2025年3月18日(現地時間)- Nvidiaは、Studioドライバの最新アップデートをリリースしました。
3月の NVIDIA Studio Driver アップデート
3月のNVIDIA Studioドライバは、Remixの正式リリース、新しいNVIDIA Inference Microservices (NIMs)のChatRTXサポート、OctaneRender内の強化されたBlackwellサポートなど、最新の新しいクリエイティブアプリケーションとアップデートに最適なサポートを提供します。
NVIDIA RTX PRO Blackwellシリーズ が発表
GTCグローバルAIカンファレンスにおいて、NVIDIAは新世代のワークステーションおよびサーバー向けGPU「NVIDIA RTX PRO Blackwellシリーズ」を発表しました。
このシリーズは、複雑なAI主導のワークロード、テクニカルコンピューティング、高性能グラフィックス向けに設計されています。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
新しいハードウェアとともに、NVIDIAはPCおよびワークステーションでのAI開発を加速するAI搭載ツール、ライブラリ、ソフトウェア開発キットのスイートも発表しました。
NVIDIA CUDA-X ライブラを活用することで、データサイエンスの分野において、データ処理や機械学習タスクを大幅に加速でき、コードを変更することなく、高速な探索的データ分析、特徴エンジニアリング、モデル開発が可能になります。
また、NVIDIA NIMマイクロサービスを使用すれば、AIアシスタント、生産性向上プラグイン、先進的なコンテンツ制作ワークフローをシームレスかつ最高のパフォーマンスで構築できます。
Remixが正式リリース
NVIDIA RTX Remixは、MOD制作者がゲームのアセットをキャプチャし、生成AIツールで自動的にマテリアルを強化し、フルレイトレーシング対応の美しいRTXリマスターを作成するためのRTX AI PC向けのMODプラットフォームです。
RTX Remixのベータ期間が終了し、正式リリースされました。最新のアップデートでは以下の新機能をサポートしています。
- NVIDIA DLSS 4:次世代のAI超解像技術
- RTX Neural Radiance Cache:高品質なライティングをリアルタイムで生成
- PBRFusion 3(コミュニティ提供のAIモデル):テクスチャのアップスケールや、高品質な法線、粗さ、高さマップの自動生成
さらに、ゲーム開発者向けの「NVIDIA RTX Kit」 も大幅アップデートされ、Unreal Engine 5でのRTX Mega GeometryとRTX Hair機能が追加されるなど、最新のニューラルレンダリングとAIの進歩が発表されています。
詳細は以下の記事をご覧ください。
ChatRTXアップデート
ChatRTX は、ドキュメント、メモ、画像、その他のデータと連携し、ユーザー専用の大規模言語モデル(LLM)をパーソナライズできるデモアプリで、検索拡張生成(RAG)、NVIDIA TensorRT-LLMライブラリ、RTXアクセラレーションを活用し、カスタムチャットボットを通じてコンテキストに即した回答を得ることができます。
このアプリは、Windows RTX PCやRTX PROワークステーション上でローカル動作するため、処理が高速かつプライバシーも確保されます。
最新バージョンのChatRTXでは、新たにNVIDIA NIMマイクロサービスがサポートされ、ユーザーは新たな基盤モデルを利用できるようになりました。
NIMは、今後主要なAIエコシステムのアプリにも順次対応予定です。
NVIDIA GeForce RTX 50 シリーズ Studio アプリのサポートについて
すべての新しいGPU世代と同様に、互換性の目的や新機能を利用するためには、新しいSDKやライブラリ(CUDA、TensorRT、PyTorchなど)にアップデートする必要があるアプリケーションがあります。
以下のアプリケーションは、GeForce RTX 50 Seriesで動作するためにアップデートを待つ必要があります。(2025年3月14時点):
アプリケーション | リリース予定 |
---|---|
Adobe Substance | 3月 |
Daz Studio | 4月 |
RTX Remix Texture Tools | 未定 |
OTOY OctaneRender | 3月 |
また以下のアプリケーションは、一部の機能を使用するためにアップデートが必要になります:
アプリケーション | 機能 | リリース予定 |
---|---|---|
Adobe Premiere Pro | 4:2:2 | 未定 |
Cyberlink PowerDVD | Maxine Audio and Video Effects | 未定 |
DouYu | Maxine Video Effects | 未定 |
HP Omen Gaming Hub | Maxine Audio and Video Effects | 3月 |
Notch | Maxine AR and Video Effects | 3月 |
Reallusion iClone | Maxine AR SDK | 4月 |
修正リスト
■修正されたアプリケーションバグ
- [VRED 2026] R570 ブランチドライバでの Optix コンパイルエラー
- [Derivative TouchDesigner] アプリケーションの安定性の問題
■修正された一般的なバグ
- [GeForce RTX 5080/5090] オーバークロック時にシステム再起動時にグラフィックスカードがフルスピードで動作しないことがある
- [GeForce RTX 50 シリーズ] GeForce RTX 50 シリーズ GPU がブラックでクラッシュする。シリーズGPUがブラックスクリーンでクラッシュする
- 一部のNVIDIAコントロールパネル/NVIDIAアプリの設定変更は、すぐにリセットされるか、エラーが出る
- PCが、HDRを有効にしたゲームプレイ中にIRQL NOT LESS OR EQUAL 0xaをバグチェックすることがある
- 特定のモニターとDisplayPort経由で接続した場合、PCがブラックスクリーンで起動することがある
ダウンロード
以上の最新アップデートなどをサポートする新しい3月のNVIDIA Studioドライバ(572.83)が利用可能です。
2025年3月のNvidia StudioドライバはNVIDIA アプリまたはこちらのドライバのダウンロードページからダウンロードすることができます。
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