Rob Dickinson (DECODED)氏による無料アドオン『Lens Cap』の紹介です。
Lens Cap とは
Lens Capは、Blenderのカメラシステムに便利な機能を追加する無料アドオンです。
ビューポートの可視性をレンダー設定と同期させたり、直感的な被写界深度(DOF)コントロールで微調整を行ったり、スクロール可能なリストからカメラを選択・キーフレーム設定できます。
上記の動画では以下の機能が説明されています。
✅カメラの可視性同期
Blenderでアニメーションを作成している際、オブジェクトのレンダー設定で「消える・現れる」を設定しても、ビューポート上ではそれが反映されない問題があります。
例えば、あるオブジェクトをフレーム40まで表示し、フレーム41で非表示、フレーム81で再び表示するように設定しても、ビューポート上では変化が分かりません。
このアドオンの「Sync Camera Visibility」ボタンを押せば、レンダー設定に応じてビューポート上の表示・非表示も同期されます。これにより、多くのオブジェクトが消えたり現れたりするシーン(壁の爆破など)でも、視覚的に確認しやすくなります。
ただし、これはオブジェクトの可視性設定とは直接リンクしていないため、手動でオブジェクトを非表示にすると、そのまま表示されなくなる点に注意してください。
✅DOF(被写界深度)ファインダー
Blenderでは、カメラが別のコレクションに入っていると、選択できなくなり、被写界深度(DOF)の設定が面倒になることがあります。
このアドオンでは、カメラが無効化されていてもDOFをオン・オフできます。また、3Dカーソルの位置を基準にDOFの距離を設定し、ワンクリックでキーフレーム化可能です。
例えば、3DカーソルをShift+右クリックで移動させ、その位置に焦点を設定。さらに、DOFの距離をアニメーション化することで、フォーカスが一つのオブジェクトから別のオブジェクトに移動する「フォーカスプル」のエフェクトを簡単に作成できます。
✅アクティブカメラの管理
シーン内に複数のカメラがある場合、アクティブなカメラを素早く切り替えるのが難しいことがあります。
このアドオンでは、すべてのカメラを一覧表示し、現在アクティブは常にリストの一番上に表示され、一目で分かるようになっています。リスト上でカメラをクリックするだけで、簡単に切り替え可能。また、キーフレームを設定することで、シーン内のカメラを自動的に切り替えることができます。
カメラを追加・削除するとリストは自動更新されますが、手動で更新したい場合は「Refresh」ボタンを押すことでリストを更新できます。

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