。
インテリジェントで気候に適応した景観作成から、ワンクリックでのマテリアル作成、完璧にスケーリングされた平行投影ビューまで様々な新機能が追加されています。
新しいAI機能
AI Agent
デザインの新しいクリエイティブパートナーとして AI Agent という新機能が追加されました。
AI Agent は、スマート植栽 (SmartPlanting)、植栽リスト (Plant Schedule)、D5 Botを機能をもち、プロジェクトを30%程度早く完了させることができるとされています。
スマート植栽 (SmartPlanting)
スマート植栽を使用すると、ワンクリックで現場特有で気候に適応した景観を生成できます。
緑豊かな多年草の庭園、鮮やかな季節の花々、またはミニマリストな葉の構成の3つのスタイルの景観を簡単に作成することが可能です。
植栽リスト (Plant Schedule)
AIが生成したシーンから名前、サイズ、分類、数量を含む完全な植物リストを簡単にエクスポートできます。
植物の見積もりフォームをアップロードすると、関連コストも計算してくれます。

D5 Bot
ワークフローで行き詰まったときには、D5 Bot がいつでも対応してくれます。
これはアプリ内のAIアシスタントで、即座に回答、トラブルシューティングのヒントなどソフトウェアの使用に関する質問に迅速に回答してくれます。

AI PBR Material Snap
新しい AI PBR Material Snap は従来のマテリアルワークフローとは異なる新しい機能です。任意の参照画像(最大6K解像度)をアップロードし、特定の領域を選択すると、D5が瞬時に高品質なPBRマテリアルを生成することができます。
生成されたマテリアルは現在のプロジェクトに適用でき、ローカルライブラリに保存することもできます。
さらに、D5アセットライブラリから視覚的に類似したマテリアルをおススメしてくれるので、マテリアルを見つけるのにも役立ちます。
AI雰囲気マッチの強化とポストAIの最適化
AI雰囲気マッチ(AI Atmosphere Match)の改善
最新のD5 Render 2.11では、AI雰囲気マッチ (AI Atmosphere Match) 機能が大幅にアップグレードされ、より正確な照明調整を行えるようになりました。
この機能は、プロの写真家が使うような高度な画像処理技術をAIが学習しているため、参照画像とシーンの雰囲気を非常に高い精度で一致させることができます。さらに、新しいAIスマート参照推奨機能 (AI Smart Reference Recommendation) を使えば、現在表示している画面の雰囲気に合わせて、ライブラリから最適なプリセット画像を自動で提案してくれます。
新搭載のAI強度スライダー (AI Intensity Slider) を使えば、雰囲気マッチングの適用度合いを細かく調整し、より自分好みの仕上がりにすることが可能です。
最適化されたポストAI(Post-Ai)
一方、レンダリング後の画像補正機能も強化されています。最適化されたポストAI (Optimized Post-Ai) 機能がアップデートされ、新たにテクスチャ強度スライダー (Texture Strength Slider) が追加されました。これにより、画像のディテールを自由に強調できます。
画像の不要な部分を消去するAIインペインティング (AI Inpainting) や、画像のスタイルを変換するAIスタイル転送 (AI Style Transfer) のAIモデルも最適化され、処理がより速く、高品質になりました。加えて、新しい「スマート再描画 (Smart Redraw)」テンプレートを使えば、あらゆる種類のコンテンツの編集がより簡単になります。

平行投影
新しい 平行投影 (Parallel Projection)を使えば、遠近法の歪みなしに、正確にスケーリングされた図面を作成できます。
平面図、立面図、断面図、またはアクソノメトリックビューを準備する場合でも、平行投影はそれを簡単にします。ワンクリック(ショートカット P)で、遠近法ビューからクリーンで歪みのない正投影ビューに切り替えることができ、技術的なプレゼンテーションやデザインレビューに最適です。これにより、正投影ビジュアルを作成するためだけに外部のCADツールに頼る必要はなくなりました。
よりスムーズなシネマティクスとスマートなライティング
カメラターゲット
アニメーションを簡単に作成するためのカメラターゲット機能が追加されました。
この機能はVideo > Shot Inspector で利用可能で、カメラを選択した点にロックし、一定の手動調整なしで、軌道やカーブの動きに対してスムーズでプロフェッショナルなショットを作成できます。
新しいディスクライト
円形の平面から放射される光をシミュレートし、柔らかく均一な照明効果を生み出すディスクライト (Disc Light)が追加されました。
他にも以下のようなライトの改善が行われています。
- 矩形ライト (Rect Light)とストリップライト (Strip Light)に指向性が追加
- ポイントライト (Point Light)、ストリップライト 、矩形ライト、ディスクライトにIESコントローラー、「IES強度を適用 (Apply IES Intensity)」オプションが追加。さらにD5 LiveSync for 3ds Maxを使用して、CoronaライトとフォトメトリックライトのIESプロファイルを同期できるようになりました。
- テージライト (Stage Light)の詳細な光線数の上限を最大256に設定可能に
リアルタイムパストレーシングが正式版に
2.11からのデフォルトGIソリューションであるリアルタイムパストレーシング (Real-time Path Tracing)が、アルファ版から正式版にアップグレードされ、効率が大幅に向上し、より実用的な機能が利用可能になりました。

より速いシーン設定のためのプロシージャルツール
高度なブラシ
プロシージャルコンテンツ生成 (Procedural Content Generation)を活用した高度なブラシ (Advanced Brush)が導入され、植生ペイントをより効率的に行えるようになりました。
異なるマテリアル/モデル上でフリーハンドでエリアをペイントし、ワンクリックで植生を配置できます。植物、自然プリセット、厳選されたコンテンツが自動的に散布され、手動配置の時間を何時間を節約することができます。
カスタムパスツール
トップツールバー > パスツール (Path Tool)にカスタムパス (Custom Path)が追加されました。
カスタムパスツールを使用すると、任意のパスに沿ってモデルを配置することができます。さらに、将来のプロジェクトで再利用可能なプリセットとして保存することが可能です。
シーンリスト のグループ管理
シーンをグループ化、名前変更、ドラッグ&ドロップし、パラメータを一括適用できるようになりました。
また、ワンクリックでグループ全体をレンダリングすることもできます。
ワークフローの改良
2.11の焦点はAIとレンダリング品質にありますが、微妙なワークフローの改良やプラグインのアップデートも行われています。
より速いフレーム生成は応答性を向上させ、ファイル形式のサポートの拡大によりインポートがしやすくなりました。さらに、LiveSyncプラグインが強化されたことにより、モデリングソフトウェアとD5間のよりスムーズな接続を実現しています。
D5 for Teams向け新機能
Cesium 統合
D5 2.11は、作品のプレゼンテーションと共有の方法も強化されました。
新しいCesium統合を使用すると、デザインを現実世界の場所に配置できます。地図上でサイトを選択するか、座標を入力すると、D5が正確な地形と周辺環境を生成してくれます。
これにより、プロジェクトは実際の環境にシームレスに収まり、クライアントがスケールやコンテキストを理解しやすくなります。
XR Tour
XR Tourは、D5 Renderが提供するエンドツーエンドの3Dガウススプラッティングサービスで、共有可能でインタラクティブなオンライン3Dモデルの作成を支援します。
XR Tour を使用すると、クライアントがデザインの中に仮想的に足を踏み入れることができる没入型のウォークスルーを作成できます。高解像度の6Kおよび8Kビデオ出力は、最大のスクリーンでもビジュアルが非常にクリアです。
リアルタイムレンダリングと組み合わせることで、これらのツールはクライアントレビューをよりインパクトのあるものにし、プレゼンテーションをより記憶に残るものにします。
スマートなエコシステム:D5 Launcher & Lite
新しいD5 Launcherが導入されました。これは従来のウェルカムページに代わるもので、シーンを開くと自動的にシステムトレイに最小化され、アクセスしやすさを保ちながらワークフローをスムーズにします。
新しいD5 Launcherは、D5 Render、D5 Lite、およびすべての同期プラグインをインストール、更新、管理するためのオールインワンハブであり、最新のニュースやアップデートも入手できます。
今後のアップデートで、さらに多くのD5ツールやリソースが順次統合される予定です。
D5 Liteは、モデリングツールに直接組み込まれる軽量なAI+レンダリングプラグインです。スケッチから最終プレゼンテーションまで、途切れなくデザインとビジュアル作成をサポートするのが特徴です。D5 Liteは、SketchUp用に加え、より多くのDCC統合が予定されており、Mac版(AI機能のみ)は2025年後半に計画されています。D5 Launcher からウェイトリストに登録することができます。
さらに、3DアセットプラットフォームであるD5 Worksでは、クリエイターが自分のモデルをアップロードして販売できるようになり、高品質なアセットがこれまで以上に手頃な価格でアクセスしやすくなっています。
その他の新機能
以下は上記の新機能を含む新機能リストとなっています。
D5 Launcher
- ウェルカムページをD5ランチャー (D5 Launcher)にアップグレード
AI
- AIエージェント (AI Agent)
- スマート植栽 (SmartPlanting)
- 植栽リスト (Plant Schedule)
- D5 Bot
- AI PBRマテリアルスナップ (AI PBR Material Snap)
- 強化されたAI雰囲気マッチ (Enhanced AI Atmosphere Match)
- 最適化されたPost-AI (Optimized Post-Ai)
レンダリング (Rendering)
- リアルタイムパストレーシング (Real-time Path Tracing)をアルファ版から正式版にアップグレード
- 平行投影 (Parallel Projection)を完全サポート
- ビュー整列ツール (Align Views Tool)
- オービットモード (Orbit Mode)でのオービット中心アイコン
- 自動露出 (Auto-exposure)の露出補正 (Exposure Compensation)
- ディスクライト (Disc Light)
- 矩形ライト (Rect Light)とストリップライト (Strip Light)に指向性 (Directionality)が追加
- ポイントライト (Point Light)とエリアライト (Area Lights)にIES照明が追加され、IES強度をサポート
- ステージライト (Stage Light)の詳細な光線数の上限を最大256に設定可能に
- FSRフレーム生成 (FSR Frame Generation)を統合
機能 (Features)
- 高度なブラシ (Advanced Brush)
- 強化されたスキャッター制御 (Enhanced Scatter Control)
- カスタムパス (Custom Path)
- シーンリスト (Scene List)のグループ管理
- ビデオショット用のカメラターゲット (Camera Target)
- クラッシュ後にバックアップを開くプロンプトを追加
- 直接インポート可能なフォーマットを追加
- .abcファイルのパフォーマンスを最適化
ワークフロー (Workflow)
- D5 LiveSync for SketchUpを最適化
- D5 LiveSync for 3ds Maxを最適化
- D5 LiveSync for Archicadにグループエクスポート (Group Export)を追加
- D5 Sync for BlenderがBlender 4.3/4.4/4.5をサポート
- D5 Sync for Cinema 4DがCinema 4D 2025をサポート
- D5 Sync for RevitがRevit 2026をサポート
D5 for Teams
- Cesium連携 (Cesium Integration)
- XRツアー (XR Tour)
- ビデオ出力で6Kおよび8K解像度をサポート
- ワークセット (Workset)を最適化
価格とシステム要件
D5 Render は、DXRをサポートするWindows v1809以降で利用できます。少なくともNVIDIA GeForce GTX 1060 6GBが必要となります。より詳しいシステム要件やビデオカードでのパフォーマンス比較の確認はこちらから
価格は、Proライセンスが38ドル/月または360ドル/年 、2名以上のチーム向けライセンスが75ドル/月または708ドル/年です。 無料のCommunityライセンスも用意されており、アセットライブラリなどへのアクセスが制限されますが、無料で使用できます。
| ライセンス | 月額料金 | 年間料金 | 機能 |
|---|---|---|---|
| Pro | 38ドル | 360ドル | 全機能利用可能 |
| TEAMS (2名以上) | 75ドル | 708ドル | 全機能利用可能 |
| Community | 無料 | 無料でダウンロードして無期限に使用できますが、商用目的で使用することはできません。 | |
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