2025年4月3日 (現地時間)Maxon は、Maxon One製品群の2025年春のアップデートを発表しました。
このアップデートでは、デスクトップおよびiPad版ZBrush、Red Giant、Maxon Studio、Cinema 4D、Redshift、Cinewareといったツール全体にわたる機能強化が行われています。
新機能ハイライト
デスクトップおよびiPad版ZBrush
このリリースでは、iPad版ZBrushに大幅なアップデートがあり、ZModelerツール、Nanomesh、UV Masterなど多くのツールが追加されています。
⭐新機能ハイライト
- ZModelerツールがiPadで利用可能になり、完全に新しいUIで高度なポリゴンモデリング機能を利用できるようになりました。デスクトップ版ZModelerにアップデートがあり、新しいプリセット、改善されたInsert Edge Loopスナップコントロール、および強化された選択モードが追加されました。
- NanomeshがiPadでサポートされるようになり、ユーザーは1つまたは複数のモデルでメッシュポリゴンをシームレスに配置できるようになりました。
- 3Dモデルの展開をワンクリックで簡単に行えるUV MasterがiPadでサポートされました。このツールは、サーフェスノイズ、テクスチャマップ、UV付きIMMブラシ、および詳細なスカルプティングとテクスチャリングのためのディスプレイスメントマッピングのシームレスな使用が可能にします。
- Redshiftサポートの強化と新しいマテリアルの追加
より詳しい情報は以下の記事をご覧ください。
Red Giant
Red Giant 2025.4 のアップデートでは、DaVinci Resolve対応ツールが拡大しました。
さらに、Adobe After EffectsのテンプレートエンジンMaxon Studioには、のアーティストのAndy Needhamによって作成された100以上の新しいMaxon Studioカプセルが追加されました。
⭐新機能ハイライト
- DaVinci Resolve 対応ツールが拡大
- Maxon Studio に100以上の新しいカプセルが追加
- Maxon Studio 今後の新機能:After Effects 用の独自のテンプレートを作成・共有できる「Create」ページ
より詳しい情報は以下の記事をご覧ください。
Cinema 4D
Cinema 4D 2025.2アップデートでは、新しいスプラインツールやパーティクルシミュレーションの強化が行われています。
⭐新機能ハイライト
- シミュレーションとパーティクルの統合強化:物理ベースのエフェクトと改良されたパーティクルシステムにより、リアリズムと効率が向
- Rocket Lasso 提供のスプラインモディファイア:モーショングラフィックスやタイポグラフィに最適な高度なアニメーション機能を備えたスプラインを生成および操作が可能なモディファイアが統合されました。
- ルックアットカメラのアップデート
- 今後の新機能:流体シミュレーションが追加へ
より詳しい情報は以下の記事をご覧ください。
Redshift
Redshift 2025.4では、OpenPBRのサポートの追加、ベイク処理による Cinema 4D ビューポートの改善、3ds MaxでのV-RayとCoronaのマテリアルの自動変換、ヘアカーブの頂点属性のサポートといった新機能が追加されました。
⭐新機能ハイライト
- Redshift OpenPBRのサポートにより、Redshiftの有名なレンダリング速度を維持しながら、業界標準のOpenPBRマテリアルとの互換性が向上します。
- Cinema 4Dビューポートのマテリアルグラフベイキングにより、マテリアルプレビューが向上。
- Houdiniでは、ポイントごとの属性がヘアカーブ上で滑らかなグラデーションに補間されるため、複雑なマルチカラーのストランドやヘアダイのデザインを簡単に作成できます。
- HoudiniとMayaの両方で、USDプロシージャルにより、パイプラインアセットを簡単にインスタンス化できます。また、USDオーバーライドのサポートにより、アセットの交換も簡単に行えます。
- 3ds MaxでのV-RayおよびCoronaマテリアルの自動変換により、既存のマテリアルを再作成する必要がなくなりました。
- などなど
より詳しい情報は以下の記事をご覧ください。
Unreal Engine向けCineware
Unreal Engine向けCinewareが更新されたことにより、Unreal Engineへのシームレスな転送が可能になり、リギングされたアニメーションキャラクターの完全なサポートが追加されました。
Interchange フレームワークは、Epic Games の新しい交換フレームワークです。Cineware for Unreal Engine ではこのフレームワークの実装を開始し、ユーザーは Cinema 4D ファイルで作業しながらパイプラインをカスタマイズする能力が大幅に向上しました。
このフレームワークによりUnreal Engineにキャラクターアニメーションをインポートできるようになりました。
- リグとスキンの両方のキャラクターアニメーションをインポートする機能
- スケルトンデータの作成と管理
- 複数のスケルトンツリーの処理をサポート
また、Interchangeでは、コンテンツブラウザへのアセットのドラッグアンドドロップまたはインポートがサポートされています。
Datasmith と Interchange の現在の比較を見る
シーン要素 | Datasmith | Interchange |
---|---|---|
カメラ | RS / Legacy | RSカメラのインポートをサポート (パラメータなし) |
ポイントライト | RS / Legacy | RSライトのみインポートをサポート |
スポットライト | RS / Legacy | RSライトのみインポートをサポート |
エリアライト | RS / Legacy | RSライトのみインポートをサポート |
無限ライト | RS / Legacy | RSライトのみインポートをサポート |
AESライト | RS / Legacy | まだサポートされていません |
マテリアル | RS / Legacy | RSマテリアルのみインポートをサポート |
アニメーション | PSRとジオメトリキャッシュ | PSRとジオメトリキャッシュ |
コンテンツブラウザへのドラッグ&ドロップまたはインポート | サポートされていません | サポートされています |
複数のファイルのインポート | サポートされています | サポートされています |
オブジェクトごとの複数マテリアル | RS / Legacy | RSマテリアルのみインポートをサポート |
C4D Takeシステムを使用したUnreal Engineでのオブジェクトパラメータの公開 | サポートされています | まだサポートされていません |
キャラクターアニメーション | Datasmithでサポートされていません | サポートされています |
サポートされている UE バージョン:
- Unreal Engine 5.3 (Cineware for Unreal – Datasmith のみをサポート)
- Unreal Engine 5.4 (Cineware for Unreal – Datasmith のみをサポート)
- Unreal Engine 5.5 (Cineware for Unreal – Datasmith および Interchange をサポート)
サポートされているC4D バージョン: 2025.2
Cineware for Unreal Engine 2025.2 インストーラーには以下が含まれます:
- Datasmith 2025.0.16
- Interchange 2025.1.0
※DatasmithとInterchangeは一緒に使用できます
価格とシステム要件
MAXON ONEでは、Cinema 4D 、Redshift 、ZBrush、RedGiant、 Forger などMaxonの製品が全て利用できます。
価格はサブスクリプションで29,480円/月または220,660円/年となります。それぞれの製品は個別にも購入可能です。
セール情報
2025年5月よりRedshift の価格が上昇する予定のようです。
それまでの間セールが開催されており、年間ライセンスを現在の価格の15%オフの39,270円で購入可能となっています。
詳しい価格の確認はこちらから
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