AMD Software: Adrenalin Edition 25.3.1がリリース！ FSR 4、AFMF 2.1、AI を活用した機能が利用可能に

2025年3月6日（現地時間）- AMDは、AMD Radeon RX 9070 シリーズグラフィックスカード専用に提供される AMD Software: Adrenalin Edition 25.3.1 をリリースしました。

この新しいドライバにより、AMD FidelityFX Super Resolution 4 (AMD FSR 4)や、AMD Fluid Motion Frames 2.1（AFMF 2.1）など以下のような最新の技術が利用可能となっています。

FSR 4 – 強化されたアップスケーリング、AI搭載
1. FSR 4の有効化手順
AMD Fluid Motion Frames 2.1
Radeon Image Sharpening 2.0
新しい再設計されたエンコーダー
AIを搭載した新機能
1. AMD Chat
2. AMD Image Inspector
ダウンロード

FSR 4 – 強化されたアップスケーリング、AI搭載

対応ゲームにおいて最高画質でパフォーマンスを最大化する、使いやすいAMD FidelityFX Super Resolution4(AMD FSR 4)アップグレード機能が追加されました。

Introducing AMD FidelityFX Super Resolution 4

新しいドライバでは、AMD Software: Adrenalin Edition UI 内のボタン一つで、ゲームに統合された AMD FSR 3.1 のテンポラルアップスケーリングを、機械学習（ML）による AMD FSR 4 のアップスケーリングへと自動的に変換してくれます。

新しいML（機械学習）加速型のAMD FSR 4アップスケーリングアルゴリズムは、高品質なゲームデータをもとに AMD Instinct GPU でトレーニングされ、AMD RDNA 4アーキテクチャのハードウェアアクセラレーション機能を活用しています。

これにより、AMD FSR 4は、AMD FSR 3.1アップスケーリングよりも大幅に画質を向上させることが可能となりました。また、画像品質を大幅に向上させるだけでなく、時間的安定性の向上、ディテールの保持、ゴースト現象を軽減するように設計されています。

ゲーム開発者がAMD FSR 3.1をゲームに統合する際に使用されるAMD FidelityFX APIにすでに組み込まれている機能を活用したAMD FSR 4アップグレード機能は、30以上のゲームで利用可能または近日中に利用可能になり、今年後半にはさらに多くのゲームで利用可能になる予定です。

■対応ゲーム

The Alters	Bellwright	Call of Duty: Black Ops 6
Creatures of Ava	Dragonkin: The Banished*	Enotria: The Last Song
FragPunk	Funko Fusion	God of War: Ragnarok
Horizon Zero Dawn Remastered	Horizon Forbidden West	Hunt: Showdown 1896
Incursion Red River	Kristala	Marvel Rivals
Marvel’s Spider-Man 2	Marvel’s Spider-Man Remastered	Marvel’s Spider-Man: Miles Morales
MechWarrior 5: Clans	Nightingale	No More Room in Hell 2
PANICORE	Predator: Hunting Grounds	Ratchet & Clank: Rift Apart
Remnant 2	Smite 2	The Axis Unseen
The Last of Us: Part I	The Last of Us: Part II Remastered**	Until Dawn
Warhammer 40,000: Space Marines 2	Kingdom Come: Deliverance II***	Dynasty Warriors: Origins***
Civilization 7***
2025年にはさらに増える予定…

*Dragonkin: The Banished は 3/6 に FSR 4 対応のパッチをリリース予定
**The Last of Us: Part II Remastered は 4/5 に FSR 4 対応でリリース予定
***Windows 11 のみ対応

AMD FSR 4は、既存のAMD FSR advanced frame generation、AMD Radeon Anti-Lag 2と組み合わせることで、AMD Radeon RX 9070シリーズ・グラフィックスカードで、高いフレームレートで超スムーズかつ超レスポンシブなゲームを実現することができます。

FSR 4の有効化手順

お使いのシステムにFSR 4対応タイトルが1つ以上インストールされていることを確認してください。
AMD Software: Adrenalin Editionを開き、「Gaming」タブをクリックします。
「Graphics」サブタブをクリックします。
AMD FSR 4は、この画面から2種類の方法で有効にすることができます。
- HYPR-RXのワンクリックプリセット：これは、AMD FSR 4をサポートするゲームにおいて、ユーザーのゲーム体験を向上させるために設計された他の機能のホストとともに、AMD FSR 4を有効にします。
- FidelityFX Super Resolution 4 AI Upscaleトグル経由：FSR 4を直接手動で有効にし、必要に応じて他のソフトウェア機能を選択して有効にすることができます（Radeon™ Anti-Lagを推奨）。
この時点で、ゲームを起動し、ゲームメニュー内から希望のFSRプリセットを設定することができます。

ゲームプレイ中にAMD Softwareオーバーレイ（ALT+R）を開き、FSR 4ステータス・インジケータが「Active 」になっていることを確認して、FSR 4が動作していることを確認してください。また、ゲームを起動するたびに視覚的に確認することもできます。FSR 4のステータスを示す小さなオーバーレイが表示されます。

AMD Fluid Motion Frames 2.1

AMD Fluid Motion Frames (AFMF)は、フレームレートとゲームプレイの滑らかさを向上させるために設計された最先端のドライバー内フレーム生成テクノロジーです。これは、ドライバー内およびゲーム内のAMDテクノロジーの両方を自動的に有効にするワンクリックのパフォーマンス向上ソリューションであるAMD HYPR-RXの一部として利用できます。

AFMF 2.1は、ゴーストを低減し、ディテールを復元し、画面上のテキストオーバーレイをより良く処理するのに役立つ、さらなる品質の向上を提供します。

AFMFは、AMD RDNA 3およびRDNA 3.5アーキアーキテクチャベースのRadeon統合グラフィックスを搭載したAMD Radeon RX 6000、7000、9070シリーズグラフィックスカードおよびAMD Ryzenプロセッサーでサポートされています。

Radeon Image Sharpening 2.0

AMD Software 25.3.1では、パフォーマンスのアップグレードだけでなく、視覚的な改善も行われています。

AMD Radeon Image Sharpeningのオリジナルバージョンでは、ユーザーはゲーム内を明瞭化し、他のシャープネス効果で生じるようなビジュアル・アーティファクトを発生させることなく、オブジェクトのディテールを引き出すことができます。

AMDソフトウェアの最新バージョンであるAMD RIS 2では、最新のゲーム内だけでなく、デスクトップ全体にわたって、パーソナライズされたシャープ化を適用することができるようになり、ビデオ再生などの幅広いユースケースで利用可能となりました。

新しい再設計されたエンコーダー

ビジュアルの向上は、ゲームやデスクトップだけでなく、キャプチャにも適用されます。

最新のRadeon RX 9070 XTグラフィックスカードに搭載されているエンコーダーは、アップグレードされた動き推定とマルチフレーム参照により、高速パフォーマンスとビジュアル品質の向上を実現するように再アーキテクトされており、HEVCおよびAV1で最大8K @ 75 FPSをサポートしています。

AIを搭載した新機能

AMD Chat

Radeon RX 9070シリーズグラフィックスで利用可能なローカルで安全なインタラクティブチャット機能、AMD Chatが導入されました。

Introducing AMD Chat

ROCmによるGPUアクセラレーション自然言語処理の最新の進歩を活用するAIの力を利用することで、AMD Chatは、「HYPR-RXとは何ですか (what is HYPR-RX?)」や「パフォーマンスを向上させるためにAMDソフトウェアを使用するにはどうすればよいですか(how can I use AMD Software to increase performance?)」といったユーザーからの問い合わせに対して、正確で適切な回答をしてくれます。そして、AMD Chatから直接機能を有効にすることができます。

AMD ChatはユーザーのGPU、CPU、ドライバーに関する一般的な質問に答える機能があり、その情報がどこから得られたのか、その差分ソースへのリンクも提供し、AMD搭載PCの追加機能や製品サポートを提供します。

また、ユーザーはドキュメントをアップロードすることもでき、アップロードされた情報に関する質問をAMDチャットに投げかけることも可能です。

AMDチャットはインターネット接続を必要とせず、AMDソフトウェア、ホットキー・ショートカット、システム・トレイ、デスクトップの右クリックから簡単にアクセス可能です。

さらに、AMD Chat には、テキストと画像の統合機能も備わっています。

DirectMLによって加速された最新の安定した拡散GPUを利用することで、ユーザーはAMD Software: Adrenalin Editionの中で画像生成を行うことができます。これは、ゲームやインテンシブ・アプリケーションが実行されていない場合に機能します。

AMD Image Inspector

この新しいソフトウェのア2つ目のAI搭載機能は、新しいAMD Image Inspectorです。

この新機能は、AIを使用して、ユーザーのゲームプレイ中に潜在的な画質の問題を迅速に特定してキャプチャし、オプションでAMDサーバーに送信して、AMDグラフィックスドライバのトラブルシューティングと改善を行うことができます。

AMD Image Inspector では、ユーザーがこの機能を有効または無効にすることができます。有効化すると、キャプチャされたフレームが AMD に送信される前に確認するオプションが提供され、キャプチャされたメディアの保存先を変更することも可能になります。

この機能は、AMD User Experience Program の一部であり、AMD Software: Adrenalin EditionのSettings and Preferenceタブにあります。詳細はホワイトペーパーをご覧ください。

ユーザーは、AMDソフトウェアの新しい親タブである「AI」を使って、さらなるAI搭載アプリケーションを見つけることができます。このタブには、AMD Chatが含まれるだけでなく、AMD RyzenおよびRadeon製品で正常に機能することがテストされている新しい互換性のあるAI搭載アプリケーションにアクセスするための新しいAI Appsページを通じて、ユーザーに提案を提供してくれます。