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Adobe Firefly がアップデート!画像・動画生成能力の向上、モバイル対応や外部AIモデル連携など

CGソフト

2025年4月24日(現地時間)- Adobe は、クリエイティブ生成AI「Adobe Firefly」の大規模アップデートを発表しました。

今回のアップデートでは、画像・動画生成能力の向上、モバイル対応や外部AIモデル連携などの新機能が多数搭載されました。

Adobe Firefly: The next evolution of creative AI is here

主な新機能は以下の通りです

「Firefly Image Model 4」と「Firefly Image Model 4 Ultra」が登場

今回のアップデートの目玉の一つが、より高品質な画像生成を可能にする次世代画像生成モデル「Image Model 4」と「Image Model 4 Ultra」の登場です。

これらは特にプロのクリエイターの要求に応えるべく設計されており、プロンプトへの忠実度が向上し、人物、動物、建築物などを、これまでにない精度、鮮明さ、そしてリアルさで描き出すことが可能になりました。

2つのモデルの特長は以下の通りです。

  • Image Model 4:クイックなアイデア出しや、日常のクリエイティブニーズに最適です。Image Model 4の特長は、高品質な画像を迅速かつ効率的に生成できる点です。シンプルなイラスト、アイコン、基本的な写真オブジェクトの作成に最適で、90%の一般的なクリエイティブ要件を高速かつ低コストでカバーします。
  • Image Model 4 Ultra:プロジェクトにディテールとリアルさが求められる場合は、Image Model 4 Ultraが最適です。このモデルは、フォトリアルなシーン、人物ポートレート、数人のグループ写真を自然で生き生きとしたルックでレンダリングできる点が特徴です。クリアなディテールが肝となるような、高度で複雑なプロジェクトに向いています。

Ultraモデルの追加により、Image Model 4は、クイックなアイデア検討用のものから完成度の高い納品用アセットまでの生成をカバーし、ニーズに最適なモデルを柔軟に選択できるようになりました。

さらに、「テキストから画像生成」機能におけるコントロールも強化され、美的フィルターの適用、特定のスタイルの選択、構図の正確な調整などが可能になり、クリエイティブなビジョンをより精密に反映できるようになりました。

「Firefly Video Model」の一般提供が開始

多くのユーザーに試用されてきた「Firefly Video Model」が、ベータ版期間を終了し、ついに製品版として一般提供が開始されました。これにより、商用利用が可能になっただけでなく、動画の品質も大幅に向上しています。

最新のモデルでは、フォトリアリズム、テキストのレンダリング、風景描写、視覚効果、トランジションなどが強化され、より詳細でリアルな動画コンテンツの制作が可能です。

解像度は最大1080pまで対応し、従来の16:9、9:16に加え、新たに1:1のアスペクト比もサポート。業界トップクラスのカメラコントロール機能も搭載しています。

また、「画像から動画生成」機能も改善され、元画像のディテールをより忠実に保持したまま、ダイナミックなビデオへと変換できるようになりました。

Firefly Premiumプランのメンバーは、この進化したVideo Modelを回数無制限で利用でき、クリエイティブな挑戦を制約なく追求できます。

Fireflyの新機能でクリエイティブツールキットを拡張

今回のアップデートでは、クリエイティブワークフローをさらに効率化し、アイデア創出を加速する新しいツールも追加されました。

テキストからベクター生成

「モダンなロゴ」「フラットデザインのアイコン」といったシンプルなテキストプロンプトを入力するだけで、アイコンから複雑なパターンまで、編集可能なベクターグラフィックを迅速に生成できるようになりました。

「テキストからベクター生成」を使用すると、さまざまなスタイルやバリエーションを簡単に試すことができ、デザインプロジェクトの立ち上げや、独自のグラフィック作成を大幅に効率化できます。

Firefly ボード (Beta)

昨年の発表で触れられていたProject Conceptが、「Firefly ボード」として発表されました。

これは、チームでの共同作業やコンセプト開発のための新しいキャンバスで、生成AIを活用しながら、ムードボードやストーリーボードを作成し、リアルタイムでアイデアを共有、整理、共同編集できます。クリエイティブなブレインストーミングからコンセプト固めまでを、一つの場所でシームレスに行うことが可能です。

Firefly ボードでは、3つの活用方法が想定されています。

  • ムードボード:同じスペースでムードボードとコンセプトプレゼンテーションを作成し、異なるクリエイティブな方向性を簡単に探求できます。
  • ストーリーボード:無限のキャンバスは必要な構造を自由に調整でき、あらゆる種類のビジュアルストーリーテリングに最適です。
  • クリエイティブブレインストーミング:アートボードにコンテンツを配置し、チーム、クライアント、関係者と共有・協業。視覚的に多様なアイデアを探索し、共同で磨き上げます。

このダイナミックなマルチプレイヤー環境は、スムーズなコラボレーションを促進し、インスピレーションを途切れさせないように設計されています。

この機能を利用するにはウェイトリストに登録し、プライベート ベータ版への限定アクセスを取得する必要があります。

最新バージョンのAdobe Firefly web版でAdobe以外のAIモデルが利用可能に

クリエイティブコミュニティからの要望に応え、Adobe Firefly内でアドビ以外のサードパーティ製AIモデルが利用可能になります。

第一弾としてGoogle Imagen3、Veo2、OpenAI GPT(画像生成)、Flux 1.1 Proなどが統合され、今後もfal.ai、Runway、Pika、Luma、Ideogramなどのモデルが追加される予定です。

これにより、Firefly独自の高品質で安全なモデルに加え、外部モデル特有のスタイルや機能をプロジェクトに応じて柔軟に選択できるようになります。どのモデルを使用したかは常に透明性をもって表示され、コンテンツクレデンシャルによって確認可能です。

iOSおよびAndroid向けにAdobe Firefly モバイル版が登場へ

Adobe FireflyのモバイルアプリがiOSおよびAndroid向けに近日登場予定です。

このモバイルアプリを使えば、外出先でも思いついたアイデアをすぐに高品質な画像や動画に変換できます。

プロレベルかつ商用利用可能なコンテンツを、場所を選ばずに作成可能。もちろんCreative Cloudとの連携により、モバイルで始めた作業をデスクトップでスムーズに引き継ぐこともできます。

倫理的なAI開発に対する私たちの取り組み

Adobeは、Fireflyの開発において責任あるAI倫理原則を一貫して重視しています。モデルのトレーニングには、Adobe Stock、パブリックドメイン、ライセンス許諾を受けたコンテンツなど、権利関係がクリアで安全なデータのみを使用しています。これにより、Fireflyが生成するコンテンツは、視覚的に優れているだけでなく、知的財産権に配慮しており、プロフェッショナルな商用利用においても安心して利用できるとしています。

生成されたすべてのコンテンツには「コンテンツクレデンシャル」が付与され、その来歴と透明性が確保されます。

利用について

2025年2月にFireflyプランが発表されましたがPremiumプランが新たに追加されています。

新しいラインナップは以下の通りです。

機能/プラン名Adobe Firefly StandardAdobe Firefly ProAdobe Firefly Premium
年間価格(税込)15,780 円/年47,780 円/年316,780 円/年
月額価格(税込)1,580 円/月4,780 円/月31,680 円/月
月間生成クレジット2,000 クレジット7,000 クレジット50,000 クレジット
クレジット用途例 (目安)5秒動画: 約20本
動画/音声翻訳: 約6分
5秒動画: 約70本
動画/音声翻訳: 約23分
動画/音声翻訳: 最大約166分
Standard 画像/ベクター機能
(生成塗りつぶし等)
無制限アクセス無制限アクセス無制限アクセス
Firefly Video Model アクセス
(動画生成機能内)
クレジット消費クレジット消費無制限アクセス
非アドビ/最新モデル
へのアクセス
可能可能可能
クラウドストレージ100 GB100 GB100 GB

以下のリンクで利用方法を学ぶことができます。


Adobe Firefly:クリエイティブAIの次の進化がここに

※プロモーション含む

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