Dedouze氏とSamuel Bernoux氏が共同で開発したBlenderアドオン「Simple Animation Graph」の紹介です。
Simple Animation Graphとは
「Simple Animation Graph」は、オブジェクトやボーンの軌跡を描き、その軌跡上に間隔をトレースして「アニメーション化」ボタンを押すだけで、あっという間にアニメーション化できる2Dアニメーションの楽しさと3Dのパワーを一つに融合させたBlenderアドオンです。
アニメーションのブロッキング段階はもちろん、最終的な仕上げにも役立ちます。
■主な特長
- 直感的な軌跡描画: オブジェクトの移動経路や回転の軌跡を、ビューポート上に直接ペンで描くように指定できます。
- 簡単タイミング調整: 描いた軌跡上に、キーフレームとなるポイントを「チョンチョン」と打つだけで、動きの緩急をコントロール。
- 簡単アニメーション化: 描いた軌跡とタイミングから、ワンクリックでアニメーションを自動生成します。
- 相対的な軌跡指定: オフセットを保ったままアニメーションを生成できるので、オブジェクトの正確な中心から描き始める必要はありません。
- 回転と移動の個別アニメーション: 位置のアニメーションを作成後、同じように回転のアニメーションを重ねて作成可能。
- カーブ編集による微調整: 生成された軌跡を後からカーブとして編集し、より細かなニュアンスを加えることもできます。
- 補間方法の選択: 「コンスタント(カクカクした動き)」、「リニア(直線的)」、「ベジェ(滑らか)」など、表現に合わせた補間方法を選べます。
- 軸コンストレイント: X, Y, Z軸を指定して、動きを特定の軸に制限できます。
現在でもアニメーションプロジェクトに役立つほとんどのツールが搭載されていますが、今後のバージョンに向けて多くの改善アイデアがあるとのことです。
使い方
インストール方法
- アドオンの .zip ファイルをフォルダに保存します。
- Blenderを開き、[編集] > [プリファレンス] > [アドオン] へ進みます。
- 上部にある [インストール] ボタンをクリックします。
- フォルダを参照し、.zip ファイルを選択します。「Animation: Simple Animation Graph」のチェックボックスを有効にします。
- アドオンは、3Dビューポートの右側にある縦型メニュー(ショートカットキー「N」)の「Animation」タブに表示されます。
アニメーションの作成

- オブジェクトまたはボーンを選択: オブジェクトモードでオブジェクトを選択するか、ポーズモードでボーンを選択します。
- アノテーションツールを選択:
- ケースA (空間に軌跡を描く場合): アノテーションの配置を「3Dカーソル」に設定し、カーソルを選択したオブジェクトまたはボーンに合わせます (Shift + S > 「カーソルを選択物へ移動」またはアドオンのツールセクションにあるショートカット「カーソルを選択物へ移動」を使用)。
- ケースB (3Dサーフェス上に軌跡を描く場合): アノテーションの配置を「サーフェス」に設定します。

- 軌跡を描画: 現在のフレームに他の描画済みアノテーションがないことを確認してください (既存のアノテーションを削除するには、アドオンのツールセクションにある「アノテーションフレームを削除」を使用できます)。
- 回転をアニメーション化する場合: オブジェクトの周りを回るように軌跡を描きます。
- 位置をアニメーション化する場合: オブジェクトから目的地までの方向をトレースします。アドオンで「相対的な軌跡」が有効になっている場合、オブジェクト/ボーンの中心から正確に描画を開始する必要はありません。アニメーションは、オブジェクトと軌跡の最初の交点との間のオフセットを維持します。
- 軌跡上に小さな交点をトレース:
- 重要:
- 軌跡と交点を描画している間はビューを回転させないでください。これにより、交点が誤った距離に配置されます。
- アニメーションのキーフレームはこれらの交点にのみ生成されることに注意してください。
- 交点のない軌跡の部分は考慮されません。
- 重要:

- アドオンを開き、アニメーション化: アドオンを開きます (ビューポート右側の縦型メニューの「Animation」タブ)。「Animate Position(位置をアニメーション化)」(デフォルトショートカット: Alt+Shift+A) または「Animate Rotation(回転をアニメーション化)」(デフォルトショートカット: Alt+Shift+R) を押します。アニメーションを再生して結果を確認します。
- 位置と回転の同時アニメーション: まず位置をアニメーション化する全プロセスに従い、次に生成されたアニメーションの最初のフレームに戻って回転をアニメーション化するプロセスに従います (最初のフレームでの位置からの動きを予測する必要があります)。
軌跡の編集
- Ctrlキーを押しながら描画することで軌跡の一部を消去したり、アドオンのツールセクションにある「アノテーションフレームを削除(remove annotation frame)」を使用したりできます。
- アニメーション化する前に軌跡のポイントを編集するには:
- アドオンパネルで、「Edit Trajectory」>「Edit Trajectory as Curve」を選択します。
- 編集モード中にカーブのポイントを編集します。ポイント間の線の形状は考慮されないことに注意してください。キーフレームはカーブのポイントにのみ生成されます。
- 「Animate Position」または「Animate Rotation」を押します。

speed/durationと補間の設定について
- アニメーションの合計デュレーション(By Total duration)または各キーフレームのデュレーション(By step)を選択できます。デュレーションはフレーム数で指定します。
- 注意: 軌跡上に多くの交点を描画すると、最終的なアニメーションが合計デュレーションを数フレーム超える場合があります。

- 補間オプション: ストップモーションスタイルのアニメーションには「コンスタント」を、スムーズなアニメーションには「リニア」または「ベジェ」を選択します。

詳細設定
- 3Dカーソルを自動更新: アドオンでアニメーションを生成した後、新しいオブジェクトの位置に3Dカーソルを自動的に移動します。これにより、複数のアニメーションをより迅速に生成できます。
- 相対的な軌跡: アニメーション化する必要のあるオブジェクトから任意の距離で軌跡を描画できます。動きは、オブジェクトと軌跡の間のオフセットを考慮して計算されます。

- 軸の制限: 選択した軸のみにアニメーションを制限できます。「軸をプレビュー」を押すと、アクティブなオブジェクト/ボーン上のアクティブな軸の表示を確認できます。
- Blenderの編集メニュー > プリファレンス > アドオン > 「Simple Animation Graph」を検索することで、アドオンのショートカットを変更することもできます。
- 最後に、軌跡の色を変更して見やすくすることもできます。色はビューポートのアノテーショントップメニューで編集できます。

よくある間違い
- アニメーションを生成する前に、現在のシーンとフレーム位置に軌跡/アノテーションが1つしかないことを確認してください。
- 動きを制限したくない場合は、詳細設定でX、Y、Z軸すべてが有効になっていることを確認してください。
価格とシステム要件
Simple Animation Graphは、Blender 4.1 以降で利用できます。
価格は15 ユーロです。























コメント