Photoshop デスクトップ版 2025年4月アップデート（バージョン26.6）がリリース！オブジェクト選択ツールの強化、「画像を生成」の構成参照など

2025年4月24日（現地時間）- Adobe は、Photoshop デスクトップ版 2025年4月アップデート（バージョン26.6）をリリースしました。

新機能ハイライト
ベータ版の新機能
1. アクションパネルの改善
2. コンテキストタスクバーの削除ツール
価格とシステム要件

新機能ハイライト

今回のアップデートでは、選択ツールの精度向上、より直感的なカラー調整機能、そしてAIを活用した画像生成機能の強化など、日々のクリエイティブワークをさらに加速させる魅力的な新機能が搭載されています。

オブジェクト選択ツールの「ディテールを選択」機能

これまで手間がかかっていた人物の細かい部分の選択が、大幅に簡単かつ正確にできる新しい「ディテールを選択」機能が追加されました。

この機能を使えば、オブジェクト選択ツールで人物にポインターを合わせるだけで、髪の毛、顔のパーツ（目、鼻、口など）、さらには帽子や眼鏡といったアクセサリーまで、Photoshopが自動的に認識し、ピンポイントで選択範囲を作成できます。

もちろん、オプションバーの「人物を選択」ボタンから、検出されたディテールのリストを選んで選択することも可能です。

選択した後は、その部分だけの色や明るさを微調整したり、あるいは「生成塗りつぶし」を使って、背景と自然に馴染むように別の要素に置き換えたりすることが可能です。

「カラーを調整」機能と改善された色相/彩度パネル

新搭載の「カラーを調整」で画像全体のカラーバランス調整が、よりスピーディーかつ正確に行えるようになりました。

この機能では、画像内の主要な6つの色（赤、黄、緑、シアン、青、マゼンタ）の色相・彩度・明度を、カンバス上に表示されるコントロールを使って直感的に変更できます。

さらに、スポイトツールで特定の色をサンプリングし、その色だけをピンポイントで編集することも可能です。

「カラーを調整」には、コンテキストタスクバーやプロパティパネルから簡単にアクセスでき、同時に改善された「色相・彩度」調整パネル（より大きなスライダーとスウォッチ表示）と連携することで、従来よりも格段にスムーズで分かりやすい色調整作業を実現します。

「画像を生成」の構成参照設定

「画像を生成」に、「構成参照設定」が追加されました。これにより、お手本となる参照画像の構造やレイアウト（構図）を維持したまま、新しい画像を生成することが可能になります。

例えば、特定のバランスや視覚的な配置を持つ画像の構図を参考に、まったく新しい要素で画像を生成したい場合に非常に有効です。これにより、生成されるアセットのデザインやレイアウトに一貫性を持たせ、より意図した通りの結果を得やすくなります。

クラウド処理による「被写体を選択」/「背景を削除」

環境設定（編集メニュー／環境設定／画像処理）で、「被写体を選択」および「背景を削除」機能の処理方法として「クラウド」を選択できるようになりました。

クラウド処理を選択すると、アドビの強力なサーバー能力を活用することで、特に複雑なエッジ（動物の毛など）や微細なディテールを持つ被写体であっても、より高速かつ高精度に検出・選択できるようになります。切り抜き作業の精度とスピードがさらに向上します。

ベータ版の新機能

最新のPhotoshop（Beta）デスクトップアプリでは以下の機能が利用可能です。

アクションパネルの改善

「ウィンドウ」メニューから「アクション」を選択すると、再構成された新しいアクションパネルが表示されます。

Photoshopのこのパネルでは、現在開いている画像を分析し、おすすめの編集ステップ（アクション）を提案してくれます。提案されたアクションはワンクリックで適用でき、作業を効率化できるだけでなく、新しい編集テクニックを発見するきっかけにもなります。もちろん、従来通り他のアクションを検索して利用することも可能です。

コンテキストタスクバーの削除ツール

画像内の不要なオブジェクトを簡単に除去できる「削除」ボタンが、コンテキストタスクバーに追加されました。

除去したい範囲を選択してこのボタンをクリックするだけで、Photoshopが周囲と調和するように内容を置き換え、その結果を新しいレイヤーに生成します。（品質によっては生成AIコンテンツとなる場合があります）。ツールパネルの「削除ツール」を使っても同様に、不要な人物や電線、汚れなどを手軽に修正できます。

この「削除」ボタンや「削除ツール」を使用しても、生成クレジットは消費されません。