2025年1月20日(現地時間)- Blender Studioは、2025年のゲームプロジェクト『Project DogWalk』を発表しました。
ゲームプロジェクト第2弾『Project DogWalk』
Blender Studio待望のゲームプロジェクト第2弾『Project DogWalk』は、一口サイズのインタラクティブな物語の遊び場を作ることに焦点を当てたものとなっています。
Project DogWalkの舞台は、雪に覆われた小さな森。あなたは愛らしい大型犬(Chocomel)としてプレイし、飼い主の子供と一緒に冬の森を探検することができます。飼い主の子供は、引きずられたり、投げ飛ばされたりしやすく、立ち往生してしまうかもしれません。こういった失敗を繰り返しながら、関係を築いていくこのゲームとなります。
また、このプロジェクトのゴールは、BlenderとGodotの間にパイプラインを作り、アセットとレベルの作成プロセスを可能な限りシームレスにすることです。

インタラクティブプロジェクト
「Interactive Project(インタラクティブプロジェクト)」は、2024年にこのプロジェクトが提案されたときのコードネームです。
これはゲームと呼ぶのを避けるためではなく、もう少し広い視野で考えることができるようにするためのもので、このプロジェクトでは楽しいゲームだけではなく、次のことにも焦点を当てています。
- 説得力のあるインタラクティブなストーリーテリング
- リアルタイム・レンダリングのためのアセット作成
すでにBlender Studioは映画スタジオとしてのポジションを確立しているので、ビデオゲームに軸足を移すことは、私たちを未知の領域に置くことになります。
また、2025年はたくさんの小さなプロジェクトで埋まっているため、このゲームの開発には4ヵ月しか確保できませんでした。ゲームには通常、何年もの努力と反復が必要なのでこの期間は十分なものではありません。そのため、Blender Studioはこのプロジェクトの範囲をマイクロゲームと名付け、以下の点を定義しました。
- 一回のプレイ時間
- ひとつのメカニックを軸とする
- 主にリプレイ性とプレイヤーの表現によって拡張される。
- 再利用可能でモジュール化されたアセットライブラリに依存する。
また、「ペーパークラフト」という新しいアートスタイルにも対応。全体的に、これまでのプロジェクトよりも野心的なものは必然的に少なくなりますが、その一方で、Blender Studioのチームの強みを可能な限り活かしたものとなっているとのことです。
Blenderで制作。Godotによって動作。
Blender初のゲームプロジェクト Yo Frankieは2008年に制作され、Blender Game Engine (RIP)のテストと開発に貢献しましたが、この度Godotプロジェクトと協力して再びゲームを作るという機会が訪れました。
Blender Studioは、「私たちは、これまでも常にBlenderのテストに重点を置いてきましたが、より広くはオープンソースのスタジオです。ワークステーションをLinuxで稼働させ、FOSS ツールやソフトウェアに限定してプロジェクトを制作しています。Blenderだけではありません。ですから、このプロジェクトで遂にGodotを私たちのツールベルトに迎えることができるのです。」としています。
LookdevファイルをGodotにエクスポートし、ライティングを再現するためのSimon氏による最初のテスト。
Blender Studioは、すべてのアセットとレベルをBlenderで直接作成するワークフローを探求し、これらをGodotにシームレスにエクスポートするパイプラインを開発する予定としています。
これを実現するためのほとんどの作業は、glTFファイルのサポートとGodotの柔軟なインポート機能のおかげですでに実装されていますが、これをさらに改善するための研究にかなりの時間が割かれるようです。その詳細についてはまた別の機会に共有されます。
毎週のアップデートについて
プロジェクトページがオープンされ、プロジェクトをサポートする購読者は、毎週、制作記録、アートワーク、ビデオ、ファイルをダウンロードすることができます。また、デザイン、アートスタイル、制作目標などの詳細については、定期的にブログでDevLogで共有されます。
環境アセットは、実際にペイントされ、クラフトされ、スキャンされ、Blenderでモデリングして作成されているとのことです。
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