2025年3月28日(現地時間) – Topaz labs は、画像品質を向上するための AIを活用したツールの最新アップデート Topaz Photo AI 3.6 をリリースしました。
新機能ハイライト
Photo AIの最新アップデートでは、これまでで最も強力なSuper Focus v2が登場しました。Adjust Lighting v2には、カラー補正のオンオフ選択が可能になり、ハイライトとシャドウの手動調整が追加されています。その他、要望の多かったズーム設定やHEIC、WEBP、TIF、JPG形式のエクスポート対応など、多くの改善が含まれています。
Super Focus v2
Super Focus は、生成AI技術を活用した Topaz labs の独自モデルです。以前のバージョンのSuper Focusモデルと比較して大幅に高速となった新しいモデルアーキテクチャを備えた Super Focus v2 が利用可能となりました。
このモデルは初代より500%高速であり、これまで以上に安定した結果が得られます。非常に高速なので、ほとんどの場合クラウドレンダリングは必要なく利用できるとのことです。(注:CPU 処理に依存している場合は、Super Focus をローカルで実行すると、小さな画像でも 1 時間以上かかることがあります。)

また、Super Focus v2には、最終結果をより細かく制御できる更新されたワークフローも搭載されています。処理後、プロセス全体を再実行することなく、シャープネスの強度を調整したり、細部を微調整したりできるので、さまざまま結果を試して、各画像に最適な結果を見つけることができます。
Super Focus v2のワークフローを見る
- 右パネルから「Super Focus」をクリックします。
- モデルバージョン「Super Focus V2」を選択します。
- ぼかしのレベルに応じてフォーカスブーストを選択します。極度のぼかしには「Major」フォーカスブーストを使用してください。
- クイックプレビューを使用して、画像の一部を処理して確認します。
- 選択を使用して、画像の選択した領域を表示します。
- レンダリングして画像全体を処理します。
- 後処理で、選択または強度を変更して結果を調整します。
- フォーカスブーストを変更して処理メニューに戻り、画像を再処理します。
最良の結果を得るためのヒント
- フォーカスブーストは、大幅なぼかしのある大きな画像でのみ使用してください。
- 小さな画像では、効果が強すぎる可能性があるため、フォーカスブーストを完全に避けてください。
- 画像の被写界深度が浅い場合は、選択を使用して被写体を選択してください。
- 選択を使用して、背景のアーティファクトや不要なディテールを非表示にします。
- 最良の結果を得るには、Super Focusの後に顔の復元とテキストの保持を実行してください。
Super Focus v2 のクラウド利用が安価に
システム要件のためにSuper Focus v2を実行できない方でも、クラウドレンダリングプランをお持ちの場合は、優れたグラフィックカードをお持ちの場合よりもさらに高速に画像をレンダリングできます。
Super Focus v2はクラウドレンダリングを使用すると非常に高速に動作するため、標準的なシャープニングおよびアップスケーリングモデルよりも高速となっています。これを考慮し、このモデルのクレジットコストが大幅に削減されました。
以前は、16メガピクセルの画像を処理するのに4クレジットかかりましたが、最新の最適化により、同じ画像が1クレジットで処理できるようになりました。これにより、クラウド処理がより利用しやすくなり、以前のコストのほんのわずかな費用で画像をアップスケールおよびシャープニングできます。

入力サイズ(メガピクセル単位)に基づいた画像処理のコストは次のとおりです。フォーカスブーストは画像のサイズを小さくするため、コストが削減されることに注意してください。

※クラウドレンダリングのハードウェアとパイプラインは頻繁に調整されるため、これは変更される可能性があることに注意してください。
Adjust Lighting v2 の新機能
Adjust Lighting v2は人工知能を使用して画像のカラーとライティングを最適化する機能です。次の2つの新しい機能が追加されました。
手動によるハイライトとシャドウのコントロール
ハイライトとシャドウを手動で微調整するためのスライダーが追加され、ライティングの調整をより細かく制御できるようになりました。
スライダーの変更はプレビューにすばやく反映され、明るい領域で失われたディテールを復元したり、シャドウを引き出したりする際の結果が表示されます。
カラー補正がデフォルトでオフに
ユーザーからのフィードバックを受け、効果に伴うカラー調整が常に必要とは限らないということがわかりました。そこで、画像を最適化する際の色のずれを防ぐための新しいオプションが追加されました。
このアップデートにより、カラー補正のオン/オフを切り替えることができ、編集の最終的な外観をより細かく制御できるようになります。
カラー補正オフとカラー補正オンの結果は以下の通りです。オレンジ色のShellの看板と黄色のSherwin Williamsの看板が違いを示しています。


カラー補正はデフォルトでオフになっているため、Adjust Lightingは画像の既存の色を維持しながら照明を改善しますが、より強調された外観が必要な場合は、スイッチをオンにすると、照明の調整と並行して色もさらに最適化されます。

必要に応じて、「設定(Preferences)」>「Adjust Lighting」セクションで、カラー最適化のデフォルト設定を簡単に変更することも可能です。

ウィンドウに合わせるズーム設定
画像を開く際のデフォルトのズーム動作を変更できる機能が追加されました。
画像は常に100%で読み込まれていたため、大きな画像を扱う際に問題がありました。大きな画像は極端に拡大されたレベルで読み込まれるので、毎回ズームアウトする必要がありました。
このアップデートでは、「ウィンドウに合わせるズーム」というデフォルトのズーム設定が追加され、画像はデフォルトでより実用的な表示で開かれるようになりました。

この機能は、特に高性能マシンを使用しているユーザーにとって便利な機能で、不要なズームをなくし、大きな画像を扱う場合やプラグインを使用する場合のワークフローを高速化し、より効率的に作業できます。
デフォルトのズームオプションは、「設定(Preferences)」>「全般(General)」メニューにあります。
HEIC、WEBP、TIF、JPG形式でのエクスポート
以前は、.tifまたは.jpgへの直接エクスポート機能がアプリに欠けていましたが、このアップデートでは、エクスポートオプションが拡張されました。
HEICおよびWEBPという新しいファイル形式オプションとともに、両方の形式のサポートが追加されています。

AIモデルの改善に協力 – ビフォーアフターの収集機能
Photo AIにビフォーアフターの収集機能が導入されました。
この機能を有効にすると、オリジナルの画像と処理済みの画像をTopaz labが収集して、将来的にさらに高品質なモデルを開発するのに協力することができます。
これはレンダリング後にSuper Focus v2にのみ適用され、参加は完全に任意です。これは、モデルのパフォーマンスを理解するのに役立ち、皆様の貢献は、将来のアップデートでよりクリーンでシャープで、アーティファクトのない結果を生み出す、より優れたAIモデルの改良と開発に直接役立つとのことです。
一部の画像では、処理後数秒でポップアップが表示されます。協力する場合は、テキストボックスを通じてフィードバックを提供したり、処理済みの画像を共有して、モデルの動作状況や改善点を示すこともできます。フィードバックとファイルのアップロードが開始されたら、アプリウィンドウの任意の場所をクリックして非表示にし、編集を続行できます。
この機能は、参加したくない場合は無効にすることができます。また、今後表示されないようにするためのボタンもあります。
価格とシステム要件
Topaz Photo AI は、Windows10, 11、Big Sur 11以降で利用できます。また、Adobe Lightroom Classic, Photoshop&Photoshop Element, Capture Oneなどのプラグインとしても利用できます。
価格は、永久ライセンスで199ドルです。1年間の無償アップデート、2台の コンピュータで同時に使用できる2ライセンスシートが含まれています。
■クラウドクレジットについて
クラウドクレジットは、一度限りのクレジットパック、または毎月クレジットをもらえるサブスクリプションプランが入手可能です。
*画像/ビデオあたりのクレジット費用は出力サイズによって異なります。
クレジット費用の詳細を見る
- 画像
- 動画
画像出力サイズ | クレジットコスト/画像 |
---|---|
0-1MP | 1 |
1-2MP | 2 |
2-4MP | 2 |
4-8MP | 3 |
8-16MP | 4 |
16-32MP | 8 |
32-64MP | 14 |
64-128MP | 27 |
128-256MP | 54 |
画像出力サイズはメガピクセル(MP)で測定されます。例えば、4000 × 6000 px の画像は 24MP です。クラウドレンダリングは現在、最大 256MP の出力サイズをサポートしています。
クラウドのクレジットコストは、使用するモデルによって異なります。上記の推定値は Redefine モデルのみに提供されています。価格は定期的に更新され、アプリ内の価格と一致しない場合があることにご注意ください。アプリ内で価格プレビューを利用できます。
動画出力サイズ – 24fps/1分 | クレジットコスト/動画 |
---|---|
1080p | 6 |
4K | 24 |
動画出力サイズは、解像度、fps(フレーム/秒)、および時間で測定されます。クラウドレンダリングは現在、最大 16K の出力サイズをサポートしています。
クラウドのクレジットコストは、使用するモデルによって異なります。価格は定期的に更新され、アプリ内の価格と一致しない場合があることにご注意ください。アプリ内で価格プレビューを利用できます。
■アップグレードについて
Photo AI を 1 年以上前に購入された場合は、アップグレード ライセンスを購入して、最新のバージョンを入手し、さらに 1 年間の継続的なアップグレードを受けることができます。
アップグレードはこちらから
※プロモーションを含む
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