2025年6月12日(現地時間) – Adobe は、動画編集ソフトウェア Premiere Pro の2025年6月アップデート(バージョン25.3)のリリースを発表しました。
新機能ハイライト
このアップデートでは、検索パネルでの高度なフィルタリング、シーケンスタブのラベルカラーなどの新機能が追加されました。
検索パネルでの高度なフィルタリング
大規模なプロジェクトでは、特定のクリップやアセットを探すだけで多くの時間を費やすことがあります。今回のアップデートで搭載された「高度なフィルター機能」は、この課題を解決する機能で、高度なフィルタリングを使用して特定のクリップやアセットをすばやく見つけることができます。
検索パネルに新設されたこの機能では、ファイルの種類、フレームレート、ステータス、ラベルカラーといったメタデータに基づいた最大8つの異なるルールを組み合わせて、複雑な検索条件を作成できます。
これにより、膨大な素材の中からでも、必要なクリップだけを素早く、かつ正確に絞り込むことが可能になります。

シーケンスタブのラベルカラー
複数のシーケンスを並行して作業する複雑なプロジェクトにおいて、目的のシーケンスをすぐに見分けるのは意外と手間がかかるものです。
新機能「シーケンスタブのラベルカラー」は、各シーケンスのタブに任意の色を設定できるようにする機能で、プロジェクト内の様々なシーケンスを視覚的に区別できます。
これにより、タイムラインの視認性が大幅に向上し、異なるバージョンのシーケンスや、特定の作業内容ごとに色分けするなど、直感的に管理するのに役立ちます。

DNxHR/HDとPNGの扱いが向上
DNxHR、DNxHD、PNG のデータ範囲とカラーメタデータの処理が改善されました。
自動データ範囲検出
Premiere Pro では、埋め込まれたメタデータに基づいて DNxHR/DNxHD(MXF 形式)および PNG ファイルを読み込む際に、正しいデータ範囲(狭い/リーガル/ビデオまたはフル/拡張)を自動的に検出して適用するようになりました。 この機能はビット深度に依存しません。
スーパーホワイトとサブブラックの保存
ビデオレンジのファイルを読み込んだ際に、従来失われがちだった範囲外の信号値(スーパーホワイト、サブブラック)が保持されるようになり、より豊かな階調表現が可能になりました。
カラーメタデータのサポート強化
CICP タグ付けされたメタデータを含む PNG 静止画が、Premiere Pro のカラーマネジメントシステム内で正しく変換され、管理されるようになりました。
書き出しの機能強化
- 書き出しのカラースペースの選択:DNxHR、DNxHD および PNG の書き出しで、書き出し設定/ビデオ/詳細から手動でカラースペースを選択できるようになりました。

- PNG のメタデータ:オプションで、書き出し設定/ビデオ/詳細の下にあるディスプレイのマスタリングとカラーライトレベルのメタデータを含めるを有効にして、PNG の書き出し中にディスプレイカラーボリュームのマスタリングとコンテンツライトレベルを埋め込みます。

最新GPU「NVIDIA Blackwell」に対応
Premiere Proは、NVIDIAの最新GPUアーキテクチャ「Blackwell」に正式対応しました。これにより、4:2:2ビデオ形式の再生パフォーマンスが大幅に向上します。
4:2:2は、一般的な4:2:0に比べて色情報を2倍持ちながらファイルサイズはわずかな増加に留まるため、緻密なカラーグレーディングやクロマキー合成、鮮明なテロップ表現に最適な形式です。NVIDIA Blackwell GPUを搭載した環境のユーザーは、この恩恵を最大限に受けることができます。
※この機能は英語版のリリースノートにのみ掲載されていました(日本語版ではベータ版のままとなっています。)ので要確認。
ベータ版の機能
Premiere Pro (Beta)版では、オーディオ編集の操作性を向上させる「ライブ波形編集」機能がテストできるようになりました。
ライブ波形編集
「ライブ波形編集」機能では、クリップの音量調整やオーディオエフェクトの適用を行うと、その変更がオーディオ波形にリアルタイムで反映されるというものです。
編集結果が即座に視覚化されるため、より精密で直感的なオーディオ編集をタイムライン上で直接行えるようになります。

その他
- Intel NPU 対応 Audio Category Tagger(継続):IntelおよびMicrosoftとの連携により、Audio Category TaggerはDirectMLを使用してIntelのNPUをオプションで利用できるようになりました。これにより、GPUをコア編集タスクに解放し、パフォーマンスを向上させ、複雑なAIワークフローにおける遅延を軽減します。NPU-GPU並列化により、Audio Category Taggingプロセスが高速化され、より迅速な結果が得られます。
価格とシステム要件
Premiere Pro は、Windows 10(64 ビット)V20H2 以降、macOS Monterey(バージョン 12)以降で利用できます。
より詳しいシステム要件はこちらから
単体プランの価格は以下の通りです。
- 年間プラン, (月々払い) — 3,280 円/月(税込)
- 年間プラン, (一括払い) — 34,680 円/年(税込)
- 月々プラン — 4,980円 /月(税込)
























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