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JangaFX、2025年開発状況&ゲーム向けVFXツールとなる IlluGen の情報を公開!

CGソフト

2025年4月17日(現地時間)- JangaFXは、『JangaFX: Q2 2025 Update Live Stream』にて、Embergen、Liquigen、GeoGenといった同社のソフトウェアの開発状況と IlluGen 情報を公開しました。

JengaFX Q2 2025 アップデート配信概要

JangaFXは、2月のロードマップ発表以降、Embergen、Liquen、IlluGen、GeoGenといった視覚効果ツール群の開発を進めており、今回のライブストリームでは、これらのツールの最新情報と今後の計画が発表されました。主なリリースは、基本的に2025年7月28日~31日の間の Elemental Week (夏)に焦点が当てられています。

それぞれのソフトウェアの最新の予定は以下の通りです。

Embergen

2.0ベータ版が開発中で、疎なシミュレーション、VDBインポート、Mac OSサポート、新しい燃焼/パーティクルモデル、シミュレーションのリタイミング、スプラインベースのフォース、決定的ボクセルスケーリング、などの機能搭載が予定されています。

Embergen 2.0ベータ版は今年の夏、正式版は来年リリースを目指しており、1.xバージョンは開発凍結中です。

Liquen

Liquen 1.0が開発中で、高品質メッシュ化、高粘度ソルバー、完全なドキュメント、シミュレーション安定性向上、VATサポートなどが含まれます。

Liquen 1.0は、今年の夏にリリース予定です。

IlluGen

今年の夏にリリース予定で、Embergenと同程度の価格になる見込みです。

詳細は後述

GeoGen

1.0は崖やオーバーハング、高解像度惑星/無限地形、低解像度作業/高解像度エクスポートなどを目標としていますが、開発は一時凍結中となっています。

さらに、全ツールで今年の夏にMac OS対応が計画されています。ほかにも新しいライセンスシステムの導入も行われるようです。

詳しい内容は以前のロードマップ記事をご覧ください。

IlluGen 情報が公開

IlluGenは、視覚効果(VFX)、ゲーム開発、テクニカルアートの分野におけるワークフローを革新することを目指したツールです。

ゲームの視覚効果制作には、Houdini、Photoshop、Krita、After Effects、Toon Boom、Adobe Animate、Effects Texture Maker、Flame Painter、Flow Painter、3ds Max、Maya、Substance Designerなど、多岐にわたるソフトウェアが用いられています。これらのツールはそれぞれに強みを持つ一方で、異なるソフトウェア間でのデータ連携やワークフローの統合には課題も存在します。

これらのアプリケーションが持つ機能を一つの環境に統合することで、より効率的で創造的なワークフローを提供することを目指したツールが「IlluGen」です。開発者は、このツール一つで、コンセプトデザインから最終的なアセット制作まで、幅広い作業をスムーズに行うことができるようになります。

Houdiniのような汎用ツールを完全に置き換えるのではなく、特にゲームの視覚効果において先に挙げたツールの代替となることを目指しているようです。

既存のVFXツールやゲーム開発ツールにはない、以下のような機能を搭載する予定です。

  • プロシージャル2Dテクスチャ生成: ノードベースの強力なシステムにより、あらゆる種類の複雑な2Dテクスチャを手続き的に生成できます。これにより、従来のペイントツールでは困難だった、複雑なパターンや無限に変化するテクスチャを容易に作成することが可能になります。
  • プロシージャル3Dメッシュ生成: 単純な形状から複雑な構造まで、様々な3Dメッシュを手続き的に生成できます。剣の軌跡や爆発の破片、地形の断片など、ゲームやVFXに必要な3Dアセットを柔軟かつ効率的に作成できます。
  • 手描きテクスチャサポート: 手描きのテクスチャをサポート予定で、手続き型ブラシとの組み合わせも可能です。
  • 3Dメッシュ上でのプレビュー: 血しぶきなどのエフェクトを3Dモデル上でプレビューできます。
  • フリップブック処理: 爆発や煙などのアニメーションをフリップブック形式で取り込み、個々のフレームを解析してエフェクトの生成に利用したり、スタイライズしたりすることができます。
  • 破壊処理(将来的な実装予定): 将来的には、破壊エフェクトのシミュレーションやオーサリング機能も統合される予定です。これにより、建物やオブジェクトの破壊シーンをよりダイナミックに、そして効率的に制作できるようになります。
  • 視覚効果に特化したツール: カスタムUV作成、ピボットペイント、スキニングメッシュなど、ゲームやVFX制作に特化した機能も搭載予定です。
  • エクスポート機能:エクスポート機能も将来的には検討されています(Unreal、Unity、Godotなど一般的なエンジン向け)。

以上、IlluGenの情報でした。IlluGenは、今年の夏にリリース予定ですが、一部の機能は搭載されていな可能性があるようです。

新しいロードマップページが公開され、機能の進捗状況、予定期間の確認に加えて、ユーザー投票などができるようになっています。

新しいロードマップページへ

この発表の詳細は以下のライブ配信をご覧ください。

JangaFX: Q2 2025 Update Live Stream – illuGen unveiled!

JangaFX ウェブサイトへ

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